ブランド背景と歴史についても聞いた
「ポータブル最高峰の音を目指した」− OPPOプロダクトマネージャーに聞く「PM-3」「HA-2」
ーー HA-2に組み合わせるヘッドホンやイヤホンはどのようなものを想定されているのでしょうか。
ヴィック氏 具体的にどういったモデルを組み合わせるといった限定をすることなく、あらゆるイヤホンやヘッドホンとの相性を考慮しています。インピーダンスが300Ωまでのヘッドホン、イヤホンであれば、どんなモデルでも難なく鳴らすことができるでしょう。
ーー HA-2は非常に個性的、かつスタイリッシュなデザインで、一見すると“ポタアン”には見えません。この外観にたどり着くまでには、OPPO Digital社内で議論もあったのでしょうか。
ヴィック氏 もちろんありました(笑)。社内では数々のデザイン案が出され、その中から今回のHA-2の形に辿り着きました。余談ですが、開発段階ではそのままブックカバーを掛けた本のような形状も検討されていました。
■DACチップにはESS社製の「ES9018K2M」を採用
ーー HA-2はUSB-DACも内蔵しています。DACデバイスには、ESS社製の「ES9018K2M」を採用していますね。
ヴィック氏 ES9018K2Mはモバイル向けのDACデバイスで、8ch仕様のES9018Sを2chに特化させて、消費電力を大幅に低減したものです。「K2M」型番のDACには2種類がありますが、上位機種がこの9018K2Mです(下位機種は9010K2M)。モバイル向けのDACデバイスでは最高のものを使っているということです。
ーー HA-2はDSDに対応しており、5.6/2.8MHzはもちろん、11.2MHzにまで対応しています。最新フォーマットへの対応にはこだわりがあったのでしょうか。
ヴィック氏 DSDについては、アメリカにおいても興味を持っている方が増えていると感じており、HA-2でもDSD対応を実現させました。ただ開発にあたって、容量が膨大な11.2MHzのDSDファイル音源をスマートフォンに何個も入れて曲を再生するだろうかという疑問はありました。ただHA-2はポータブル用途はもちろん、デスクトップに置いてパソコンと繋いで使う方法も想定しています。ですから、据え置きモデルに見劣ることのないよう、数多くのフォーマットには対応したかったのです。
ーー モバイルバッテリー機能を備えるというアイデアは、開発当初からのものだったのでしょうか。
ヴィック氏 モバイルバッテリー機能は、開発初期からHA-2の重要な機能として位置づけていました。HA-2はポータブル用途におけるスマートフォンとの親和性を特に意識した製品です。良い音を常に持ち歩いていただきたいという思いもあり、スマートフォンへの給電も行えるようにしました。
■コンパクトながら300Ωまでのあらゆるヘッドホン・イヤホンを鳴らすことを目指す
ーー ヘッドホンアンプ部分の音作りについて、特に意識した点はありましたでしょうか。
ヴィック氏 先ほども述べましたが、どんなヘッドホン・イヤホンでも十分に鳴らせることにこだわりました。それから、開発段階のプロトタイプでは、カスタムIEMなどのイヤホンを接続した場合にゲインを切り替えると音量が大きくなりすぎてしまう問題がありましたので、その点は改善しました。
ちなみにHA-2のボリュームは面白い設計になっています。本体のボリュームノブは、完全なアナログボリュームとなっています。一方で、それとは別にデジタルボリュームも有効です。実際に使うとどうなるかというと、アナログボリュームで音量を調整すると同時に、iPhoneの「iPodアプリ」のボリュームスライダーを動かすことでDACチップの32bitによる音量調整を行うこともできます。
デジタルボリュームとアナログボリュームを両方使っての細かい音量調整が可能であることは、ユーザーにとっては便利です。高能率のイヤホンを使っているユーザーが繊細な音量調整を行う際には特に重宝します。中にはデジタルボリュームのbit落ちを嫌う方もいらっしゃるでしょうから、そういった方はプレーヤー側のボリュームを最大にして、アナログボリュームだけで音量調整をしていただけばよいと思います。この辺りはユーザーの使いこなしのポイントにもなります。
