PR価格だけではない “音作り” の良さ
VGP2024で金賞多数!Polk Audioのスピーカーが評論家からもユーザーからも「高評価」を得ているわけ
ジャンルを気にせず “楽しめる” という魅力
大橋 Polk Audioのサウンドは現代の音楽にマッチしている。前に音が踏み込んでくるだけでなく、低音効果に配慮していると感じます。要するに、厚く盛った低音とコンプレッションがかかったような音作りを活かしてくれる。そういう音を聴いて育っている方は多いので、新規ユーザーの獲得にも繋がっているはずです。
岩井 先ほどのお話でいうと、PAを活用した音圧の高いロックサウンドが台頭してきた1970年代にPolk Audioが創業したこともあり、時代背景が反映されていると思います。
大橋 Polk Audioはジョン・ホプキンス大学の学生3人が立ち上げましたが、同じようにアメリカの大学から生まれたスピーカーではボーズが有名です。MITの先生であったボーズ博士は、クラシック音楽が好きだった。大学から生まれたスピーカーとしては同じですが、先生と生徒では聴く音楽が違う(笑)。Polk Auidoは、若い世代のスピーカーだと思いますよ。
岩井 ロックやポップスに対して、Polk Audioのスピーカーは心地よく聴かせてくれます。一般的なハイファイ用のスピーカーで真面目に再生しようとすると、クラシックなどと比較して狭いダイナミックレンジの音楽では、悪い部分ばっかり見えてきてしまう。
でもPolk Audioのスピーカーは、もちろんクラシックやジャズを聴いてもいい部分が見えてきますが、ダイナミックレンジの抑えられた音源に対しても、きちんと分離良く聴かせてくれる。気持ちよく聴かせてくれるという部分を大事にして作っている印象があるので、この点も競合に比べて魅力が高いと感じます。
大橋 変な力みであるとか、高音の再生に演出がなく素直なのも良いところだと思います。自然にゆったりと、おおらかに低音を聴かせてくれる。
岩井 音楽の持ってるエネルギーというか、本質的なところを捉えるのが結構うまいという感じがしていて。特にメジャーなコンテンツに対して、捉えるところがまとまるというか、エンタメに対して研究されてるんだろうな、という印象ですかね。
ロックにしても、ガチャガチャとして捉えどころがないように感じやすい音源でも、Polk Audioのシステムで聴くと整理される感触がある。EDMの音源も嫌味がなくて、安心して聴いていられます。
あと、エレキギターのサウンドがすごく良くて、相当驚いた記憶があります。エレキギターのエネルギー感とか厚み、エッジが立ったひずみの音を、キツくないのに出すところは出して、分離させるところは程よく聴かせる。同じ価格帯の中で、この領域に達しているスピーカーはあまり多くないという印象がありました。
クラシックやジャズも聴くけど、普段はポピュラーな音楽を楽しむようなユーザーは、Polk Audioであれば、1台ですべて楽しめて幸せじゃないのかな。特に他メーカーと並んだ場合でも、“まんべんなくバランスが良くてジャンルを選ばないスピーカー” というのは実はそれほど多くないので、自然にPolk Audioが際立っている気がしますね。
大橋 間口が広くてメジャーなスピーカーだということ。それは聴き手に対してもそうだし、音楽ジャンルソースに関してもそう。良い意味でストイックでないのがPolk Audioのスピーカーだと感じます。
最近、逗子のレストランで、Polk Audioを使っていたのを見たんです。やはりPolk Audioは、音離れが良く指向性が広く、非常に使いやすいスピーカーであるという認知が浸透しているのだと感じました。