公開日 2020/11/12 06:30
[PR]ソフト開発力を活かした“らしさ”溢れるモデル
HiBy初の完全ワイヤレス「WH3」レビュー! 独自デジタルクロスオーバーの魅力に迫る
野村 ケンジ
HiBy Music(以下、HiBy)は、中国東莞(ドンガン/とうかん)に本拠を置くポータブルオーディオブランドで、これまで10年以上にわたり音楽再生ソフトウェアやDAP、イヤホン、DACなどの開発を手がけてきた実績を持つ。そんなHiByから、同ブランド初となる完全ワイヤレスイヤホン「WH3」が登場した。
しかも、これがなかなかに個性的な製品だったりする。完全ワイヤレスイヤホンとしてはまだ希少なハイブリッド・ドライバー構成を採用。しかも、ダイナミック型とBA型のクロスオーバーポイントを調整できる、「デジタルクロスオーバー機能」が備わっているのだ。
■確かなソフトウェア開発力とチップセット選びで実現した「デジタルクロスオーバー」
一般的にハイブリッド・ドライバー構成の製品は、フィルターや抵抗などを利用して、各ドライバーが担当する周波数帯域の分割、つまりクロスオーバーを実現しているが、イヤホンというミニマムサイズ筐体の都合上、技術的にかなり難しいのは確かだ。それをHiByでは、自社でデジタルクロスオーバープログラムを開発し、それをBluetoothオーディオSoCにインストールすることで実現している。
もちろん、この機能を実現するためには、プログラムを実行できるだけのSoCでなければならない。「WH3」にQualcomm社製SoC「QCC5121」を採用したのはこのためで、上位シリーズ、デュアルコアDSPならではの余裕ある演算能力やメモリ能力を利用してダイナミック型とBA型とで異なる帯域バランスを生成。さらに、各ユニット個別にアンプ部をレイアウトすることで、高精細な2ウェイシステムを構築しているという。
また、デジタルクロスオーバーはiOS/Android OS両対応アプリ「HiBy Blue」を使用して、40Hz〜19kHzまで1Hz単位で調整可能。音の好みや楽曲に合わせて、きめ細やかな調整ができるようになっている。ここまで精密なデジタルクロスオーバーは、完全ワイヤレスイヤホンはおろか、イヤホン/ヘッドホン全体でもほとんど見当たらない。
これぞ、音楽プレーヤーアプリなどソフトウェア開発を得意とするHiByならではの、他社にはない独自の製品アプローチであり、「WH3」の大きな特徴といっていいだろう。
■操作や接続方式などカスタマイズできる箇所が豊富。独自の高音質コーデックにも対応
「HiBy Blue」アプリでは、デジタルクロスオーバーのほか、イヤホン本体タッチパネル操作のカスタマイズや、左右同時伝送技術「TWS Plus」のオン/オフを設定することもできる。また、接続コーデックやバッテリー残量、アンテナ強度なども確認でき、今後のイヤホン本体アップデートもこちらのアプリを利用して行う予定だったりと、なかなかに重宝するソフトだったりもする。
Bluetoothコーデックについては、SBCやAAC、aptXをサポート。さらに、HiBy独自のコーデックである「UAT」にも対応しているので、ハイレゾ級のワイヤレス再生を行うこともできる。これは、なかなかのアドバンテージといえる。
実際HiBy「R3Pro Saber」とUAT接続してみたところ、さすがに有線接続とイコールとまではいかないものの、ワイヤレスであることを忘れてしまいそうなくらいの良質なサウンドを体験することができた。いよいよ、完全ワイヤレスイヤホンもこのレベルの音質を競う時代が来たかと、とても喜ばしく思った。
しかも、これがなかなかに個性的な製品だったりする。完全ワイヤレスイヤホンとしてはまだ希少なハイブリッド・ドライバー構成を採用。しかも、ダイナミック型とBA型のクロスオーバーポイントを調整できる、「デジタルクロスオーバー機能」が備わっているのだ。
■確かなソフトウェア開発力とチップセット選びで実現した「デジタルクロスオーバー」
一般的にハイブリッド・ドライバー構成の製品は、フィルターや抵抗などを利用して、各ドライバーが担当する周波数帯域の分割、つまりクロスオーバーを実現しているが、イヤホンというミニマムサイズ筐体の都合上、技術的にかなり難しいのは確かだ。それをHiByでは、自社でデジタルクロスオーバープログラムを開発し、それをBluetoothオーディオSoCにインストールすることで実現している。
もちろん、この機能を実現するためには、プログラムを実行できるだけのSoCでなければならない。「WH3」にQualcomm社製SoC「QCC5121」を採用したのはこのためで、上位シリーズ、デュアルコアDSPならではの余裕ある演算能力やメモリ能力を利用してダイナミック型とBA型とで異なる帯域バランスを生成。さらに、各ユニット個別にアンプ部をレイアウトすることで、高精細な2ウェイシステムを構築しているという。
また、デジタルクロスオーバーはiOS/Android OS両対応アプリ「HiBy Blue」を使用して、40Hz〜19kHzまで1Hz単位で調整可能。音の好みや楽曲に合わせて、きめ細やかな調整ができるようになっている。ここまで精密なデジタルクロスオーバーは、完全ワイヤレスイヤホンはおろか、イヤホン/ヘッドホン全体でもほとんど見当たらない。
これぞ、音楽プレーヤーアプリなどソフトウェア開発を得意とするHiByならではの、他社にはない独自の製品アプローチであり、「WH3」の大きな特徴といっていいだろう。
■操作や接続方式などカスタマイズできる箇所が豊富。独自の高音質コーデックにも対応
「HiBy Blue」アプリでは、デジタルクロスオーバーのほか、イヤホン本体タッチパネル操作のカスタマイズや、左右同時伝送技術「TWS Plus」のオン/オフを設定することもできる。また、接続コーデックやバッテリー残量、アンテナ強度なども確認でき、今後のイヤホン本体アップデートもこちらのアプリを利用して行う予定だったりと、なかなかに重宝するソフトだったりもする。
Bluetoothコーデックについては、SBCやAAC、aptXをサポート。さらに、HiBy独自のコーデックである「UAT」にも対応しているので、ハイレゾ級のワイヤレス再生を行うこともできる。これは、なかなかのアドバンテージといえる。
実際HiBy「R3Pro Saber」とUAT接続してみたところ、さすがに有線接続とイコールとまではいかないものの、ワイヤレスであることを忘れてしまいそうなくらいの良質なサウンドを体験することができた。いよいよ、完全ワイヤレスイヤホンもこのレベルの音質を競う時代が来たかと、とても喜ばしく思った。
デジタルクロスオーバーの調整で、複数のイヤホンを使い分けるように楽しめる
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