開発陣などが特徴を紹介
JVC、「EX-HR9」など新“ウッドコーンオーディオ”の高音質化ポイントを解説
ビクタースタジオ スタジオ長の秋元氏は「総じて言うと、楽曲のイメージを変えずに表現できている。作り手側の想いをそのまま伝えられるという評価をもらっている」と、ウッドコーンオーディオを評価。
「我々の立場からすると、音作り現場でのこだわりポイントを実際にスピーカーでどれくらい表現できるかが重要。大別すると、演奏場所、録音機材、そして記録媒体を変えた際の違いがちゃんと伝わるかという3点が重要だ」と述べ、ウッドコーンオーディオがそうした点を満たすものであると紹介した。
この点を証明するため、本日の説明会ではマイクを変えて収録したヴォーカル音源を用意しての再生デモを実施。ダイナミックマイク、コンデンサーマイク、リボンマイク、真空管マイクという4種類で同じフレーズを収録した音源を再生し、収録機材による表現力の違いをきちんと再現できている点をアピールした。
JVCケンウッドでウッドコーンオーディオの営業企画などに携わる寺田氏も、「原音とは、スタジオのマスターテープのこと。アーティストの思いを家庭でいかに楽しめるかに配慮している」とコメント。オーディオ製品開発における「原音追求」という同社の基本理念を改めて説明し、今回の新製品もそうした考えに沿ったものだと紹介する。
また、寺田氏は「モデルが増えたこと、ビクタースタジオ共同チューニングで音質が上がっていることなどがあり、ウッドコーンは2007年くらいからシェアが上がってきた」と市場動向を紹介。「ARシリーズはセットスステレオの平均単価よりも少し高めの価格だったが評判がよく、シェア拡大にかなり貢献した」と述べ、「(ARシリーズ発売からの)5年間で進化したオーディオ技術の進化をすべて注ぎ込んだ」と今回のモデルについても言葉を続けた。
そしてまた、「EX-N70とN50も非常に評判がいい。ただ、ハイレゾの良さをどんどん広めていきたいと思っているが、CDに比べるとまだまだコンテンツ少ない。そこで今回は、CDを持っている人達にいかにいい音で聴いてもらえるかということを考えた」と語り、DEUS、K2テクノロジーといったハイレゾモデルでの技術を惜しみなく投入した点を改めて紹介した。
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