国内の展開時期にも言及
<IFA>テクニクス復活のキーマンにインタビュー。名門ブランド復活の経緯や技術の詳細、今後の展開を聞く
■新生テクニクスにはこれまでの蓄積が継承されているのか?
−− 気になるのは、これまでのテクニクスを支えてきた技術やノウハウが、今回の新生テクニクスに受け継がれているかどうかです。テクニクスは2010年に一旦幕を閉じましたが、ハイファイ製品はそれより前 − パワーアンプ「SE-A7000」が2000年に廃番になってから登場していませんでした。かなり時間が経っていると思います。
三浦氏:ちょうど1978年入社の私が継ぎ目にあたる世代でしょうか。新入社員時代、テクニクス現役時代を作ってきた社員たちに薫陶を受け、それを継承してきました。今度は我々が若い人たちに継承していかなければと思っています。
小川氏:そして、テクニクスのオーディオ技術は、ブランドが休止したことでなくなったわけではありません。担当メンバーは社内の様々な部門に異動し、そこで技術を積み重ねてきました。そういったメンバーも、今回の新生テクニクスチームに参集しています。
三浦氏:若いメンバーも、社内公募で集まっています。技術も企画も営業も、やはりこういったものは好きな人にやってもらった方が良いですから。
小川氏:幸いなことに、HiFiブランドとしてのテクニクスは知らなくても、DJカルチャーのなかで知っている若手はいました。2〜3年前に、若手社員が様々な提案を行う「フューチャープロジェクト」を行いましたが、そこで彼らが「テクニクス復活」を提案したところ大きな反響がありまして、Facebookでも多くの「いいね!」をいただきました。