公開日 2017/12/04 08:30
【特別企画】高精細な360度静止画も魅力
4K・360度動画撮影ができる「RICOH THETA V」はこんなに面白い! 使い方&画質をレポート
折原一也
■4K動画対応モデルとして生まれ変わったRICOH THETA Vの使い勝手とは?
リコーが手がける「RICOH THETA(シータ)」の初代モデルは、2013年9月に登場した。魚眼レンズ2枚を組み合わせたカメラによって、ワンショットで360度の全天球イメージを撮影するという新しい写真体験は、“空間をキャプチャーする”と表現した方がむしろ伝わりやすいかもしれない。THETAはラインナップを重ねるごとに、カメラ愛好家やデジタルガジェット好きの間に広がっていった。
そんなTHETAの5世代目として今年9月に登場したのが、シリーズで初めて4K動画の撮影に対応した「RICOH THETA V」(以下、THETA V)だ。
THETA Vは、4K/30fps対応の360度動画の撮影に新たに対応。その画質はクオリティを第一とするオーディオビジュアルの領域でも評価され、国内最大級のオーディオビジュアル・アワード「VGP 2018」においても金賞を受賞した。
動画に加えて、静止画画質も進化。リコーがデジタル一眼レフなどで培った画像処理技術を活用して、露出精度やホワイトバランスの新アルゴリズムも導入。色再現や階調表現の性能がアップし、約1,400万画素相当の高精細な画像を今まで以上に高画質に描き出せるようになったことで、THETAならではの全天球イメージの魅力はさらに高まった。
内部プラットフォームを刷新して、使い勝手と拡張性をさらに高めたことにも注目したい。そのほか、カメラ本体に360度音声記録に対応した4chマイクを内蔵して、映像に加えてサウンドの臨場感も向上させている。
THETAには一度体験するとやみつきになる魅力があるが、馴染みのない方には360度の撮影というのはなかなか想像しにくいかもしれない。だからこそ、まずはTHETA Vで撮影した下の360度静止画を見てほしい。
この画像をご覧いただければ、“空間をキャプチャーする”と表現した意図がご理解いただけるのではないだろうか。今回はTHETA Vの実機を用意して、その使い方を説明しつつ、360度の静止画/動画の魅力をお伝えしていきたい。
■徹底したシンプル操作で360度の全天球を撮影
THETA Vは、片手で握って撮影するのにちょうどよい大きさのスティック型デバイスとなっている。カメラの上部には、前後の両面に魚眼レンズがやや飛び出すかたちで搭載。静止画モードで撮影ボタンを押すと、360度の全天球を1枚の静止画として撮影する。
カメラ自体に搭載されている操作部は、本体中央のシャッターボタン、側面部の電源ボタン・無線ボタン・モード切り替えボタンのみでとてもシンプル。電源が入った状態でシャッターボタンを押すだけで、即座に撮影完了だ。通常のカメラのようなピントや絞りの調整も必要なく、撮影は一般的なデジカメやスマートフォンよりも簡単だろう。
動画も、モードを切り替えてボタンを押すだけで簡単に撮影できる。THETA Vが動画モードになっているか静止画モードになっているかは、カメラ本体のLED表示で確認できる。
THETA V本体にはディスプレイは搭載されておらず、撮影した動画や静止画は無料の専用アプリ「THETA S」から確認する。詳しい使い方は後述するが、カメラに写っているイメージをリアルタイムにアプリでプレビューして撮影することも可能だ。シャッターを切るだけなら画面を確認しなくても可能なので撮影時はアプリは必須ではないが、転送や画像の表示で使うので、撮影前にあらかじめアプリをインストールしたスマートフォンをWi-Fi接続するところまでセットアップしておく事をオススメしたい。
■スリープ状態から素早く起動して撮影可能
そのほか、バッテリーやメモリーの残量が残り少なくなった場合も、本体のインジケーターの点滅などで確認できる。
本体下部には三脚穴が配置されており、三脚やスタンドなどに装着が可能。純正アクセサリーとして専用のエクステンションアダプター(TE-1)やスタンド(TM-1)も用意されているが、汎用の三脚ももちろん装着できる。そのほか専用アクセサリーとしては、水中ハウジングケース(TW-1)や3Dマイクロフォン(TA-1)がラインナップされている。
なお、実際にTHETA Vを外に持ち出し撮影する前に覚えておきたいのが、THETA Vの動作には完全な“電源オフ”と“スリープ”が存在するということだ。
“電源オフ”から“電源オン”(即座に撮影可能な状態)までにかかる時間は約15秒。電源オン状態から電源ボタンを短く押すことでスリープに移行できる。スリープからは電源オンには約2秒で復帰でき、即座に撮影可能だ。保管したりスーツケースに入れて歩く時には電源オフにしておき、旅行中や徒歩で移動する前には電源オン。手に持ったり、ポケットに入れたりして持ち歩く際にはスリープ/電源オンを切り替えつつ使うのが正解だ。
