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公開日 2024/02/22 06:30
マイクメーカーの作るストリーミングミキサーの魅力

動画配信ビギナー必携!オーディオテクニカ「AT-UMX3」をストリーミングミキサー入門機に推したい理由

高橋 敦

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オーディオインターフェースとミキサーを合体させた「ストリーミングミキサー」は動画配信を始めたい人にぴったりなアイテム。ミキサーとしてマイクや楽器を接続して音量等を調整できて、オーディオインターフェースとしてその音声をパソコンやスマホに送り出せて、配信向けの機能も満載。あとはマイクさえあれば高音質配信の準備が整う。

しかしその人気製品を見てみるとミキサー周りのノブやボタンがすっごく多い!「使いこなせるかな?」と不安になってしまう人も少なからずだろう。

その不安をすっ飛ばしてくれる新製品がオーディオテクニカの「AT-UMX3」だ。搭載機能を厳選し、ノブやボタンは最小限に、筐体サイズもコンパクトに。ぱっと見で「これなら使いこなせそう!」と思えるであろう、フレンドリーな仕上がりになっている。ストリーマーデビューの選択肢として強力な本アイテムの魅力をお伝えしたい。


■取り回しの良いコンパクトボディに込められた工夫の数々



まず嬉しいのは設置性のよさ。底面積は幅127×奥行131mmのCDサイズ。端子類の大半は背面に集約され、ケーブルをデスク奥に逃がしやすい。一方でヘッドホン端子はしっかりと前面に用意。本体重量は、ケーブルの重みに負けて不安定になることはないよう、適切に確保されている。

オーディオテクニカ「AT-UMX3」(¥OPEN 予想実売価格 税込19,800円前後)

USB-C端子は標準端子と電源端子の2基用意されているが、基本は標準端子でPC/スマホと接続すればよし。PC側へのドライバーインストールも不要。スマホ等との接続時には、電源アダプタやモバイルバッテリーを接続する必要がある。オーディオインターフェースとしてのスペックは最大192kHz/24bit。外部からのノイズ侵入を金属板シールドやフィルタ回路で防いでS/N、音声データの静粛性を高めてあることもポイント。

CDジャケットと同程度の筐体サイズ。スマートフォンと並べてみても非常にコンパクトな設計となっている

左からの縦3列のノブとスイッチはそれぞれ、マイク入力、ライン入力、USB入力のコントロール。マイク入力の端子は信頼性に定評あるノイトリック社製コンボジャックで、XLRプラグも標準プラグも接続可能。もちろんコンデンサーマイクへの+48Vファンタム電源供給にも対応している。

ライン入力はステレオ入力に加えて、高インピーダンスのモノラル入力もギター向けに用意。自分の声や楽器を遅延なしでヘッドホンに送り出すダイレクトモニター機能も備えているので、弾き語り系「歌ってみた」配信にも対応できる。

機材をオーディオテクニカで固めてお手軽高品質配信を実現!

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