【特別企画】9ドライバー構成で5g未満の超軽量イヤホン
シンガポールの新生イヤホンブランド「Stealth Sonics」。驚きの軽さ、技術、安全性を本国トップが語る
ポータブルオーディオの熱気が高まるシンガポールから新生イヤホンブランド「Stealth Sonics」(ステルスソニックス)が日本に上陸した。今春に開催されたヘッドフォン祭に合わせて来日した同ブランドの代表、ラジェスパル・シン氏とアジア地域セールスマネージャーのギャレス・フェルナンデス氏に、製品や技術の特徴を聞く機会を得た。
■航空機と耳のスペシャリストが立ち上げた異色のブランド
ステルスソニックスは2018年に創業したばかりの新しいブランドだが、コンシューマー向けインイヤーモニターのビジネスを始める前に、2011年から補聴器をはじめとする聴覚関連の事業で成功を遂げていた。3人の兄弟が創業した家族経営のブランドである。
今回のインタビューに応えてくれたラジェスパル・シン氏が、グローバルビジネスの統括担当。ブランドのビジネスを経営面で切り盛りしている。イヤホンの設計・開発は航空産業のエンジニアとしてのバックグラウンドを持つ兄のバルビンダ・シン氏と、耳のスペシャリストであり、オーディオロジストの資格をシンガポールで取得している弟のラケシュパル・シン氏の2人が担当する。
オーディオロジストという職業はあまり日本では馴染みがないかもしれないが、ざっくりと言ってしまえば、聴覚に関して医療と音響の双方からあらゆる専門知識を身につけたプロフェッショナルのこと。アメリカのイヤモニメーカーの代表、あるいはエンジニアでこの肩書きを掲げている方にもたまに出会うが、シンガポールにも同じ職に就いている有資格者がいるということだ。
ちなみに同社の場合、ラケシュパル・シン氏(以下 ラケシュパル氏)のほか、全5名のオーディオロジストが在籍して、バルビンダ・シン氏(以下 バルビンダ氏)も設計に携わりながら、イヤーモニターを商品として形にしていくというワークスタイルを採用しているそうだ。
そして同社の商品は現在、ホームグラウンドであるシンガポールのほかにアメリカ、カナダなど世界の複数の国と地域で展開が始まっており、日本は彼らにとって5番目のマーケットになる。
オーディオのビジネスは、2018年1月にステルスソニックスとして会社を立ち上げた時にスタートした。成り立ちについて、ラジェスパル・シン氏(以下 ラジェスパル氏)が次のように振り返ってくれた。
「聴覚関連のビジネスが軌道に乗っていたため、最初はオーディオをブランドとして事業化する考えはありませんでした。ところがある時に、音楽業界のお客様からカスタムIEMの製作を独自に頼まれて、ハンドメイドで提供したイヤモニが好評だったことから、次第に評判が広がり、本格的にオーディオのビジネスへ足を踏み入れることになりました」(ラジェスパル氏)。
ステルスソニックスのオーディオ事業が芽吹いたのは、2015年頃だった。その後、ラジェスパル氏らスタッフはNAMM ShowやCanJam、香港Audio Showなど海外の有名なオーディオ関連のイベントにビジターとして足を運びながら業界を熱心に研究。そこで得た人脈を基にオーディオのビジネスの足場を固めてきた。そのネットワークは自国のシンガポールを超え、アメリカやインド、日本にも広がり、同社のカスタムIEMを高く評価するミュージシャンとの出会いも生まれた。
寄せられた多くのフィードバックを肥やしにして、2018年の1月にステルスソニックスを起業。最初に生まれたユニバーサルIEMのラインナップが、今回紹介する“Uシリーズ”「U9」「U4」「U2」の3機種だ。
■航空機と耳のスペシャリストが立ち上げた異色のブランド
ステルスソニックスは2018年に創業したばかりの新しいブランドだが、コンシューマー向けインイヤーモニターのビジネスを始める前に、2011年から補聴器をはじめとする聴覚関連の事業で成功を遂げていた。3人の兄弟が創業した家族経営のブランドである。
今回のインタビューに応えてくれたラジェスパル・シン氏が、グローバルビジネスの統括担当。ブランドのビジネスを経営面で切り盛りしている。イヤホンの設計・開発は航空産業のエンジニアとしてのバックグラウンドを持つ兄のバルビンダ・シン氏と、耳のスペシャリストであり、オーディオロジストの資格をシンガポールで取得している弟のラケシュパル・シン氏の2人が担当する。
オーディオロジストという職業はあまり日本では馴染みがないかもしれないが、ざっくりと言ってしまえば、聴覚に関して医療と音響の双方からあらゆる専門知識を身につけたプロフェッショナルのこと。アメリカのイヤモニメーカーの代表、あるいはエンジニアでこの肩書きを掲げている方にもたまに出会うが、シンガポールにも同じ職に就いている有資格者がいるということだ。
ちなみに同社の場合、ラケシュパル・シン氏(以下 ラケシュパル氏)のほか、全5名のオーディオロジストが在籍して、バルビンダ・シン氏(以下 バルビンダ氏)も設計に携わりながら、イヤーモニターを商品として形にしていくというワークスタイルを採用しているそうだ。
そして同社の商品は現在、ホームグラウンドであるシンガポールのほかにアメリカ、カナダなど世界の複数の国と地域で展開が始まっており、日本は彼らにとって5番目のマーケットになる。
オーディオのビジネスは、2018年1月にステルスソニックスとして会社を立ち上げた時にスタートした。成り立ちについて、ラジェスパル・シン氏(以下 ラジェスパル氏)が次のように振り返ってくれた。
「聴覚関連のビジネスが軌道に乗っていたため、最初はオーディオをブランドとして事業化する考えはありませんでした。ところがある時に、音楽業界のお客様からカスタムIEMの製作を独自に頼まれて、ハンドメイドで提供したイヤモニが好評だったことから、次第に評判が広がり、本格的にオーディオのビジネスへ足を踏み入れることになりました」(ラジェスパル氏)。
ステルスソニックスのオーディオ事業が芽吹いたのは、2015年頃だった。その後、ラジェスパル氏らスタッフはNAMM ShowやCanJam、香港Audio Showなど海外の有名なオーディオ関連のイベントにビジターとして足を運びながら業界を熱心に研究。そこで得た人脈を基にオーディオのビジネスの足場を固めてきた。そのネットワークは自国のシンガポールを超え、アメリカやインド、日本にも広がり、同社のカスタムIEMを高く評価するミュージシャンとの出会いも生まれた。
寄せられた多くのフィードバックを肥やしにして、2018年の1月にステルスソニックスを起業。最初に生まれたユニバーサルIEMのラインナップが、今回紹介する“Uシリーズ”「U9」「U4」「U2」の3機種だ。