公開日 2018/07/13 18:18
業界初の技術をレポート
【レポート】部屋にやってきた二次元美少女に「触る」。「One Room VR」で夢が叶った!
編集部:押野 由宇
男たちの夢が、また一つ叶う。
幼なじみが毎朝起こしにきてくれないか。突然、妹が12人できないか。授業中に悪漢が教室を占拠し、てんやわんやあってヒーローになれないか。照明からぶら下がる紐とシャドーを繰り広げながら、幾度となく思い描いてきた。
そんなことは起こるわけがないと諦めていた少年期の自分に言いたい。隣の部屋に美少女が引っ越してきて、特に理由もないのに好感度が高くて、とにかくイチャイチャできる。その夢は、叶うよ。
必要なのは「One Room VR 花坂結衣は引越してくる -制服編」。本体価格は960円(税抜)で、業界初という結衣に触れる「ハンドトラッキング機能」はアプリ内課金で360円だ。払おう。
焦るあまりなんの説明もなく課金してしまったが、これはiOSアプリで、『One Room』に登場する女子高生「花坂結衣(cv. M・A・O)」が勉強を教えて欲しいと部屋にやってくる、というものだ。「イチャイチャモード」と「語りかけモード」の2つが搭載されており、結衣を好きな角度から鑑賞させてくれたり、膝枕や添寝で癒やしてくれる。
さらに画期的なのは、上述の「ハンドトラッキング機能」にある。この機能でポイントとなるのは、 “自分の手” がVR空間上に反映され、タップ操作などに活用できるということだ。部屋の中にある一部アイテムも手に持てるらしいが、なにより、結衣に、この手で、触れられるということに強烈に惹きつけられる。
アプリは7月6日から配信がスタートしたが、「ハンドトラッキング機能」は本日7月13日のアップデートにて解禁と告知されていた。待ち望んだこの時。どういった手触りが得られるのかレポートしたい。
まず結論から述べると、なんの手触りも得られない。空を掴むような感触。でも、結衣は確かな反応を返してくれる。この差を埋める “空想力” と “忍耐” がカギだ。
「One Room VR 花坂結衣は引越してくる -制服編」の操作感は、同じくGugenkaがリリースしている、アニメ『エロマンガ先生』のスマホ用VRアプリ「めざましVR!義妹と同居生活 -紗霧の部屋着編、紗霧の水着編」などと大きく変わらない。
画面を親指でタップして操作するという同社独自の「さむコン」モード、さらにAppleのAR技術「ARKit」によるポジショントラッキングを実現した「さむコンMOVE」により、画面上の結衣に近づくために自らの身体を動かすという、現実感を増すためのプロセスを体感することができる。
ハンドトラッキング機能は、このさむコンMOVEをオンにした状態で使うことができる。スマホのアウトカメラを利用し、現実の手を画面内に反映。タップなどと同様の操作性能を与えてくれる。『幽☆遊☆白書』の樹のように中空に手だけが浮かんだ状態で、映像的には雑コラ感も否めないが、自分の手であることは間違いない。
準備は整った。どこから触ろうかと視線を動かす。考え抜いた末、頭を撫でることにした。だって結衣が、勉強を頑張っているから。
それを褒めるのが自分の役目だからだ。
おでこの髪をかき分けるようにして、触れた。
「近すぎですっ・・・」と言われた。この技術を開発してくれた方々に、心からありがとうと伝えたい。
記者は撫でようとしてもうまく撫でられなかったが、おそらく色々と触るパターンがあるはずだ。それは各々が触ってみて確かめてみて欲しい。なお、ハンドトラッキング機能はあくまで自分の手で触るものであり、画面内の手のひらアイコンを使って触ることも可能なので、追加課金をせずとも反応を試すことは可能だ。
ただ正直に言えば、問題も多い。自分の手を認識させるためには、なるべく手以外の邪魔なものがカメラに入らないようにしないと、なかなか認識してくれない。理想は真っ白でなにもない空間だ。そうでなければ「一瞬手を認識するがすぐに虚空に消える」状態を繰り返し、撫でようとキョンシーのように手を伸ばしてウロウロしているうちに疲れてくる。
また、「触った」と判定されるには、かなり結衣に近づく必要がある。手を目一杯伸ばして、「これどう見ても触ってるでしょ」という状態でもダメ。パーソナルスペースをまったく無視した距離に近づき、そして手を伸ばすことで「触った」ことになるのだ。
だが、さむコンMOVEは画面内だけで微調整しにくく、ある程度当たりをつけて画面内で位置移動 → リアルに身体を動かして微調整、という流れになる。こうなると、あと少しで触れるのに、ベッドなどの障害物で前に進めないという現象も起きうる。その際にはまた位置移動からやり直すなど、面倒が大きい。
さらに、さむコン非対応ゴーグルでは視点注視で位置移動が行われるのだが、うまく動作せず勝手に移動してしまい、 “One Room” から追い出されるだけでは止まらず、部屋の外の暗い空間に放置されてしまう。そこから戻ろうとしても闇をさまようばかりで、たまに漏れた光が視界に入るが遠のいていく。もとに戻すには、再起動してキャリブレーションをし直す必要がある。
こうした、気になる点もあるにはあるが、それでも技術が空想していた世界に一歩ずつ近づいている、と感じたのも確かだ。まだ先は長いだろうが、着実に前進している。次はどんなことが実現されるのか、誰に会わせてくれるのか。期待が高まる体験となった。
