公開日 2018/08/02 11:00
録音対応の「DP-450USB」も
デノンから音質・デザイン・使い勝手を追求したレコードプレーヤー「DP-400」、5.8万円
編集部:平山洸太
デノンは、“デザインシリーズ”のベルトドライブ方式のレコードプレーヤー「DP-400」「DP-450USB」を8月中旬に発売する。DP-400は58,000円(税抜)、DP-450USBは70,000円(税抜き)。カラーはブラック1色のみの展開。
同ブランドとして約10年ぶりとなるレコードプレーヤーの新製品。フルサイズと同等のHi-Fiサウンドとスタイリッシュなデザインの両立をコンセプトとした“デザインシリーズ”のラインナップとして登場する。
これまでの同社エントリー・プレーヤーはフルオート方式を採用していたが、本機は音質を追求した結果、マニュアル方式を採用。一方でレコード再生が終了するとトーンアームが自動的にリフトアップする“オートリフトアップ&ストップ機能”を搭載し、日常使いの利便性にも配慮している。
新開発したS字型トーンアームを採用。ベルトドライブ方式で、プラッターはアルミダイキャスト製とした。MMカートリッジ対応のフォノイコライザーも内蔵する(オン/オフ切替が可能)。回転数は従来の33 1/3、45回転に加えて、78回転にも対応。ターンテーブルの回転精度を高める回転制御機能も搭載する。
DP-400とDP-450USBの違いはレコード録音機能の有無。DP-450USBは、本体に接続したUSBメモリーに、WAVもしくはMP3形式でレコードの音源をダイレクトに録音できる。曲間の自動検出・カットも行えるPC用編集ソフト「MusiCut for Denon」もバンドルされる。
デノンは製品発表に先立ち、プレス向けの製品発表会を開催。設計を担当した岡芹亮氏が技術面の説明を行った。以下に、DP-400/DP-450USBの詳細について紹介する。
■現代のライフスタイルに調和するデザイン
デノンの“デザインシリーズ”は、コンパクトかつデザイン性の高いボディとHi-Fiコンポーネントで培ったサウンドを両立させ、なおかつ現代のユーザーニーズに応える機能も充実させることをコンセプトとした製品群。代表的なモデルとしてUSB-DAC内蔵プリメインアンプ「PMA-60」(関連ニュース)が挙げられる。
DP-400/DP-450USBも同シリーズ製品として「シンプル・ミニマル・シック」なデザインを採用。黒を基調としつつ、光沢仕上げのキャビネット、アルマイト加工によるマット仕上げのトーンアーム、ラバー製のマットは同じ黒ながらそれぞれ異なる表情を演出。アクセントにシルバーを入れ現代的なデザインにまとめている。
また、トーンアームとターンテーブルを被う独特のデザインのダストカバーを付属。このダストカバーを取り外して自立させ、レコードジャケット・スタンドとして用いることができる。
■エントリークラスながらレコード再生の音質を追求
エントリーモデルながら、各部を新規設計してレコード再生の音質を追求したことも本機の大きな特徴だ。設計を担当した岡芹氏は入社37年のキャリアを持つ人物。入社当時からアナログ関連製品に携わってきたとのこと。
DP-400/DP-450USBは、現行モデル「DP-300F」をベースに開発が行われた。岡芹氏によれば、DP-300Fは完成度の高いメカロジックを備えており、ベースモデルとするには好適だったという。一方で、DP-300Fは再生開始時・終了時にアームが自動で移動するフルオートマチック方式のレコードプレーヤーだが、本機は音質を追求してターンテーブルの基本に立ち返った結果、マニュアル方式を採用するに至った。
岡芹氏は優れたレコードプレーヤーの資質として「歪みのなさ」「正確な回転」を挙げ、これらがいかにレコードの音溝の情報をトレースできるかを左右すると述べる。しかし、オートマチック方式プレーヤーでは内部に専用機構を搭載する必要があるため、歪みのなさや正確な回転を実現する上で重要な筐体の強度が犠牲になっていた。
そこで本機はマニュアル方式を採用、筐体にダイキャスト製プレートを追加するなどして剛性も強化することが可能となった。さらにマニュアル化することでスピンドルを独立させることも可能になり、ワウフラッターをさらに抑えるなど基本性能の向上も実現した。
■デノンのノウハウを結集してS字型トーンアームを新開発
