公開日 2024/11/29 06:30
「透明感のある音が印象的」
評論家も「大満足」。 マランツ「MODEL 60n」、その音質と使い勝手を徹底レビュー!
土方久明
マランツが展開するネットワーク対応プリメインアンプの最新モデル「MODEL 60n」を、評論家の土方久明氏が自宅環境でじっくりとレビュー。音質や使い勝手について「大満足の自宅試聴となった」と語るほど気に入った様子を詳しくレポートする。
「お、良さそうなアンプが出たな」と、僕は声が漏れた。総合オーディオビジュアルメーカー・マランツから発売された新型ネットワークプリメインアンプ「MODEL 60n」のことだ。
マランツの創業は1953年。電気技術者ソウル・バーナード・マランツによりアメリカ合衆国で創設された老舗ブランドであり、伝説的な銘アンプとして真空管プリアンプ「#(モデル)7」、真空管パワーアンプ「#9」などが知られている。現在もその音質に惹かれるファンは多い。つまり、マランツは伝統的にアンプに強いブランドだ。それでは2020年代はどうかというと、はっきりいうと絶好調である。
オーディオ評論家として多くのアンプを見てきた僕にとっても、最近のマランツ製品はツボを押さえた「気になる」モデルが多い。しかも、ラインナップは豊富で、最も安価な5万円台の「PM6007」から、2,420,000円(税込)の「MODEL 10」まで12機種が揃っている。
その中で登場した「MODEL 60n」は、マランツのエントリーからミドルクラスに位置するアンプで、2022年発売の上位モデル「MODEL 40n」の技術を多く継承しているのが特徴だ。
それでは「MODEL 60n」の特長を (1)シャーシ、(2)入出力および対応ソース、(3)音質対策の順で解説しよう。
まず(1)シャーシについて。デザインが洗練されている。MODEL 60nは、新世代マランツ製品を象徴する黄金分割の螺旋カーブをモチーフに、ボリュームやセレクターなどのノブがシンメトリーに配置されている。
この造形は、ディーアンドエムホールディングスのデザインリーダー・鈴木丈二氏を中心とするチームによる成果であり、前職時代から現代アートに接してきた僕にも感銘を与えるものだった。カラーはシルバーゴールドとブラックの2色が用意されており、オーディオ愛好家の心をくすぐりつつ、リビングまで、さまざまな環境に調和する。
絶好調な人気ブランド・マランツの気になる新製品「MODEL 60n」
「お、良さそうなアンプが出たな」と、僕は声が漏れた。総合オーディオビジュアルメーカー・マランツから発売された新型ネットワークプリメインアンプ「MODEL 60n」のことだ。
マランツの創業は1953年。電気技術者ソウル・バーナード・マランツによりアメリカ合衆国で創設された老舗ブランドであり、伝説的な銘アンプとして真空管プリアンプ「#(モデル)7」、真空管パワーアンプ「#9」などが知られている。現在もその音質に惹かれるファンは多い。つまり、マランツは伝統的にアンプに強いブランドだ。それでは2020年代はどうかというと、はっきりいうと絶好調である。
オーディオ評論家として多くのアンプを見てきた僕にとっても、最近のマランツ製品はツボを押さえた「気になる」モデルが多い。しかも、ラインナップは豊富で、最も安価な5万円台の「PM6007」から、2,420,000円(税込)の「MODEL 10」まで12機種が揃っている。
その中で登場した「MODEL 60n」は、マランツのエントリーからミドルクラスに位置するアンプで、2022年発売の上位モデル「MODEL 40n」の技術を多く継承しているのが特徴だ。
「MODEL 60n」の特長を3つの観点から解説
それでは「MODEL 60n」の特長を (1)シャーシ、(2)入出力および対応ソース、(3)音質対策の順で解説しよう。
まず(1)シャーシについて。デザインが洗練されている。MODEL 60nは、新世代マランツ製品を象徴する黄金分割の螺旋カーブをモチーフに、ボリュームやセレクターなどのノブがシンメトリーに配置されている。
この造形は、ディーアンドエムホールディングスのデザインリーダー・鈴木丈二氏を中心とするチームによる成果であり、前職時代から現代アートに接してきた僕にも感銘を与えるものだった。カラーはシルバーゴールドとブラックの2色が用意されており、オーディオ愛好家の心をくすぐりつつ、リビングまで、さまざまな環境に調和する。