■■山之内 正のCESレポートFromラスベガス■■<4>パイオニアがHDD AVサーバを公開

公開日 2002/01/09 17:19
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<左>「デジタル・ライブラリ NA−1000S」 <右>本機のメニュー画面
●パイオニアは、HDDを内蔵したデジタルオーディオ・ビデオサーバーのプロトタイプ「デジタル・ライブラリ NA−1000S」を公開した。音楽、ビデオクリップ、静止画を内蔵HDDに保存・再生するほか、イーサネット端子を介してクライアントとなる子機を接続することによって、複数の部屋で異なるプログラムを同時に楽しむことができる。現時点の開発モデルでは、DVD相当の画質で映像プログラムを3ストリーム、圧縮音楽データを21ストリーム、同時に再生することが可能だという。
 
本体にはCDドライブを内蔵しており、CDの音楽データを高速で取り込んで、ジャンル、タイトル名などで管理することができる。圧縮音声フォーマットはMP3とWMAに対応するほか、非圧縮のリニアPCMも選択可能だ。そのほか、静止画を管理するアルバム機能、インターネット経由でビデオクリップや音楽データをダウンロードする機能を積んでおり、パイオニアはこれらのコンテンツ提供サービスも開始するという。
 
米国ではマルチルームAVシステムの需要があり、本機のような製品は今後も複数のメーカーから登場してくる。日本の住宅でどの程度需要があるか未知数だが、ハードウェアとソフトウェアが占める物理スペースを最小限に抑えることができるので、空間にゆとりのない日本の家庭こそ、こうした機器が活躍する場があるともいえる。(オーディオビジュアル評論家 山之内 正)

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