幼なじみが毎朝起こしにきてくれないか。突然、妹が12人できないか。授業中に悪漢が教室を占拠し、てんやわんやあってヒーローになれないか。照明からぶら下がる紐とシャドーを繰り広げながら、幾度となく思い描いてきた。
そんなことは起こるわけがないと諦めていた少年期の自分に言いたい。隣の部屋に美少女が引っ越してきて、特に理由もないのに好感度が高くて、とにかくイチャイチャできる。その夢は、叶うよ。
必要なのは「One Room VR 花坂結衣は引越してくる -制服編」。本体価格は960円(税抜)で、業界初という結衣に触れる「ハンドトラッキング機能」はアプリ内課金で360円だ。払おう。
焦るあまりなんの説明もなく課金してしまったが、これはiOSアプリで、『One Room』に登場する女子高生「花坂結衣(cv. M・A・O)」が勉強を教えて欲しいと部屋にやってくる、というものだ。「イチャイチャモード」と「語りかけモード」の2つが搭載されており、結衣を好きな角度から鑑賞させてくれたり、膝枕や添寝で癒やしてくれる。
さらに画期的なのは、上述の「ハンドトラッキング機能」にある。この機能でポイントとなるのは、 “自分の手” がVR空間上に反映され、タップ操作などに活用できるということだ。部屋の中にある一部アイテムも手に持てるらしいが、なにより、結衣に、この手で、触れられるということに強烈に惹きつけられる。
アプリは7月6日から配信がスタートしたが、「ハンドトラッキング機能」は本日7月13日のアップデートにて解禁と告知されていた。待ち望んだこの時。どういった手触りが得られるのかレポートしたい。
まず結論から述べると、なんの手触りも得られない。空を掴むような感触。でも、結衣は確かな反応を返してくれる。この差を埋める “空想力” と “忍耐” がカギだ。
「One Room VR 花坂結衣は引越してくる -制服編」の操作感は、同じくGugenkaがリリースしている、アニメ『エロマンガ先生』のスマホ用VRアプリ「めざましVR!義妹と同居生活 -紗霧の部屋着編、紗霧の水着編」などと大きく変わらない。
画面を親指でタップして操作するという同社独自の「さむコン」モード、さらにAppleのAR技術「ARKit」によるポジショントラッキングを実現した「さむコンMOVE」により、画面上の結衣に近づくために自らの身体を動かすという、現実感を増すためのプロセスを体感することができる。
ハンドトラッキング機能は、このさむコンMOVEをオンにした状態で使うことができる。スマホのアウトカメラを利用し、現実の手を画面内に反映。タップなどと同様の操作性能を与えてくれる。『幽☆遊☆白書』の樹のように中空に手だけが浮かんだ状態で、映像的には雑コラ感も否めないが、自分の手であることは間違いない。
準備は整った。どこから触ろうかと視線を動かす。考え抜いた末、頭を撫でることにした。だって結衣が、勉強を頑張っているから。
それを褒めるのが自分の役目だからだ。
おでこの髪をかき分けるようにして、触れた。
「近すぎですっ・・・」と言われた。この技術を開発してくれた方々に、心からありがとうと伝えたい。
記者は撫でようとしてもうまく撫でられなかったが、おそらく色々と触るパターンがあるはずだ。それは各々が触ってみて確かめてみて欲しい。なお、ハンドトラッキング機能はあくまで自分の手で触るものであり、画面内の手のひらアイコンを使って触ることも可能なので、追加課金をせずとも反応を試すことは可能だ。
ただ正直に言えば、問題も多い。自分の手を認識させるためには、なるべく手以外の邪魔なものがカメラに入らないようにしないと、なかなか認識してくれない。理想は真っ白でなにもない空間だ。そうでなければ「一瞬手を認識するがすぐに虚空に消える」状態を繰り返し、撫でようとキョンシーのように手を伸ばしてウロウロしているうちに疲れてくる。
また、「触った」と判定されるには、かなり結衣に近づく必要がある。手を目一杯伸ばして、「これどう見ても触ってるでしょ」という状態でもダメ。パーソナルスペースをまったく無視した距離に近づき、そして手を伸ばすことで「触った」ことになるのだ。
だが、さむコンMOVEは画面内だけで微調整しにくく、ある程度当たりをつけて画面内で位置移動 → リアルに身体を動かして微調整、という流れになる。こうなると、あと少しで触れるのに、ベッドなどの障害物で前に進めないという現象も起きうる。その際にはまた位置移動からやり直すなど、面倒が大きい。
さらに、さむコン非対応ゴーグルでは視点注視で位置移動が行われるのだが、うまく動作せず勝手に移動してしまい、 “One Room” から追い出されるだけでは止まらず、部屋の外の暗い空間に放置されてしまう。そこから戻ろうとしても闇をさまようばかりで、たまに漏れた光が視界に入るが遠のいていく。もとに戻すには、再起動してキャリブレーションをし直す必要がある。
こうした、気になる点もあるにはあるが、それでも技術が空想していた世界に一歩ずつ近づいている、と感じたのも確かだ。まだ先は長いだろうが、着実に前進している。次はどんなことが実現されるのか、誰に会わせてくれるのか。期待が高まる体験となった。
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