HAP-S1もファームアップ。USBメモリー再生も
ソニー、「HAP-Z1ES」をアップデートで音質向上 ー オーバーサンプリングに新モード「プレシジョン」
ソニーは、ハイレゾ対応HDDプレーヤー「HAP-Z1ES」「HAP-S1」、および専用操作アプリ「HDD Audio Remote」のバージョンアップを本日より実施した。USBメモリー再生に対応するなど機能面で大幅な更新を行い、HAP-Z1ESについてはオーバーサンプリングの精度も向上させ音質も向上させた。
今回のバージョンアップでは、背面のUSB-A端子にUSBメモリーを挿入しての音楽ファイルの再生、スマホやタブレットに保存された楽曲のHAP-Z1ESへの直接コピー、DSDギャップレス再生、WAV形式における32bit音源の再生など様々な機能追加が実施された。また、HAP-Z1ESについては、オーバーサンプリングの精度を向上させた「プレシジョン」モードを新たに搭載した。詳細には以下に説明していく。
■発売後4回目となる大規模なバージョンアップ
HAP-Z1ESおよびHAP-S1は2013年10月に発売されたが、これまでも3回の大規模なアップデートを行い、大幅な機能追加を果たしてきた。具体的には、DSD Remaster Engineのオン/オフ、radiko.jp試聴機能、同フォルダ内でのアルバム統合機能などが追加され、さらに音質も改善してきた。4回目の大幅なアップデートとなる今回は、さらなる機能追加、そして音質向上が実施された。
■オーバーサンプリングの精度を向上
HAP-Z1ESについては音質面でも大きな進化を遂げ、オーバーサンプリングの精度向上を実現した。新たに「オーディオ設定」内に「オーバーサンプリング」の項目を追加。ここから、オーバーサンプリングの精度を向上させた「プレシジョン」モードを選択することが可能となる。
プレシジョンモードにおいては、オーバーサンプリング演算精度を向上させ、さらに緻密な再生音を実現したとのこと。具体的には、入力された信号を「一気8倍処理」する際のデジタルフィルターを見直し、精度をアップさせたとのこと。
このオーバーサンプリングにおいては、入力された信号のレートに応じて、一気に最大8倍(44.1・48kHz時。88.2・96kHzで4倍、176.4・192kHzで2倍)されるが、オーバーサンプリング時のデジタルフィルターのアルゴリズムを見直すことで、精度向上が可能となったという。なお、オーバーサンプリング2倍ごとに6dBの改善、8倍時で18dB改善が実現したという。なお、DSD再生時にはこのオーバーサンプリングは行われない。
またプレシジョンモードは、圧縮音源で失われた高音域や微少音を再現する「DSEE」を併用して使うことも可能だが、DSEEにおいてビット拡張を担う「HEQ」にもさらなるチューニングの追い込みが行われた。具体的には、ビット拡張のための各パラメーターを聴感で確認しながら再調整していったという。これにより、プレシジョンモード再生時にDSEEもオンにすると、ビット拡張処理の最適化も行われる。
実際にプレシジョンモードのオン/オフを聴き比べみた。なお、DSEEについては「オン」で再生が行われた。CDリッピングの女性ボーカルでは、プレシジョンモードで再生すると演奏の立体感が増し、ボーカルがより艶やかになる。また、弦楽の再生では、弱音の音色がより明瞭となる。ハイレゾ音源も再生してみたが、細部の再現のクリアさが増すなど、こちらも効果を実感することができた。
■USBメモリーの直接再生に対応
今回のアップデートでは前述の通り、HAP-Z1ESとHAP-S1共通で、様々な機能追加が実施された。なかでも大きな進化点のひとつが、背面のUSB-A端子にUSBメモリーを接続し、メモリー内の音楽ファイル再生が可能となった点だ。従来であれば一度PC経由で本機へコピーする必要があったが、直接USBメモリーを接続するだけで手軽に音源を再生できるようになった。
対応するフォーマットはDSD、PCMともに内蔵HDDから再生できる形式と共通。USBメモリーのファイルフォーマットはFAT32とFAT16に対応(NTFSは非対応)。32GBまでの容量のUSBメモリーが再生可能となる。
USBメモリーを背面のUSB端子に挿入すると、外付けハードディスクと同じように認識される。保存内容のスキャンが行われた後、「フォルダ」から該当のUSBメモリーを選択すると、音楽ファイルの再生が行える。
■Androidスマートフォン、タブレットの直接コピーに対応
今回のアップデートでは、Androidスマートフォン、タブレット内に保存された楽曲をHAP-Z1ESやHAP-S1本体へ直接コピーすることも可能となった。こうした機能を実現した背景には、同社Xperiaをはじめスマートフォンやタブレットが続々とハイレゾ対応しており、こうした端末から直接にハイレゾ音源を購入するケースが増えていることがあるという。
コピー方法については、専用アプリに「モバイルから音楽コピー」の項目が追加されるので、フォルダや楽曲を選択するだけでよい。なお、iOS端末についてはOSの使用上、楽曲コピーはできない。
■DSDのギャップレス再生と32bit WAV再生に対応
DSDファイルのギャップレス再生、およびWAVフォーマットの32bit音源の再生にも新たに対応。また、ミュージック情報画面で各トラックのファイル形式やサンプリング/ビットレートを一覧表示することが可能となった。これにより、形式別にアルバムをソートすることなどが容易になった。
■プレイリスト上でジャケット表示が可能
