公開日 2021/11/23 07:00
NCFを信号系端子へ初導入
AAEX2022グランプリ受賞、フルテック最高峰ラインケーブル「Lineflux NCF(RCA)」の音質をチェック
福田雅光
コンセントやプラグ、IEC端子などの電源周りのほか、ケーブルホルダーにも採用され、画期的なクオリティアップ効果で大好評を得ているフルテックの特殊素材「NCF」。このほど信号系の端子にも初採用となり、RCAプラグ「CF-102 NCF(R)」が完成した。早速、そのプラグを搭載する新たなフラグシップ・RCAインターコネクトケーブル「Lineflux NCF(RCA)」が登場、『オーディオアクセサリー銘機賞2022』にてグランプリを受賞した。斬新な音の魅力を発揮する、期待のケーブルの活かし方を福田雅光氏がレポートする。
オーディオケーブルにとって、端子はたいへん重要だ(Text by福田雅光)
■ケーブルは導体も大事だが、プラグはその音を決定づけている
インターコネクトケーブル(アナログ信号ライン用)が、オーディオシステムの再生音に大きな作用を持つことは重視されている。しかしその一方で、どんなアンプやスピーカーを使うにせよ、「機材の裏側で活躍するケーブル」の存在は忘れられがちだ。特にアナログオーディオシステムでは、カートリッジからEQアンプへ、さらにプリアンプやパワーアンプへと機器間の信号を伝達するケーブルは、「適当ではダメなんです」と言いたい。
例えば、カートリッジやアンプをグレードアップして音が変わる。それは良かったことではあるが、現在のどんな高級機器でも、使い方によってはあまり感激は出てこないことになる。筆者は真価という機器の絶対値を追求し、自宅で使うケーブルも高額ではない常識的な範囲で厳選してオーディオを突き詰めている。その結果、思い切ったことを書くことができるのだ。
今回のテーマは、フルテックから新発売される最高級RCAケーブル「Lineflux NCF(RCA)」である。アンバランスタイプのインターコネクトだ。ケーブルは、導体性能に注目されることが多い。もちろんそれも重要だが、装着するプラグによる性能の変化は大きく、端子の性能が最終的に性能を決定する。つまり、ケーブルと端子の性能で、全体の音が決定している。
オーディオシステムの増幅動作は、信号入力と電源入力があって可能になる。最終的な出力は、電源で作られた直流エネルギーが入力に比例して信号出力として出てくる。こう考えれば、電源の重要性が理解できる。ただ、信号データにはインターコネクトケーブルを交換してみれば分かるように、SN比、解像度、帯域やレスポンスなどあらゆる音の要素が、ケーブルの伝送経路によって大きく作用することが確認できるはずだ。
特にアナログレコードでは、1mV前後の微小信号を1000倍、2000倍以上に増幅する回路を必要としている。ノイズが混入すれば、同じ倍率で増幅されてしまう。また、ロスというマイナス要素があれば、ラインレベル以上にダメージを受けることになる。
オーディオケーブルにとって、端子はたいへん重要だ(Text by福田雅光)
■ケーブルは導体も大事だが、プラグはその音を決定づけている
インターコネクトケーブル(アナログ信号ライン用)が、オーディオシステムの再生音に大きな作用を持つことは重視されている。しかしその一方で、どんなアンプやスピーカーを使うにせよ、「機材の裏側で活躍するケーブル」の存在は忘れられがちだ。特にアナログオーディオシステムでは、カートリッジからEQアンプへ、さらにプリアンプやパワーアンプへと機器間の信号を伝達するケーブルは、「適当ではダメなんです」と言いたい。
例えば、カートリッジやアンプをグレードアップして音が変わる。それは良かったことではあるが、現在のどんな高級機器でも、使い方によってはあまり感激は出てこないことになる。筆者は真価という機器の絶対値を追求し、自宅で使うケーブルも高額ではない常識的な範囲で厳選してオーディオを突き詰めている。その結果、思い切ったことを書くことができるのだ。
今回のテーマは、フルテックから新発売される最高級RCAケーブル「Lineflux NCF(RCA)」である。アンバランスタイプのインターコネクトだ。ケーブルは、導体性能に注目されることが多い。もちろんそれも重要だが、装着するプラグによる性能の変化は大きく、端子の性能が最終的に性能を決定する。つまり、ケーブルと端子の性能で、全体の音が決定している。
オーディオシステムの増幅動作は、信号入力と電源入力があって可能になる。最終的な出力は、電源で作られた直流エネルギーが入力に比例して信号出力として出てくる。こう考えれば、電源の重要性が理解できる。ただ、信号データにはインターコネクトケーブルを交換してみれば分かるように、SN比、解像度、帯域やレスポンスなどあらゆる音の要素が、ケーブルの伝送経路によって大きく作用することが確認できるはずだ。
特にアナログレコードでは、1mV前後の微小信号を1000倍、2000倍以上に増幅する回路を必要としている。ノイズが混入すれば、同じ倍率で増幅されてしまう。また、ロスというマイナス要素があれば、ラインレベル以上にダメージを受けることになる。