公開日 2019/05/21 13:00
【特別企画】圧倒的リアリティを実現
リビングが劇場を超える! JBL「STUDIO 6」シリーズならではのHi-Fiサラウンドを体感
山本 敦
コンサート会場やレコーディングスタジオなど、音楽が生まれる最前線で活躍してきたJBLのプロフェッショナルスピーカーのノウハウを注入した「STUDIO 6」が発表された。ホームシアターサラウンド、あるいはHi-Fiリスニングの両方に対応できる人気シリーズ待望の新モデルの実力を、早速確かめてみたい。
■銘機の技術資産を引き継ぎ、伝統的デザインながらリビングにもマッチ
シリーズの内訳としては、2種類のフロアスタンドと、同じく2種類のブックシェルフがあり、これにセンタースピーカーとサブウーファーが加わる。
サブウーファー以外のスピーカーが一貫して搭載するのは、JBLのプロフェッショナルスピーカーのノウハウによって生まれたホーン型ユニット「High Definition Imaging(HDI)」だ。
JBLはこれまでに銘機と呼ばれるホーン型ユニットを搭載するスピーカーの数々を世に送り出してきたことでも知られるブランドだ。トランペットやトロンボーンなど金管楽器のベルのような形をしたユニットを高域用に使い、明るくて爽やかに抜けるハイトーンと微小な音を正確に捉える洗練された再現力を備えている。
さらに、サブウーファーを除くスピーカーは高域用のユニットに高分子樹脂のTeonex®を素材とした振動板と強磁力のネオジム・リングマグネットを組み合わせた、25mm口径のコンプレッションドライバーを搭載する。2011年発売の「STUDIO 5」シリーズから継承するJBLのプロフェッショナルスピーカー部門が開発した独自の技術資産が、最新モデルにも引き継がれた格好だ。
本体のデザインはトラディショナルなスピーカーシステムらしく原点に立ち返っている。エッジを緩やかにカーブさせた優しい面構えは、オーディオ専用ルームに限らずリビングルームに置いても日常の生活空間を彩るインテリアに違和感なくマッチしそう。ホーン型ユニットはベストな音を追求しながら、ルックスも他のコーン型ユニットと調和を図っている。
STUDIO 6シリーズを構成する各スピーカーの特徴に簡単に触れておこう。フロアスタンド型は3ウェイの「698」と2.5ウェイの「680」。ふたつのモデルはともにパルプコーンに独自のコーティング処理を施して分割振動を抑制したPolyPlas™コーン・ウーファーを2基搭載する。口径は698が200mm、680が165mm。698はさらにPolyPlas™コーン・ウーファーをミドルレンジ専用に1基載せている。
微小な音楽信号も立体的に浮き彫りにできる理由の一つが、コーン・ウーファーを駆動する独自開発のSFG磁気回路にある。対称磁界を形成するポールピース構造と変調歪低減技術の組み合わせがクリアでスピード感あふれるサウンドを引き出す。
ブックシェルフの「630」と「620」はともに2ウェイ構成だが、搭載するPolyPlas™コーン・ウーファーの口径、本体のサイズなどが異なる。フロアスタンド、ブックシェルフを合わせた4機種はともにノイズを効果的に抑えるためのフレアをポートに設けたバスレフダクトが特徴。キャビネットの背面に配置する。ボトムポート構造のサブウーファー660Pも同じくポートにフレアがある。センタースピーカーの625C以外のモデルにはこのJBLの伝統的なバスレフ式エンクロージャー設計が採用された。
フロアスタンド型の698と680はバイワイヤリング/バイアンプ駆動に対応するデュアルターミナルを搭載する。ともにシアター用途から本格的なピュアオーディオ再生まで幅広く活躍してくれるスピーカーになると思う。
ボトム側にポートを備えたバスレフ方式のアクティブサブウーファー「660P」は、30cmの大口径ウーファーと強力なパワーアンプを搭載している。サイズはやや大柄だが、木目の美しさを活かしたパネル、サイドをカーブさせた柔らかなフォルムが特徴だ。本機もまた設置する部屋の雰囲気にさり気なく溶け込んでくれそうだ。
