ソニー、4K放送/アクトビラ4Kを受信可能な“4Kメディアプレーヤー” − ハイレゾ再生も

ソニーは、4K試験放送「Channel 4K」や、スカパー！が2015年3月に開局する4K専門チャンネルの放送を受信、録画できる“4Kメディアプレーヤー”「FMP-X7」を10月18日に発売する。価格はオープンだが4万円前後での実売が予想される。

「今秋に発売予定」として5月に発表していた製品（関連ニュース）の詳細が明らかになった格好。4K放送受信のためのチューナーを内蔵。4Kに対応した同社製テレビ“BRAVIA”もしくはSXRDプロジェクター「VPL-VW1100ES/500ES/1000ES（アップグレード対応後）」と接続することで、上記の4K放送を視聴できる。また、USB-HDD録画にも対応しており、4K放送を録画することもできる。なお、他社製4K対応テレビとの接続は動作の検証がとれていないため、対応機は同社製品のみとしている。

スカパー!プレミアムサービス用のチューナーを搭載し、スカパー!の4K放送（関連ニュース）および通常の2Kでのスカパー!各chの受信に対応。また、Channel 4Kも同チューナーで受信できる。なお、地上/BS/110度CSデジタルチューナーは搭載していない。

加えて、アクトビラが12月からの開始を予定している「アクトビラ 4K VOD配信サービス」（関連ニュース）にも対応。なお、アクビラおよび上記スカパー！の4Kサービスに対しては後日のアップデートによって対応する。アップデート時期など詳細は改めてアナウンスするとしている。

本体にHDDは内蔵しないが、外付けUSB-HDDへの4K番組の録画に対応。容量250GBから4TBまでのHDDとの接続に対応し、最大8台まで登録できる。例えば1TBのHDDであれば、Channnel 4Kの放送を約44時間録画できる。なお録画モードはDRのみ。

そのほかXAVC Sにも対応し、4Kハンディカムなどで撮影した4K映像を、USB接続したハンディカム本体やUSB-HDDなどから再生するなどといったことも可能。動画フォーマットではXAVC SのほかMP4（H.264、H.265）にも対応している。なおAVCHDには非対応。

ウォークマンやUSBメモリー、USB-HDD内の音楽ファイルの再生も可能で、ハイレゾ音源にも対応。BRAVIAのスピーカーを通して音楽再生が行えるほか、ハイレゾ対応のAVアンプとスピーカーに接続してハイレゾ音源を楽しむといったこともできる。音楽ファイルはFLAC/WAV/MP3/AACに対応。ハイレゾ音源は最大192kHz/24bitに対応する。

また、USBメモリーからの音楽ファイルをUSB-HDDに保存するといったことも可能。なお、USB-HDD内に保存できる音楽データは100GBまでという制限がある。

HDMI端子は、HDCP 2.2対応で音声と映像信号両方を伝送する「HDMI 1」と、HDCP 2.2非対応で音声信号のみ伝送用の「HDMI 2」という2系統を装備。例えばHDCP 2.2非対応のAVアンプを使用しているような場合でも、HDMI 1でテレビやプロジェクターに映像を送り、音声はHDMI 2を通してAVアンプに送って外部スピーカーから出力するなどといった使い方ができる。

なお、ブラビアではハイレゾ音源再生の際にはダウンコンバートされて非ハイレゾとしての再生となるため、ハイレゾ音源再生を楽しむためには上記のような方法でAVアンプとハイレゾ対応の外部スピーカーを利用することになる。

4K対応ブラビアとの接続時はブラビアのリモコンで本機の操作が可能。2014年モデルではブラビアのホーム画面に4Kメディアプレーヤーのショートカットが表示される。なお接続時にはブラビアの「HDMI 2」端子を利用する。

そのほかトリルミナスカラーにも対応。また、好みの放送局を登録しておける「お好みチャンネル」も搭載。前述のようにスカパー！プレミアムチューナーを搭載しており4K Channelおよびスカパー！による4Kチャンネル以外のスカパー！放送局も視聴できるため、ユーザーが契約している2Kの通常チャンネルなども登録しておき、選局しやすいようにできる。