国産初のOpenHome対応アプリ
最強の国産アプリ登場!? fidataが開発中のネットワークオーディオ用操作アプリに迫る
■国産初のOpenHome対応アプリの詳細に迫る
fidataブランドにおいてネットワークオーディオサーバー「HFAS1/HFAS1-X」シリーズを展開するアイ・オー・データ機器が、ネットワーク再生用の操作アプリ「fidataアプリ」を開発している。本アプリは5月に開催された「OTOTEN 2017」にて開発試作として披露されたのだが(関連記事)、そこで実際に触ってみて、予想以上の仕上がりに、大いに驚かされた。さらに言えば、この試作アプリにはネットワークオーディオにおける操作アプリの未来を根本的に変えるであろう“新しい試み”が見え隠れしていた。
オーディオサーバーに保存された何千枚ものアルバムから聴きたい曲を選び出し、自由自在に再生する。こうした優れた操作性は、CDなどのディスクメディアにはない、ネットワークオーディオならではの魅力だ。そして、この操作を司るのが、スマートフォンやタブレットにインストールして用いるいわゆる「操作アプリ」だ。アプリの仕上がりがネットワークプレーヤーの操作性を大きく左右することは、もはや多くの方が知る事実だろう。
fidataアプリは直感的に操作できる優れたユーザーインターフェースを備えているだけでなく、ネットワークオーディオのヘビーユーザーも満足するであろう数々の機能にも感心した。また、国産の操作アプリとして初めて「OpenHome」に対応していることも見逃せない。
fidata開発陣はなぜ操作アプリを作ったのか? 今回、fidataを手がけるアイ・オー・データ機器の北村泰紀氏と開口東史氏に話を伺い、その詳細と将来のビジョンを聞いた。実際に筆者がfidataアプリをしばらく試用した上での解説もまじえつつ、両氏へのインタビューの模様をお伝えしていきたい。
■HFAS1当初から構想されていた操作アプリ
なぜ、fidataの開発陣は操作アプリの開発をスタートしたのだろうか。HFAS1は音質追求のため本体にユーザーインターフェースをあえて備えず、アプリを用いることで設定から再生、CDリッピング等まで全てが完結するソリューションを完成形として目指し、開発がスタートした。操作アプリの開発は当初の構想に含まれていたわけだ。
しかし、同社はfidata立ち上げから現時点に至るまで、製品の企画・開発を行いつつ、様々な要望に応えてアップデートによる機能追加を優先してきたこともあり、ここにきてようやく、操作アプリの開発を始めることができたというわけだ。
fidataアプリの開発は、ネットワークオーディオの核心でありながら多くのメーカーが開発に苦労してきた“コントロール”の領域を自社で開発するという、非常に重要な挑戦といえる。
fidataが音質を最重要視するべく本体へのディスプレイ搭載を見送るという決断ができたのも、将来的にはアプリが操作を担うというロードマップが念頭にあったからだ。北村氏は「fidataブランドで初めてHi-Fiオーディオ製品へ本格的に参入したということもあって、まずはハードウェアの信頼性を上げること、そして音質を徹底して優先しました」と語る。
「HFAS1、そしてHFAS1-Xシリーズは、ネットワークオーディオサーバーとしての音質について合格点をいただくことができたと自負しています。さらに、USB-DACと接続してのトランポート機能からCDリッピング機能に至るまで、求められる一通りの機能はアップデートで実装することができました。その次のステップとして、ようやく操作アプリに着手することができたのです。fidataブランドの立ち上げが社内でも一定の理解を得たことも、アプリ開発のリソースを確保する上で追い風となりました」(開口氏)。
HFAS1/HFAS1-Xが数々のアップデートを経て“ネットワークオーディオサーバー”としての完成度を高めた今、ネクストステップとしてのアプリ開発の“機は熟した”のである。
fidataブランドにおいてネットワークオーディオサーバー「HFAS1/HFAS1-X」シリーズを展開するアイ・オー・データ機器が、ネットワーク再生用の操作アプリ「fidataアプリ」を開発している。本アプリは5月に開催された「OTOTEN 2017」にて開発試作として披露されたのだが(関連記事)、そこで実際に触ってみて、予想以上の仕上がりに、大いに驚かされた。さらに言えば、この試作アプリにはネットワークオーディオにおける操作アプリの未来を根本的に変えるであろう“新しい試み”が見え隠れしていた。
オーディオサーバーに保存された何千枚ものアルバムから聴きたい曲を選び出し、自由自在に再生する。こうした優れた操作性は、CDなどのディスクメディアにはない、ネットワークオーディオならではの魅力だ。そして、この操作を司るのが、スマートフォンやタブレットにインストールして用いるいわゆる「操作アプリ」だ。アプリの仕上がりがネットワークプレーヤーの操作性を大きく左右することは、もはや多くの方が知る事実だろう。
fidataアプリは直感的に操作できる優れたユーザーインターフェースを備えているだけでなく、ネットワークオーディオのヘビーユーザーも満足するであろう数々の機能にも感心した。また、国産の操作アプリとして初めて「OpenHome」に対応していることも見逃せない。
fidata開発陣はなぜ操作アプリを作ったのか? 今回、fidataを手がけるアイ・オー・データ機器の北村泰紀氏と開口東史氏に話を伺い、その詳細と将来のビジョンを聞いた。実際に筆者がfidataアプリをしばらく試用した上での解説もまじえつつ、両氏へのインタビューの模様をお伝えしていきたい。
■HFAS1当初から構想されていた操作アプリ
なぜ、fidataの開発陣は操作アプリの開発をスタートしたのだろうか。HFAS1は音質追求のため本体にユーザーインターフェースをあえて備えず、アプリを用いることで設定から再生、CDリッピング等まで全てが完結するソリューションを完成形として目指し、開発がスタートした。操作アプリの開発は当初の構想に含まれていたわけだ。
しかし、同社はfidata立ち上げから現時点に至るまで、製品の企画・開発を行いつつ、様々な要望に応えてアップデートによる機能追加を優先してきたこともあり、ここにきてようやく、操作アプリの開発を始めることができたというわけだ。
fidataアプリの開発は、ネットワークオーディオの核心でありながら多くのメーカーが開発に苦労してきた“コントロール”の領域を自社で開発するという、非常に重要な挑戦といえる。
fidataが音質を最重要視するべく本体へのディスプレイ搭載を見送るという決断ができたのも、将来的にはアプリが操作を担うというロードマップが念頭にあったからだ。北村氏は「fidataブランドで初めてHi-Fiオーディオ製品へ本格的に参入したということもあって、まずはハードウェアの信頼性を上げること、そして音質を徹底して優先しました」と語る。
「HFAS1、そしてHFAS1-Xシリーズは、ネットワークオーディオサーバーとしての音質について合格点をいただくことができたと自負しています。さらに、USB-DACと接続してのトランポート機能からCDリッピング機能に至るまで、求められる一通りの機能はアップデートで実装することができました。その次のステップとして、ようやく操作アプリに着手することができたのです。fidataブランドの立ち上げが社内でも一定の理解を得たことも、アプリ開発のリソースを確保する上で追い風となりました」(開口氏)。
HFAS1/HFAS1-Xが数々のアップデートを経て“ネットワークオーディオサーバー”としての完成度を高めた今、ネクストステップとしてのアプリ開発の“機は熟した”のである。