今回はSTUDIO 6シリーズのラインナップからフロアスタンド型の698とブックシェルフの620、センタースピーカーの625Cとアクティブサブウーファーの660Pを集めて聴いた。はじめにパナソニックのUHD BDプレーヤー「DP-UB9000」とデノンのAVアンプ「AVC-X8500H」をリファレンスとして組み合わせた5.1chサラウンド環境によるシアター視聴の成果から報告しよう。
■銘機の技術資産を引き継ぎ、伝統的デザインながらリビングにもマッチ
シリーズの内訳としては、2種類のフロアスタンドと、同じく2種類のブックシェルフがあり、これにセンタースピーカーとサブウーファーが加わる。
サブウーファー以外のスピーカーが一貫して搭載するのは、JBLのプロフェッショナルスピーカーのノウハウによって生まれたホーン型ユニット「High Definition Imaging(HDI)」だ。
JBLはこれまでに銘機と呼ばれるホーン型ユニットを搭載するスピーカーの数々を世に送り出してきたことでも知られるブランドだ。トランペットやトロンボーンなど金管楽器のベルのような形をしたユニットを高域用に使い、明るくて爽やかに抜けるハイトーンと微小な音を正確に捉える洗練された再現力を備えている。
さらに、サブウーファーを除くスピーカーは高域用のユニットに高分子樹脂のTeonex®を素材とした振動板と強磁力のネオジム・リングマグネットを組み合わせた、25mm口径のコンプレッションドライバーを搭載する。2011年発売の「STUDIO 5」シリーズから継承するJBLのプロフェッショナルスピーカー部門が開発した独自の技術資産が、最新モデルにも引き継がれた格好だ。
本体のデザインはトラディショナルなスピーカーシステムらしく原点に立ち返っている。エッジを緩やかにカーブさせた優しい面構えは、オーディオ専用ルームに限らずリビングルームに置いても日常の生活空間を彩るインテリアに違和感なくマッチしそう。ホーン型ユニットはベストな音を追求しながら、ルックスも他のコーン型ユニットと調和を図っている。
STUDIO 6シリーズを構成する各スピーカーの特徴に簡単に触れておこう。フロアスタンド型は3ウェイの「698」と2.5ウェイの「680」。ふたつのモデルはともにパルプコーンに独自のコーティング処理を施して分割振動を抑制したPolyPlas™コーン・ウーファーを2基搭載する。口径は698が200mm、680が165mm。698はさらにPolyPlas™コーン・ウーファーをミドルレンジ専用に1基載せている。
微小な音楽信号も立体的に浮き彫りにできる理由の一つが、コーン・ウーファーを駆動する独自開発のSFG磁気回路にある。対称磁界を形成するポールピース構造と変調歪低減技術の組み合わせがクリアでスピード感あふれるサウンドを引き出す。
ブックシェルフの「630」と「620」はともに2ウェイ構成だが、搭載するPolyPlas™コーン・ウーファーの口径、本体のサイズなどが異なる。フロアスタンド、ブックシェルフを合わせた4機種はともにノイズを効果的に抑えるためのフレアをポートに設けたバスレフダクトが特徴。キャビネットの背面に配置する。ボトムポート構造のサブウーファー660Pも同じくポートにフレアがある。センタースピーカーの625C以外のモデルにはこのJBLの伝統的なバスレフ式エンクロージャー設計が採用された。
フロアスタンド型の698と680はバイワイヤリング/バイアンプ駆動に対応するデュアルターミナルを搭載する。ともにシアター用途から本格的なピュアオーディオ再生まで幅広く活躍してくれるスピーカーになると思う。
ボトム側にポートを備えたバスレフ方式のアクティブサブウーファー「660P」は、30cmの大口径ウーファーと強力なパワーアンプを搭載している。サイズはやや大柄だが、木目の美しさを活かしたパネル、サイドをカーブさせた柔らかなフォルムが特徴だ。本機もまた設置する部屋の雰囲気にさり気なく溶け込んでくれそうだ。
今回はSTUDIO 6シリーズのラインナップからフロアスタンド型の698とブックシェルフの620、センタースピーカーの625Cとアクティブサブウーファーの660Pを集めて聴いた。はじめにパナソニックのUHD BDプレーヤー「DP-UB9000」とデノンのAVアンプ「AVC-X8500H」をリファレンスとして組み合わせた5.1chサラウンド環境によるシアター視聴の成果から報告しよう。