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公開日 2024/12/12 12:30
海外からの音楽ファンも多く来店

京都散歩のひとやすみスポットに。いい音を全身で浴びる「Technics Cafe KYOTO」、オープン1周年

ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
テクニクスのHi-Fiオーディオシステムが楽しめる「Technics Cafe KYOTO」は、京都ゆかりの地ビールやコーヒー、軽食とともにいい音を楽しめるカフェとして、2023年12月にオープンした。今回、開業からちょうど1年を迎えたカフェを改めて訪問してきた。

本格オーディオシステムとコーヒー、軽食などを楽しめるTechnics Cafe KYOTO

入り口に近い側にはコーヒーや軽食などを出してくれるカウンターとDJブース、奥には本格オーディオシステムを設置。「オーディオアドバイザー」としてオーディオに詳しい専門スタッフが常駐し、レコードを中心にさまざまな音楽を楽しませてくれる。カフェメニューのような “アルバムメニュー” も用意されており、リクエストも可能。開放的な空間で、音を全身で浴びるように体験することができる。

SL-1200MK7を2台配置したDJブースも設置されている

カフェメニューのように再生曲の「注文」も可能

メインのオーディオシステムはアナログプレーヤー「SP-1000R」にオーディオテクニカのカートリッジを装着。スピーカーは「SB-R1」、プリメインアンプ「SU-R1000」とフラグシップクラスの製品を取り揃える。あえてヘッドホン関連製品は置かず、空間に広がる音を感じて欲しい、という想いで運営しているそうだ。

アナログプレーヤーはテクニクスの「SL-1000R」にテクニカ製カートリッジを装備

CDプレーヤー「SL-G700M2」も設置、CDやUSBメモリー再生も可能。

京都にカフェをオープンした理由を改めて尋ねると、「テクニクスブランドを若い層に届けたいという目的から、学生さんが多い街である京都がいいのではないかと考えました」と国内営業担当の上松泰直さん。続けて、「実は京都には中古レコード屋が河原町を中心に非常にたくさんあるんです。東京とはまた違ったカルチャーが根付いていますよね」と、京都ならではの街の魅力が決め手だったと語る。

オーディオアドバイザーの三浦 寛さん。かつてはSL-1200シリーズの開発にも携わっていたという

特に最近はインバウンドの来客も多いそうで、世界中の音楽ファン、テクニクスファンがカフェを訪れる。リクエストの人気曲は意外にもトラックメーカーのNujabes(ヌジャベス)やダフト・パンクだとか。取材時にも海外からの女性客が1人で来店し、「クリムゾンキングの宮殿」をどっぷりと楽しんでいた。

天井も高く開放的な空間で、音を浴びるように体験することができる

コーヒーはテクニクスをイメージしたオリジナルブランドの豆を一杯ずつ丁寧にドリップ。ビールは京都に本社を置く黄桜酒造(♪き〜ざくら〜のCMで日本酒のほうがお馴染みかもしれない)によるクラフトビールを用意する。

1杯ずつドリップしてくれるコーヒーも絶品。良い香りが店内を漂ってくる

黄桜酒造による京都のクラフトビールも楽しめる

音楽とオーディオを絡めたイベントにも力を入れる。DJパフォーマンスや音楽プロデューサー、音楽ライターを招いてのトークライヴで若い音楽ファンにもアプローチを仕掛けるほか、ピンク・フロイド『狂気』の上映会やモノラルレコード針の試聴会など、オーディオファン的にもニヤリとできるイベントを定期的に開催している。

2025年1月11日(土)にはニューイヤーパーティも予定する。「オペラとターンテーブル」というテーマで、イタリア在住のオペラ歌手・桜井万祐子さんとピアニストの菊池沙織さんが登場。イタリアのスーパーカーブランド、ランボルギーニとコラボしたテクニクスのアナログプレーヤー「SL-1200M7B」を活用して、イタリアの風をたっぷり味わえるレコード試聴会となる。

Technics Cafe KYOTOの外観。四条通りに面しておりふらりと立ち寄りやすい雰囲気

Technics Cafe KYOTOは四条烏丸の交差点から徒歩4分程度とほど近い。京都散歩のひとやすみスポットとして、ぜひふらりと立ち寄ってみて欲しい。

■Technics Cafe KYOTO 詳細
・住所
京都府京都市中京区新町通錦小路下る小結棚町444番地 京都四条新町ビル1F
阪急京都線 烏丸駅 徒歩4分
京都市営地下鉄烏丸線 四条駅 徒歩5分

・営業時間
日〜木曜日 11:00〜18:00
金〜土曜日 11:00〜20:00
※定休日:年末年始

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