リコーが手がける「RICOH THETA(シータ)」の初代モデルは、2013年9月に登場した。魚眼レンズ2枚を組み合わせたカメラによって、ワンショットで360度の全天球イメージを撮影するという新しい写真体験は、“空間をキャプチャーする”と表現した方がむしろ伝わりやすいかもしれない。THETAはラインナップを重ねるごとに、カメラ愛好家やデジタルガジェット好きの間に広がっていった。
そんなTHETAの5世代目として今年9月に登場したのが、シリーズで初めて4K動画の撮影に対応した「RICOH THETA V」(以下、THETA V)だ。
THETA Vは、4K/30fps対応の360度動画の撮影に新たに対応。その画質はクオリティを第一とするオーディオビジュアルの領域でも評価され、国内最大級のオーディオビジュアル・アワード「VGP 2018」においても金賞を受賞した。
動画に加えて、静止画画質も進化。リコーがデジタル一眼レフなどで培った画像処理技術を活用して、露出精度やホワイトバランスの新アルゴリズムも導入。色再現や階調表現の性能がアップし、約1,400万画素相当の高精細な画像を今まで以上に高画質に描き出せるようになったことで、THETAならではの全天球イメージの魅力はさらに高まった。
内部プラットフォームを刷新して、使い勝手と拡張性をさらに高めたことにも注目したい。そのほか、カメラ本体に360度音声記録に対応した4chマイクを内蔵して、映像に加えてサウンドの臨場感も向上させている。
THETAには一度体験するとやみつきになる魅力があるが、馴染みのない方には360度の撮影というのはなかなか想像しにくいかもしれない。だからこそ、まずはTHETA Vで撮影した下の360度静止画を見てほしい。
Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA
この画像をご覧いただければ、“空間をキャプチャーする”と表現した意図がご理解いただけるのではないだろうか。今回はTHETA Vの実機を用意して、その使い方を説明しつつ、360度の静止画/動画の魅力をお伝えしていきたい。
■徹底したシンプル操作で360度の全天球を撮影
THETA Vは、片手で握って撮影するのにちょうどよい大きさのスティック型デバイスとなっている。カメラの上部には、前後の両面に魚眼レンズがやや飛び出すかたちで搭載。静止画モードで撮影ボタンを押すと、360度の全天球を1枚の静止画として撮影する。
カメラ自体に搭載されている操作部は、本体中央のシャッターボタン、側面部の電源ボタン・無線ボタン・モード切り替えボタンのみでとてもシンプル。電源が入った状態でシャッターボタンを押すだけで、即座に撮影完了だ。通常のカメラのようなピントや絞りの調整も必要なく、撮影は一般的なデジカメやスマートフォンよりも簡単だろう。
動画も、モードを切り替えてボタンを押すだけで簡単に撮影できる。THETA Vが動画モードになっているか静止画モードになっているかは、カメラ本体のLED表示で確認できる。
THETA V本体にはディスプレイは搭載されておらず、撮影した動画や静止画は無料の専用アプリ「THETA S」から確認する。詳しい使い方は後述するが、カメラに写っているイメージをリアルタイムにアプリでプレビューして撮影することも可能だ。シャッターを切るだけなら画面を確認しなくても可能なので撮影時はアプリは必須ではないが、転送や画像の表示で使うので、撮影前にあらかじめアプリをインストールしたスマートフォンをWi-Fi接続するところまでセットアップしておく事をオススメしたい。
■スリープ状態から素早く起動して撮影可能
そのほか、バッテリーやメモリーの残量が残り少なくなった場合も、本体のインジケーターの点滅などで確認できる。
本体下部には三脚穴が配置されており、三脚やスタンドなどに装着が可能。純正アクセサリーとして専用のエクステンションアダプター(TE-1)やスタンド(TM-1)も用意されているが、汎用の三脚ももちろん装着できる。そのほか専用アクセサリーとしては、水中ハウジングケース(TW-1)や3Dマイクロフォン(TA-1)がラインナップされている。
なお、実際にTHETA Vを外に持ち出し撮影する前に覚えておきたいのが、THETA Vの動作には完全な“電源オフ”と“スリープ”が存在するということだ。
“電源オフ”から“電源オン”(即座に撮影可能な状態)までにかかる時間は約15秒。電源オン状態から電源ボタンを短く押すことでスリープに移行できる。スリープからは電源オンには約2秒で復帰でき、即座に撮影可能だ。保管したりスーツケースに入れて歩く時には電源オフにしておき、旅行中や徒歩で移動する前には電源オン。手に持ったり、ポケットに入れたりして持ち歩く際にはスリープ/電源オンを切り替えつつ使うのが正解だ。