公開日 2017/05/20 15:55
より手が届きやすい価格を目指した新シリーズ
<HIGH END>AYRE、USB-DAC/ネットワークプレーヤー「QX-8」を参考出展 ー プリメイン「AX-8」も
オーディオ編集部:浅田陽介
Ayre Acousticsは、5月18日から独ミュンヘンで開催中の「HIGH END 2017」の会場にて、最新モデルとなるネットワークプレーヤー/USB-DAC「QX-8」と、デジタル入力を搭載したプリメインアンプ「AX-8」を参考展示した。
今回発表された2つのモデルは、いずれも新たにプロダクトレンジに加わる「8シリーズ」の新製品。ゼロ・フィードバックやフルバランス構成によるディスクリートサーキット、EquilockパワーステージなどAyreが誇る技術を投入した上で、価格を抑えたモデルとなる。マーケティングを担当するBrent Hefley氏によると、「5シリーズで培った技術を、ハーフレンジの価格帯に落とし込んだ製品」とのことだ。
QX-8はUSBやイーサネット(ネットワーク再生)はもちろんのこと、S/PDIFやAES/EBUなど多彩なデジタル入力を搭載。先行して登場しているQX-5 Twentyをはじめ、同社はこうした製品を“デジタルハブ”と呼称している。
TIDAL、Spotifyなどのストリーミングサービスへの対応やRoon Readyへの対応などする点もQX-5 Twentyと同様。使用するDACチップもESSの最高峰「ES9038PRO」と共通。最大で384kHz/24bit PCM、5.6MHz DSDの再生に対応している。
「5シリーズは好評をいただきましたが、そこで培った技術をもっと多くのオーディオファイルに提供したいと考えました。8シリーズは、そのために開発したジュニアレンジです。筐体をシンプルにしたり、基本的なプリント基板そのものは5シリーズと同様にしつつ、内部パーツの構成を変更するなど、最小限のコストで最高のクオリティを提供することを目標に現在開発中です」とHefley氏。このように8シリーズの最大の特徴は、内部レイアウトの変更と、それに伴う新デザインコンセプトの採用にある。
ボディはAyreらしく全てアルミを採用しているが、8シリーズでは天板と両サイドをワンピースでまとめた折り曲げ式のアルミパネルを採用。また、実際に搭載された基板を見ると、AX-8とQX-8で同一の基板を使用しており、そこに加えるパーツでそれぞれの機能に差をつけていることが確認できた。
QX-5と大きく異なるのが、フロントパネルの画面表示。従来は本体のファンクションなど最小限の表示に留められていたが、QX-5ではネットワーク再生時のアーティスト名や楽曲名、サンプルレートなどの表示にも対応。よりライフスタイルを意識した仕様となっているのも見逃せない。
なお、ヘッドホンアンプ部にもこだわりを見せており、QX-5/AX-5共にディスクリート構成によるバランス駆動対応ヘッドホンアンプを採用。バランス駆動は、φ3.5mm端子を2つ用いる方式となる。
プリメインアンプとして開発が進められているAX-8については、デジタルハブ機能は光デジタル入力の数など一部省略はあるものの、核となる基本機能は同一。ここにAyre独自のアンプ技術を投入している。また、2系統のRCA入力、1系統のXLR入力、さらにはプリアウトなどアナログ入出力も充実させており、オールインワン・システムとしての性格を強めている印象だ。
また、あくまでデジタルハブに特化したQX-8は、ボリュームにはデジタルボリュームを採用しているが、AX-8にはアナログボリューム回路を採用。AX-8ではさらにトロイダルトランスを採用した大型の電源部も投入されている。
今回発表されたQX-8、AX-8は現在開発中のためまだ仕様や価格に変更があるとのことだが、現時点ではそれぞれがQX-5 Twenty、AX-5 Twentyの半分程度の価格で、2017年秋頃の発売を目指しているという。
今回発表された2つのモデルは、いずれも新たにプロダクトレンジに加わる「8シリーズ」の新製品。ゼロ・フィードバックやフルバランス構成によるディスクリートサーキット、EquilockパワーステージなどAyreが誇る技術を投入した上で、価格を抑えたモデルとなる。マーケティングを担当するBrent Hefley氏によると、「5シリーズで培った技術を、ハーフレンジの価格帯に落とし込んだ製品」とのことだ。
QX-8はUSBやイーサネット(ネットワーク再生)はもちろんのこと、S/PDIFやAES/EBUなど多彩なデジタル入力を搭載。先行して登場しているQX-5 Twentyをはじめ、同社はこうした製品を“デジタルハブ”と呼称している。
TIDAL、Spotifyなどのストリーミングサービスへの対応やRoon Readyへの対応などする点もQX-5 Twentyと同様。使用するDACチップもESSの最高峰「ES9038PRO」と共通。最大で384kHz/24bit PCM、5.6MHz DSDの再生に対応している。
「5シリーズは好評をいただきましたが、そこで培った技術をもっと多くのオーディオファイルに提供したいと考えました。8シリーズは、そのために開発したジュニアレンジです。筐体をシンプルにしたり、基本的なプリント基板そのものは5シリーズと同様にしつつ、内部パーツの構成を変更するなど、最小限のコストで最高のクオリティを提供することを目標に現在開発中です」とHefley氏。このように8シリーズの最大の特徴は、内部レイアウトの変更と、それに伴う新デザインコンセプトの採用にある。
ボディはAyreらしく全てアルミを採用しているが、8シリーズでは天板と両サイドをワンピースでまとめた折り曲げ式のアルミパネルを採用。また、実際に搭載された基板を見ると、AX-8とQX-8で同一の基板を使用しており、そこに加えるパーツでそれぞれの機能に差をつけていることが確認できた。
QX-5と大きく異なるのが、フロントパネルの画面表示。従来は本体のファンクションなど最小限の表示に留められていたが、QX-5ではネットワーク再生時のアーティスト名や楽曲名、サンプルレートなどの表示にも対応。よりライフスタイルを意識した仕様となっているのも見逃せない。
なお、ヘッドホンアンプ部にもこだわりを見せており、QX-5/AX-5共にディスクリート構成によるバランス駆動対応ヘッドホンアンプを採用。バランス駆動は、φ3.5mm端子を2つ用いる方式となる。
プリメインアンプとして開発が進められているAX-8については、デジタルハブ機能は光デジタル入力の数など一部省略はあるものの、核となる基本機能は同一。ここにAyre独自のアンプ技術を投入している。また、2系統のRCA入力、1系統のXLR入力、さらにはプリアウトなどアナログ入出力も充実させており、オールインワン・システムとしての性格を強めている印象だ。
また、あくまでデジタルハブに特化したQX-8は、ボリュームにはデジタルボリュームを採用しているが、AX-8にはアナログボリューム回路を採用。AX-8ではさらにトロイダルトランスを採用した大型の電源部も投入されている。
今回発表されたQX-8、AX-8は現在開発中のためまだ仕様や価格に変更があるとのことだが、現時点ではそれぞれがQX-5 Twenty、AX-5 Twentyの半分程度の価格で、2017年秋頃の発売を目指しているという。