【ハイエンド】評論家・山之内正氏のハイエンドショウレポート-TRIODE編-

公開日 2002/09/20 18:55
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左から「S8」「S6」「S3/5」
●スペンドールといえば、BC1やLS3/5Aなどモニタースピーカーの名機を生み出した英国のスピーカー専業メーカー。そのスペンドールの新製品が、トライオードによって日本にも導入されることになった。会場には、LS3/5Aを継承するS3/5も含む、新しいSシリーズのラインナップが並んでいる。

Sシリーズのトールボーイ型はS6、S8の2モデルを聴くことができた。いずれも従来のスペンドールらしい深みのあるサウンドにワイドレンジ感が加わり、新しいスペンドールの魅力を感じさせた。特にS8は透明感のある低音と切れのいい高音が見事にバランスし、音楽的な表現力の高さに感心した。往年のスペンドールファンだけでなく、新しいリスナーをも魅了するスピーカーとして高く評価できる。

S3/5はユニットもネットワークも新たに開発されたものを採用しているため、後継機とはいっても、サウンドは最新のバランスに生まれ変わっている。しかし、LS3/5Aの持ち味であった音場の広がりや音楽的で自然なバランスをしっかり受け継いでいることを感じさせた。

Sシリーズのスピーカー群はいずれも使いやすいサイズで、センタースピーカーやサブウーファーも用意されているため、ホームシアターへの応用も期待できそうだ。

(山之内 正)



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