公開日 2023/12/29 07:00
【第95回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ
トム・クルーズ×ダスティン・ホフマン!アカデミー賞4部門受賞、兄弟の絆を描く感動作
ミヤザキタケル
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は1988年製作の『レインマン』をご紹介します!
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『レインマン』(1988年・アメリカ)
(配信:U-NEXT)
1988年のアカデミー賞において、作品賞・監督賞・主演男優賞・オリジナル脚本賞の4部門を受賞したバリー・レビンソン監督作。破産寸前の高級車ディーラーであるチャーリー(トム・クルーズ)の元に、絶縁状態であった父の訃報が届く。遺産目当てで帰省するチャーリーであったが、相続人が他にいることを知らされる。その人物とは、今まで存在を知らずにいた自閉症の兄・レイモンド(ダスティン・ホフマン)であった…。
遺産を手にいれるため、無断で病院から兄を連れ出し、数日間の旅を共にしていく中で芽生える兄弟の絆を描いた本作。今では「トム・クルーズ=アクション映画」という印象が強いかもしれないが、この作品では兄に対する気持ちが徐々に変化していく過程、その心の機微を見事に演じ分けており、俳優トム・クルーズの原点を堪能できることだろう。そして、実際に自閉症患者に取材したりなど徹底的なリサーチやアプローチの上に成り立つ名優ダスティン・ホフマンの演技もまた素晴らしい。
公開以前はまだ自閉症への理解が世界的に乏しかったものの、本作をキッカケに広く知れ渡るようになり、自閉症への理解は10年は早まったと言われている。人々の心のみならず社会にまで影響を与えるに至った名作は、今この時代においても色褪せることなく目にする者の心を強く揺さぶってくれるに違いない。
(C)1988 METRO-GOLDWYN-MAYER STUDIOS INC.. All Rights Reserved
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
『レインマン』(1988年・アメリカ)
(配信:U-NEXT)
1988年のアカデミー賞において、作品賞・監督賞・主演男優賞・オリジナル脚本賞の4部門を受賞したバリー・レビンソン監督作。破産寸前の高級車ディーラーであるチャーリー(トム・クルーズ)の元に、絶縁状態であった父の訃報が届く。遺産目当てで帰省するチャーリーであったが、相続人が他にいることを知らされる。その人物とは、今まで存在を知らずにいた自閉症の兄・レイモンド(ダスティン・ホフマン)であった…。
遺産を手にいれるため、無断で病院から兄を連れ出し、数日間の旅を共にしていく中で芽生える兄弟の絆を描いた本作。今では「トム・クルーズ=アクション映画」という印象が強いかもしれないが、この作品では兄に対する気持ちが徐々に変化していく過程、その心の機微を見事に演じ分けており、俳優トム・クルーズの原点を堪能できることだろう。そして、実際に自閉症患者に取材したりなど徹底的なリサーチやアプローチの上に成り立つ名優ダスティン・ホフマンの演技もまた素晴らしい。
公開以前はまだ自閉症への理解が世界的に乏しかったものの、本作をキッカケに広く知れ渡るようになり、自閉症への理解は10年は早まったと言われている。人々の心のみならず社会にまで影響を与えるに至った名作は、今この時代においても色褪せることなく目にする者の心を強く揺さぶってくれるに違いない。
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ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。 |
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