MM/MC対応のCR型フォノイコライザーを搭載
デノン、新フラグシッププリメインアンプ「PMA-SX1」
■デノンのハイエンドアンプ初のリモコン対応
デノンはこれまでアンプのハイエンドモデルは、音質に影響を与える要素を極力排除するという理由で、リモコン非対応としてきた。しかし、PMA-SX1については、時代の変化とともにユーザーの要望も変化してきたことを受け、リモコン対応とした。その一方で、音質への影響を避けるため、アンプ操作をしていないときはマイコンへの電源供給を停止するマイコンストップモードを搭載した。なお、このリモコンでデノンのCDプレーヤーの操作を行うことも可能だ。
このマイコンストップモードは、そもそもデノンのカジュアル製品で、アイデアが出たものなのだという。新井氏によれば、ボリューム用のマイコンクロックはせいぜい4〜8MHz程度のものだが、ノイズ源には変わりなく、ないことには越したことがないと判断。操作時のパルスを受けると起動し、操作終了後2秒でマイコンが停止する。結果、スタンバイ時の消費電力も0.2W抑えることができたという。
■PMA-SXより17万円価格を抑えられた理由
PMA-SXを音質で超えることを念頭に開発され、かつ音質面で妥協することはなかっと米田氏が断言するPMA-SX1。実際に重量だけ見ても、PMA-SXの30.2kgに対し、本機は30.4kgとわずかだが重くなっている。それではコストを抑えられた要因はどのようなところにあるのだろうか。もちろん、ペアとなるSACDプレーヤー「DCD-SX1」と価格帯を揃えたいというデノンの価格戦略的な努力がある。加えて、PMA-SXではサイドパネル、さらにはボリュームにも非常に高級なバーズ・アイ・メープルの天然木を用いていたのを、DCD-SX1にならって省略した点が大きいという。
■発売直前まで音質を追い込んでいく
米田氏はプレゼンテーションの最後に「PMA-SX1はデノン渾身の作であり、デノンのアンプの根幹であるUHC-MOSテクノロジーを最も表現できたモデル。趣味の世界はモノづくりを行う人間のこだわりが本当に大事ですが、PMA-SX1の開発においては設計もデザイナーもこだわり抜いています。サウンドの追い込みについても、発売直前までラストスパートをかけていきますので期待してください」と述べた。
また、PMA-SX1の開発段階においてサウンドマネージャーやエンジニアが、匠の結晶としての“刀”というイメージを共有していたことも明かされた。発表会の冒頭にはディーアンドエムホールディングスのコンシューマー・ストラテジック・ビジネス・ユニットのプレジデントであるTim Bailey氏も挨拶。同社のPMA-SX1への意気込みを感じることができた。
最後にPMA-SX1の主な仕様をまとめておく。パワーアンプ部の定格出力は50W+50W(8Ω、20Hz〜20kHz、T.H.D.0.1%)、実用最大出力は100W+100W(4Ω、1kHz、T.H.D.0.7%)、全高調波歪み率は0.017%(定格出力-3dB時、負荷8Ω、1kHz)、スピーカー負荷は4〜16Ω。
プリアンプ部の入力感度/インピーダンスは、PHONO MMが2.5mV/47kΩ、PHONO MCが200μV/100Ω(High)、50Ω(Low)、バランスが105mV/95kΩ、アンバランスが105mV/47kΩ。
S/NはPHONO MMで82dB(入力端子短絡時、入力信号5mV時)、PHONO MCで70dB(入力端子短絡時、入力信号0.5mV時)、アンバランスで105dB(入力端子短絡時)。消費電力は275W、外形寸法は434W×181H×504Dmm、質量30.4kg。
デノンはこれまでアンプのハイエンドモデルは、音質に影響を与える要素を極力排除するという理由で、リモコン非対応としてきた。しかし、PMA-SX1については、時代の変化とともにユーザーの要望も変化してきたことを受け、リモコン対応とした。その一方で、音質への影響を避けるため、アンプ操作をしていないときはマイコンへの電源供給を停止するマイコンストップモードを搭載した。なお、このリモコンでデノンのCDプレーヤーの操作を行うことも可能だ。
このマイコンストップモードは、そもそもデノンのカジュアル製品で、アイデアが出たものなのだという。新井氏によれば、ボリューム用のマイコンクロックはせいぜい4〜8MHz程度のものだが、ノイズ源には変わりなく、ないことには越したことがないと判断。操作時のパルスを受けると起動し、操作終了後2秒でマイコンが停止する。結果、スタンバイ時の消費電力も0.2W抑えることができたという。
■PMA-SXより17万円価格を抑えられた理由
PMA-SXを音質で超えることを念頭に開発され、かつ音質面で妥協することはなかっと米田氏が断言するPMA-SX1。実際に重量だけ見ても、PMA-SXの30.2kgに対し、本機は30.4kgとわずかだが重くなっている。それではコストを抑えられた要因はどのようなところにあるのだろうか。もちろん、ペアとなるSACDプレーヤー「DCD-SX1」と価格帯を揃えたいというデノンの価格戦略的な努力がある。加えて、PMA-SXではサイドパネル、さらにはボリュームにも非常に高級なバーズ・アイ・メープルの天然木を用いていたのを、DCD-SX1にならって省略した点が大きいという。
■発売直前まで音質を追い込んでいく
米田氏はプレゼンテーションの最後に「PMA-SX1はデノン渾身の作であり、デノンのアンプの根幹であるUHC-MOSテクノロジーを最も表現できたモデル。趣味の世界はモノづくりを行う人間のこだわりが本当に大事ですが、PMA-SX1の開発においては設計もデザイナーもこだわり抜いています。サウンドの追い込みについても、発売直前までラストスパートをかけていきますので期待してください」と述べた。
また、PMA-SX1の開発段階においてサウンドマネージャーやエンジニアが、匠の結晶としての“刀”というイメージを共有していたことも明かされた。発表会の冒頭にはディーアンドエムホールディングスのコンシューマー・ストラテジック・ビジネス・ユニットのプレジデントであるTim Bailey氏も挨拶。同社のPMA-SX1への意気込みを感じることができた。
最後にPMA-SX1の主な仕様をまとめておく。パワーアンプ部の定格出力は50W+50W(8Ω、20Hz〜20kHz、T.H.D.0.1%)、実用最大出力は100W+100W(4Ω、1kHz、T.H.D.0.7%)、全高調波歪み率は0.017%(定格出力-3dB時、負荷8Ω、1kHz)、スピーカー負荷は4〜16Ω。
プリアンプ部の入力感度/インピーダンスは、PHONO MMが2.5mV/47kΩ、PHONO MCが200μV/100Ω(High)、50Ω(Low)、バランスが105mV/95kΩ、アンバランスが105mV/47kΩ。
S/NはPHONO MMで82dB(入力端子短絡時、入力信号5mV時)、PHONO MCで70dB(入力端子短絡時、入力信号0.5mV時)、アンバランスで105dB(入力端子短絡時)。消費電力は275W、外形寸法は434W×181H×504Dmm、質量30.4kg。
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