「Playlist」や「Favorite」のリスト画面でのジャケット写真表示にも新たに対応。好みの楽曲を集めたプレイリスト上でも、ジャケット画像から直感的に画像を探すことが可能になった。また、おまかせチャンネルの編集(登録・削除)が可能となり、より自分好みの自動選曲を設定することもできる。
今回のバージョンアップでは、背面のUSB-A端子にUSBメモリーを挿入しての音楽ファイルの再生、スマホやタブレットに保存された楽曲のHAP-Z1ESへの直接コピー、DSDギャップレス再生、WAV形式における32bit音源の再生など様々な機能追加が実施された。また、HAP-Z1ESについては、オーバーサンプリングの精度を向上させた「プレシジョン」モードを新たに搭載した。詳細には以下に説明していく。
■発売後4回目となる大規模なバージョンアップ
HAP-Z1ESおよびHAP-S1は2013年10月に発売されたが、これまでも3回の大規模なアップデートを行い、大幅な機能追加を果たしてきた。具体的には、DSD Remaster Engineのオン/オフ、radiko.jp試聴機能、同フォルダ内でのアルバム統合機能などが追加され、さらに音質も改善してきた。4回目の大幅なアップデートとなる今回は、さらなる機能追加、そして音質向上が実施された。
■オーバーサンプリングの精度を向上
HAP-Z1ESについては音質面でも大きな進化を遂げ、オーバーサンプリングの精度向上を実現した。新たに「オーディオ設定」内に「オーバーサンプリング」の項目を追加。ここから、オーバーサンプリングの精度を向上させた「プレシジョン」モードを選択することが可能となる。
プレシジョンモードにおいては、オーバーサンプリング演算精度を向上させ、さらに緻密な再生音を実現したとのこと。具体的には、入力された信号を「一気8倍処理」する際のデジタルフィルターを見直し、精度をアップさせたとのこと。
このオーバーサンプリングにおいては、入力された信号のレートに応じて、一気に最大8倍(44.1・48kHz時。88.2・96kHzで4倍、176.4・192kHzで2倍)されるが、オーバーサンプリング時のデジタルフィルターのアルゴリズムを見直すことで、精度向上が可能となったという。なお、オーバーサンプリング2倍ごとに6dBの改善、8倍時で18dB改善が実現したという。なお、DSD再生時にはこのオーバーサンプリングは行われない。
またプレシジョンモードは、圧縮音源で失われた高音域や微少音を再現する「DSEE」を併用して使うことも可能だが、DSEEにおいてビット拡張を担う「HEQ」にもさらなるチューニングの追い込みが行われた。具体的には、ビット拡張のための各パラメーターを聴感で確認しながら再調整していったという。これにより、プレシジョンモード再生時にDSEEもオンにすると、ビット拡張処理の最適化も行われる。
実際にプレシジョンモードのオン/オフを聴き比べみた。なお、DSEEについては「オン」で再生が行われた。CDリッピングの女性ボーカルでは、プレシジョンモードで再生すると演奏の立体感が増し、ボーカルがより艶やかになる。また、弦楽の再生では、弱音の音色がより明瞭となる。ハイレゾ音源も再生してみたが、細部の再現のクリアさが増すなど、こちらも効果を実感することができた。
■USBメモリーの直接再生に対応
今回のアップデートでは前述の通り、HAP-Z1ESとHAP-S1共通で、様々な機能追加が実施された。なかでも大きな進化点のひとつが、背面のUSB-A端子にUSBメモリーを接続し、メモリー内の音楽ファイル再生が可能となった点だ。従来であれば一度PC経由で本機へコピーする必要があったが、直接USBメモリーを接続するだけで手軽に音源を再生できるようになった。
対応するフォーマットはDSD、PCMともに内蔵HDDから再生できる形式と共通。USBメモリーのファイルフォーマットはFAT32とFAT16に対応(NTFSは非対応)。32GBまでの容量のUSBメモリーが再生可能となる。
USBメモリーを背面のUSB端子に挿入すると、外付けハードディスクと同じように認識される。保存内容のスキャンが行われた後、「フォルダ」から該当のUSBメモリーを選択すると、音楽ファイルの再生が行える。
■Androidスマートフォン、タブレットの直接コピーに対応
今回のアップデートでは、Androidスマートフォン、タブレット内に保存された楽曲をHAP-Z1ESやHAP-S1本体へ直接コピーすることも可能となった。こうした機能を実現した背景には、同社Xperiaをはじめスマートフォンやタブレットが続々とハイレゾ対応しており、こうした端末から直接にハイレゾ音源を購入するケースが増えていることがあるという。
コピー方法については、専用アプリに「モバイルから音楽コピー」の項目が追加されるので、フォルダや楽曲を選択するだけでよい。なお、iOS端末についてはOSの使用上、楽曲コピーはできない。
■DSDのギャップレス再生と32bit WAV再生に対応
DSDファイルのギャップレス再生、およびWAVフォーマットの32bit音源の再生にも新たに対応。また、ミュージック情報画面で各トラックのファイル形式やサンプリング/ビットレートを一覧表示することが可能となった。これにより、形式別にアルバムをソートすることなどが容易になった。
■プレイリスト上でジャケット表示が可能
「Playlist」や「Favorite」のリスト画面でのジャケット写真表示にも新たに対応。好みの楽曲を集めたプレイリスト上でも、ジャケット画像から直感的に画像を探すことが可能になった。また、おまかせチャンネルの編集(登録・削除)が可能となり、より自分好みの自動選曲を設定することもできる。