トーンアームは、スタティックバランス型のS字型トーンアームを新開発。1971年に発売された「DP-5000」の開発時にリファレンスとされていたトーンアームの仕様を元に、有効長・オーバーハング・オフセット角をそれぞれ理想の値としたトーンアームを開発したという。
同ブランドとして約10年ぶりとなるレコードプレーヤーの新製品。フルサイズと同等のHi-Fiサウンドとスタイリッシュなデザインの両立をコンセプトとした“デザインシリーズ”のラインナップとして登場する。
これまでの同社エントリー・プレーヤーはフルオート方式を採用していたが、本機は音質を追求した結果、マニュアル方式を採用。一方でレコード再生が終了するとトーンアームが自動的にリフトアップする“オートリフトアップ&ストップ機能”を搭載し、日常使いの利便性にも配慮している。
新開発したS字型トーンアームを採用。ベルトドライブ方式で、プラッターはアルミダイキャスト製とした。MMカートリッジ対応のフォノイコライザーも内蔵する(オン/オフ切替が可能)。回転数は従来の33 1/3、45回転に加えて、78回転にも対応。ターンテーブルの回転精度を高める回転制御機能も搭載する。
DP-400とDP-450USBの違いはレコード録音機能の有無。DP-450USBは、本体に接続したUSBメモリーに、WAVもしくはMP3形式でレコードの音源をダイレクトに録音できる。曲間の自動検出・カットも行えるPC用編集ソフト「MusiCut for Denon」もバンドルされる。
デノンは製品発表に先立ち、プレス向けの製品発表会を開催。設計を担当した岡芹亮氏が技術面の説明を行った。以下に、DP-400/DP-450USBの詳細について紹介する。
■現代のライフスタイルに調和するデザイン
デノンの“デザインシリーズ”は、コンパクトかつデザイン性の高いボディとHi-Fiコンポーネントで培ったサウンドを両立させ、なおかつ現代のユーザーニーズに応える機能も充実させることをコンセプトとした製品群。代表的なモデルとしてUSB-DAC内蔵プリメインアンプ「PMA-60」(関連ニュース)が挙げられる。
DP-400/DP-450USBも同シリーズ製品として「シンプル・ミニマル・シック」なデザインを採用。黒を基調としつつ、光沢仕上げのキャビネット、アルマイト加工によるマット仕上げのトーンアーム、ラバー製のマットは同じ黒ながらそれぞれ異なる表情を演出。アクセントにシルバーを入れ現代的なデザインにまとめている。
また、トーンアームとターンテーブルを被う独特のデザインのダストカバーを付属。このダストカバーを取り外して自立させ、レコードジャケット・スタンドとして用いることができる。
■エントリークラスながらレコード再生の音質を追求
エントリーモデルながら、各部を新規設計してレコード再生の音質を追求したことも本機の大きな特徴だ。設計を担当した岡芹氏は入社37年のキャリアを持つ人物。入社当時からアナログ関連製品に携わってきたとのこと。
DP-400/DP-450USBは、現行モデル「DP-300F」をベースに開発が行われた。岡芹氏によれば、DP-300Fは完成度の高いメカロジックを備えており、ベースモデルとするには好適だったという。一方で、DP-300Fは再生開始時・終了時にアームが自動で移動するフルオートマチック方式のレコードプレーヤーだが、本機は音質を追求してターンテーブルの基本に立ち返った結果、マニュアル方式を採用するに至った。
岡芹氏は優れたレコードプレーヤーの資質として「歪みのなさ」「正確な回転」を挙げ、これらがいかにレコードの音溝の情報をトレースできるかを左右すると述べる。しかし、オートマチック方式プレーヤーでは内部に専用機構を搭載する必要があるため、歪みのなさや正確な回転を実現する上で重要な筐体の強度が犠牲になっていた。
そこで本機はマニュアル方式を採用、筐体にダイキャスト製プレートを追加するなどして剛性も強化することが可能となった。さらにマニュアル化することでスピンドルを独立させることも可能になり、ワウフラッターをさらに抑えるなど基本性能の向上も実現した。
■デノンのノウハウを結集してS字型トーンアームを新開発
トーンアームは、スタティックバランス型のS字型トーンアームを新開発。1971年に発売された「DP-5000」の開発時にリファレンスとされていたトーンアームの仕様を元に、有効長・オーバーハング・オフセット角をそれぞれ理想の値としたトーンアームを開発したという。