国内の展開時期にも言及
<IFA>テクニクス復活のキーマンにインタビュー。名門ブランド復活の経緯や技術の詳細、今後の展開を聞く
■日本での製品発売時期は?
−− 今回テクニクスは独立ブランドとして展開されるのですよね。
小川氏:はい。ブランドとしては、パナソニックとは別に「テクニクス」として独自に展開していく、ただしパナソニックコーポレーションが製造責任を持つ、という戦略にしています。
−− 社内には他にもそういうブランドはあるのですか?
小川氏:いいえ、今はありません。
−− ということは、非常に力を入れている、重要な位置づけのブランドということですね。
小川氏:2008年に「松下電器産業」から「パナソニック」に社名変更した際、社内のブランドを“PANASONIC”に集約していく動きがありましたが、これを機にブランド戦略も複線化していく感じになりました。特にこういったオーディオ専用ブランドとしては、個別のブランドで行こうということで認めてもらいました。
−− なかなか力強いお言葉です。最近はそういうことを言うメーカーがなくなってきてしまいましたから。非常に気合いが感じられますね。
小川氏:ええ、非常に、気合いが入っています(笑)。そもそもパナソニック社長の津賀や、アプライアンス社社長の高見なども、音楽が本当に好きなんです。忙しいスケジュールを縫ってコンサートに出かけたり、自分で楽器を演奏したりしています。
−− 元々音楽好きな方が社内に大勢いらっしゃることも、今回の展開が実現した要因のひとつなのですね。
三浦氏:ですので、力強さと同時にプレッシャーも感じます。
−− 最後に、今回の新製品の日本での発売はいつ頃になりそうなのでしょうか?
三浦氏:現状未定ですが、欧州での発売(今年12月)とそんなに変わらない時期に出せれば、と考えているところです。
−− 新生テクニクスの今後の展開、そして新製品の発売に期待しています。有り難うございました。