ヴィック氏 具体的にどういったモデルを組み合わせるといった限定をすることなく、あらゆるイヤホンやヘッドホンとの相性を考慮しています。インピーダンスが300Ωまでのヘッドホン、イヤホンであれば、どんなモデルでも難なく鳴らすことができるでしょう。
ーー HA-2は非常に個性的、かつスタイリッシュなデザインで、一見すると“ポタアン”には見えません。この外観にたどり着くまでには、OPPO Digital社内で議論もあったのでしょうか。
ヴィック氏 もちろんありました(笑)。社内では数々のデザイン案が出され、その中から今回のHA-2の形に辿り着きました。余談ですが、開発段階ではそのままブックカバーを掛けた本のような形状も検討されていました。
■DACチップにはESS社製の「ES9018K2M」を採用
ーー HA-2はUSB-DACも内蔵しています。DACデバイスには、ESS社製の「ES9018K2M」を採用していますね。
ヴィック氏 ES9018K2Mはモバイル向けのDACデバイスで、8ch仕様のES9018Sを2chに特化させて、消費電力を大幅に低減したものです。「K2M」型番のDACには2種類がありますが、上位機種がこの9018K2Mです(下位機種は9010K2M)。モバイル向けのDACデバイスでは最高のものを使っているということです。
ーー HA-2はDSDに対応しており、5.6/2.8MHzはもちろん、11.2MHzにまで対応しています。最新フォーマットへの対応にはこだわりがあったのでしょうか。
ヴィック氏 DSDについては、アメリカにおいても興味を持っている方が増えていると感じており、HA-2でもDSD対応を実現させました。ただ開発にあたって、容量が膨大な11.2MHzのDSDファイル音源をスマートフォンに何個も入れて曲を再生するだろうかという疑問はありました。ただHA-2はポータブル用途はもちろん、デスクトップに置いてパソコンと繋いで使う方法も想定しています。ですから、据え置きモデルに見劣ることのないよう、数多くのフォーマットには対応したかったのです。
ーー モバイルバッテリー機能を備えるというアイデアは、開発当初からのものだったのでしょうか。
ヴィック氏 モバイルバッテリー機能は、開発初期からHA-2の重要な機能として位置づけていました。HA-2はポータブル用途におけるスマートフォンとの親和性を特に意識した製品です。良い音を常に持ち歩いていただきたいという思いもあり、スマートフォンへの給電も行えるようにしました。
■コンパクトながら300Ωまでのあらゆるヘッドホン・イヤホンを鳴らすことを目指す
ーー ヘッドホンアンプ部分の音作りについて、特に意識した点はありましたでしょうか。
ヴィック氏 先ほども述べましたが、どんなヘッドホン・イヤホンでも十分に鳴らせることにこだわりました。それから、開発段階のプロトタイプでは、カスタムIEMなどのイヤホンを接続した場合にゲインを切り替えると音量が大きくなりすぎてしまう問題がありましたので、その点は改善しました。
ちなみにHA-2のボリュームは面白い設計になっています。本体のボリュームノブは、完全なアナログボリュームとなっています。一方で、それとは別にデジタルボリュームも有効です。実際に使うとどうなるかというと、アナログボリュームで音量を調整すると同時に、iPhoneの「iPodアプリ」のボリュームスライダーを動かすことでDACチップの32bitによる音量調整を行うこともできます。
デジタルボリュームとアナログボリュームを両方使っての細かい音量調整が可能であることは、ユーザーにとっては便利です。高能率のイヤホンを使っているユーザーが繊細な音量調整を行う際には特に重宝します。中にはデジタルボリュームのbit落ちを嫌う方もいらっしゃるでしょうから、そういった方はプレーヤー側のボリュームを最大にして、アナログボリュームだけで音量調整をしていただけばよいと思います。この辺りはユーザーの使いこなしのポイントにもなります。