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受賞インタビュー「JVCケンウッド」

安田俊樹

4K8K時代到来で市場に風穴を空ける
鳥肌が立つ感動画質「DLA-V9R」
株式会社JVCケンウッド
メディア事業部
ソリューションビジネスユニット
ビジネスユニット長
安田俊樹

コントラストや解像度などクオリティを追求した世界観で、プロジェクター市場に圧倒的な存在感を誇示するJVC。8K映像表示を実現したDLA-V9Rをはじめとする注目の新ラインナップが、ホームシアター市場活性化へ大きな期待を集める。
インタビュアー/永井光晴 音元出版 専務取締役、写真/君嶋寛慶

DLA-V9R誕生へ
すべてを一点に集約

世界初の8K映像表示に対応したホームシアター用プロジェクター「DLA-V9R」(200万円)はじめ、「DLA-V7(100万円)」「DLA-V5(75万円)」の新ラインナップが、VGP2019総合金賞に輝きました。9月の発表以来、大きな反響を集め、ご販売店での期待も高まっています。

安田特に「DLA-V9R」には、日米を中心にグローバルで非常に大きな反響をいただいています。8Kは日本が世界のリーダーであることを強く意識していますし、今年は新4K8K放送も始まりますので、タイムリーな話題になったと思います。

用意周到に進められてきたということですね。

安田4K/2K映像を高解像度化して8K映像表示を実現する「8K/e-shiftテクノロジー」には10年程前から取り組んできましたし、また、ベースになるDLA-V7/DLA-V5のネイティブ4Kの映像がまずしっかりしていなければなりません。4KデバイスやLSIも新たに開発し磨きをかけています。

また、16年12月に発売したフラグシップのDLA-Z1(350万円)に寄せられたお客様からの要望にも出来得る限りお応えしました。出展したIFAやCEDIAでも大変大きな注目を集め、IFAの会場ではお客様が拍手喝采で、私もその場でお客様とご一緒させていただいておりましたが、本当に鳥肌が立ちました。現在、全国の販売店様での内覧会を長期にわたって開催しています。そこでも非常に大きな手応えを感じており、展示いただく販売店様の数も拡大する予定です。

店頭の意気込みが伝わってきますね。

安田8Kへの期待は本当にひしひしと伝わってきます。「さぁいくぞ」といった雰囲気がありますね。「200万円はとても手が出ない」というお客様からも、「とにかく一度見てみたい」との声を数多くいただいています。販売ボリュームはV7になると予想されますが、ニーズにお応えする力強いラインナップが用意できました。

実際にご覧いただき、十分に納得した上で、購入を決定していただく商品ですから、まず、見られる場所を増やすことが大事。イベント等の限られた機会しかご提供できない中で、展示店の拡大は何より大きな力です。パートナーとしての販売店様の存在を本当に心強く感じています。

D-ILAデバイスについては長年にわたり技術を磨いてこられました。

安田昨年、D-ILAデバイス誕生から節目となる20 年を迎え、開発陣がエポックメイキングなものをつくろうと目指したその到達点が、人間の目ではっきりと理解できる限界とも言える「8K」です。D-ILAの集大成として、Z1に搭載するデバイスも、このタイミングを見越して開発してきました。0.69型ネイティブ4K「D-ILA」デバイス、16群18枚オールガラス・オールアルミ鏡筒レンズ、求められる筐体のサイズ感など、このタイミングにすべてを集約しました。決して安くはないですが、200万円という価格で最大限の価値を実現できたと自負しています。

そのために数年前より行ってきた先行投資を、皆さんに価値を認めてご購入いただくことで初めて回収することができ、次の商品へとさらにつながります。次への仕込みはすでに始めております。2020年東京五輪を控え、V9Rは次への通過点として、このタイミングで出せたことに意味があります。再び、総合金賞を獲れるような商品をつくっていきます。

安田俊樹

注目度の高さに応え
見る機会を提供する

NHKではスーパーハイビジョンのデモにJVCのプロジェクターを使用されており、8Kの歴史をまさにNHKさんと一緒になって築いてこられました。こうした背景もきちんとご理解いただけると、V9Rの意義がさらにお客様に伝わるのではないでしょうか。

安田NHKさんとは、8K/e-shiftとネイティブ8Kの双方を10年以上にわたり検討してきました。また、業務用ではプラネタリウムにも、特にコントラストが高く評価され、数多く採用されています。さらに、コントラストや高精細など高度の条件が求められる軍事用シミュレーターの分野にも導入されています。

こうした世界で鍛えられたものが、ホームシアターにとっての重要なファクターともなっています。業務用を手掛けている意味は大きいですね。グローバルでも4K化が進んでいく中で、そこに「JVCの画だね」「クオリティが違うね」とご評価いただける商品を提供することが、我々の戦い方の一番のポイントとなります。

4K・8Kとともに注目される「HDR」についてはいかがでしょう。

安田HDRは人間が一番感じやすい技術術と言えるのではないでしょうか。ノイズ、コントラスト等のバランスをどこで折り合っていくか。ユーザー様もHDRの映像に対しては大変期待しています。V9Rでも技術陣が相当に力を入れて臨んでおり、HDR10コンテンツの明るさ情報に基づき、自動で最適な画質調整を行う「オートトーンマッピング」機能も新搭載しました。HDRは、ネット動画を配信する各社でも対応が進んでいることから、テレビでは対応機が拡大していますが、プロジェクターにおいても大事なポイントと考えています。

今後のホームシアターの姿をどのように想像されていますか。

安田例えば中国では短焦点プロジェクターの人気が高まるなど、プロジェクターのいろいろな使い方、楽しみ方が広がっています。プロジェクションマッピングもそうしたひとつの例と言えますね。プロジェクターが世の中に提供していける価値、プロジェクターでなければ表現できない世界があります。テクノロジーはさらに進化し、需要はもっと喚起していける。そのためのアプローチは我々の使命です。

数だけを追いかけるのではなく、品質で本当に満足いただく商品をお届けしていくことが当社の立ち位置で、価格帯で言えば50万円以上のゾーンが中心になります。一方で20万円台のDLPプロジェクター「LX-UH1」も好評ですが、それも当社の開発思想に沿ったもの。コストパフォーマンスにとても優れた商品だと考えています。

それでは最後にご販売店へメッセージをお願いします。

安田大きな注目をいただいているDLA-V9Rの8K映像を、販売店様の力をお借りして、ひとりでも多くの方に見ていただける機会を創っていきたいと考えています。ご協力どうぞ宜しくお願い致します。

◆PROFILE◆

安田俊樹
1962年5月14日生、岐阜市出身、芝浦工大卒。1985年に日本ビクター入社、磁気製品事業の商品企画、本社経営企画、システム事業の国内営業責任者を経て、現在に至る。

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