公開日 2018/05/30 09:00
海上忍のラズパイ・オーディオ通信(45)
I2Sスレーブに対応、ASUSの最新シングルボードコンピュータ「TinkerBoard S」を試す
海上 忍
■I2Sスレーブ接続に対応、その意味とは…?
連載のタイトルこそ“ラズパイ・オーディオ”だが、Raspberry Piというフォームファクタに固執しているわけではない。I2SでSoCと通信できる、Linuxでヘッドレス運用できる、拡張ボードやケースなどアフターマーケットが充実しているという事情はあるものの、音質がすべてに優先することは言うまでもない。そうなると一気に選択肢が増えるわけだが、中でも「TinkerBoard」は有力だ。
以前に書いたことの繰り返しになるが、TinkerBoardはRaspberry Piと“形状互換”だ。EthernetやUSB、HDMIなどI/Oポートの数や位置はそっくり同じ、拡張性を担うGPIOポートもピン数はもちろん位置までぴったり揃っており、Raspberry Pi用周辺機器の多くを利用できる。
搭載されるSoCは、Raspberry PiのBroadcomに対しRockchipと異なるため、ソフトウェアはバイナリ互換ではないが、同じDebian系Linuxが動作することもあり、数多くのドライバ類が移植されている。
その辺りの事情は第38回(記事はこちら)で詳しく紹介しているが、ここに来て流れが変わった。1月に「TinkerBoard S」が発売されたのだ。SoCのスペックはRockchip RK3288 1.8GHz/クアッドコアと変わらないが、ユーザーのフィードバックを生かした改良が随所に施されており、オーディオファンにとっても重要な変更がなされている。
TinkerBoard Sでは、I2Sスレーブ接続をサポートしている。OSにはTinkerOS v2.0.5以降、あるいはそれをベースに開発されたVolumio 2.387以降でなければならないが、TinkerBoard Sがスレーブで拡張ボードがマスターという構成を利用できるのだ。
初代TinkerBoard同様、オンボードのオーディオチップ(RTL ALC4040)により、拡張ボードなしでも最高192kHz/24bitのオーディオ出力が可能だが、高品質/低位相雑音クロックを積む拡張ボードがI2Sマスターとして振る舞えれば、より高いレベルの音を狙える。
連載のタイトルこそ“ラズパイ・オーディオ”だが、Raspberry Piというフォームファクタに固執しているわけではない。I2SでSoCと通信できる、Linuxでヘッドレス運用できる、拡張ボードやケースなどアフターマーケットが充実しているという事情はあるものの、音質がすべてに優先することは言うまでもない。そうなると一気に選択肢が増えるわけだが、中でも「TinkerBoard」は有力だ。
以前に書いたことの繰り返しになるが、TinkerBoardはRaspberry Piと“形状互換”だ。EthernetやUSB、HDMIなどI/Oポートの数や位置はそっくり同じ、拡張性を担うGPIOポートもピン数はもちろん位置までぴったり揃っており、Raspberry Pi用周辺機器の多くを利用できる。
搭載されるSoCは、Raspberry PiのBroadcomに対しRockchipと異なるため、ソフトウェアはバイナリ互換ではないが、同じDebian系Linuxが動作することもあり、数多くのドライバ類が移植されている。
その辺りの事情は第38回(記事はこちら)で詳しく紹介しているが、ここに来て流れが変わった。1月に「TinkerBoard S」が発売されたのだ。SoCのスペックはRockchip RK3288 1.8GHz/クアッドコアと変わらないが、ユーザーのフィードバックを生かした改良が随所に施されており、オーディオファンにとっても重要な変更がなされている。
TinkerBoard Sでは、I2Sスレーブ接続をサポートしている。OSにはTinkerOS v2.0.5以降、あるいはそれをベースに開発されたVolumio 2.387以降でなければならないが、TinkerBoard Sがスレーブで拡張ボードがマスターという構成を利用できるのだ。
初代TinkerBoard同様、オンボードのオーディオチップ(RTL ALC4040)により、拡張ボードなしでも最高192kHz/24bitのオーディオ出力が可能だが、高品質/低位相雑音クロックを積む拡張ボードがI2Sマスターとして振る舞えれば、より高いレベルの音を狙える。
TinkerBoard Sは「eMMC」を装備、起動用デバイスとして利用可能
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