イベント内で発表会を開催
<ポタフェス>オンキヨー、新DSDポタアン/プレーヤー&“超進化版HF Player”を早速デモ
ポータブルオーディオ製品イベント「ポータブルオーディオフェスティバル2014(通称:ポタフェス)」が、12月20日・21日の2日にわたって東京・秋葉原で開催中だ。本記事では、イベント内で新製品を初公開したオンキヨーの出展情報をレポートする。
■あくまでもポタアン。しかし1台であらゆる音楽デバイスとつながる
既報の通り、DSDネイティブ再生に対応するUSB-DAC搭載ポタアン/プレーヤー「DAC-HA300」を2015年春に発売し(関連ニュース)、ハイレゾアプリ「HF Player」の大規模アップデートを同年1月に行うこと(関連ニュース)を発表したオンキヨー。本イベントの同社ブースでは、さっそくDAC-HA300の展示とHF Playerアプリの最新バージョンが体験できるデモを展開している。
ポタフェス1日目となる20日に開催された発表会では、DAC-HA300の開発を担当するオンキヨー商品企画本部 商品企画課 東志行氏と、HF Playerの開発を担当する同社 開発技術部 第4開発技術課 主幹技師 日月伸也氏が登場し、e☆イヤホン 岡田氏をゲストに迎えてトークセッション形式で新製品紹介が行われた。
DAC-HA300は、現在発売中の「DAC-HA200」の上位に位置づけるモデルで、DSD 5.6MHz音源や192kHz/24bit PCM音源に対応したUSB-DAC機能を搭載するポータブルヘッドホンアンプ。同社のヘッドホンアンプとして初めてDSDネイティブ再生に対応する。さらに、本体に備えるSDカードスロット内の音源を、本機単体で再生できるプレーヤー機能も新たに搭載した。
東氏はDAC-HA300の開発コンセプトについて「Any Where,Any Time。いつでもどこでもクオリティの高い音楽を楽しめるようにしました。そして、Any Device。つまり、あらゆる音楽デバイスに接続できるようにしています」と説明した。
本機は、単体でポタアン/USB-DAC/ハイレゾプレーヤーの各機能を網羅していることに加え、USB/光デジタル/同軸デジタル/ラインなど多彩な音声入力にも対応し、“1台であらゆる音源デバイスとの接続が可能で、あらゆる音源フォーマットに対応すること”が大きな特徴となる。
その説明を受けた岡田氏からは「DSDに対応するUSB-DAC搭載ヘッドホンアンプであり、さらにハイレゾ対応ポータブルプレーヤーという側面も持ち合わせている。本当にすごい製品だと思うのですが、あえてお聞きしたいのは、逆にどっちつかずな製品になってしまったりはしないのでしょうか?」と、辛口な質問が寄せられる一幕も。これに対しては東氏が「“どっちにつくか”ということでいえば、これはあくまでもヘッドホンアンプです」と回答した。
東氏は「ヘッドホンアンプにSDカードの再生機能が搭載されているというものに捉えて下さい」と述べ、「あくまでもベースとなっているのは“ヘッドホンアンプ”であり、そのアンプが様々な音楽デバイスと接続できる機能のうちのひとつとして、SDカードからの再生にも対応するということです」と語った。様々なデバイスに対応することで、同時に多くのユーザーに使用されることが期待される。
本機を再生専門のプレーヤーと比較した場合について東氏は「さすがに専門のプレーヤーと比べると、ディスプレイはシンプルなデザインで文字しか出ないので、そういったUIなどの面では劣ります。ただ、やはり“アンプ”がメインで作り込んでいますから、サウンドに関してはクオリティの高いものを提供できています」とアピールした。
なお、現時点では価格は未決定とのことだが、この発表会で東氏の口から「DSD再生をこのお値段で実現できたことは大きい」という旨の台詞も語られ、本機はDSDネイティブ再生対応のオーディオ機器としては比較的手の届きやすい価格帯になることが期待される。
■1月提供予定の最新HF Playerは「超進化版」
また、ハイレゾアプリHF Playerの開発者である日月氏は、1月に提供されるHF Player最新バージョンについて「超進化版です」と紹介した。
HF Playerのアップデートは大きく2つあり、1つはスマートフォン内のMP3/AACやWAV/FLACなどの音源を、DSD 2.8MHzまたは5.6MHzにリアルタイム変換してDoP出力する「リアルタイムDSD変換」機能に対応すること。もう1つは、Android向けのみの新機能として、OTGケーブルを介したUSBオーディオ出力でハイレゾ出力が行えるようになるドライバー機能が実装される。
リアルタイムDSD変換機能については、上述の同社初DSDネイティブ再生対応機DAC-HA300の発売にあわせて、本アプリと組み合わせることでDSDをより良く楽しめるように用意したものだ。上述の東氏が語った「いつでもどこでも色んなデバイスでクオリティの高い再生が行える」というDAC-HA300の特徴が、アプリと組み合わせることでより強化される形となる。
さらに、AndroidのUSBハイレゾ出力も大きなトピックだ。Android 5.0ではAndroid自体がUSB Audio Classをサポートし、OTGケーブルを使用することで外部USBオーディオインターフェースへオーディオ出力できるようになったものの、ハイレゾのネイティブ出力が実際にできているか疑う声も多かった。日月氏は「今回のアップデートで、この問題がクリアされます」とアピールした。
岡田氏は「Android端末の場合、これまでハイレゾ再生周りについてはその仕様が機種によって異なっていました。でも、外部DACへのUSB出力に関しては、HF Playerアプリを使うことでハード自体の仕様には縛られず実現できるというのはビックニュースですね。ユーザーの方にとっても嬉しいのでは」とコメントした。
なお、本機能の使用については、端末ごとのCPUのスペック等によっても実際に利用できるかは異なる可能性があるものの、日月氏は「Android 4.1以上の端末であれば対応するといって良い」と語っていた。
さらに、PC/Mac向けのHF Playerアプリも、DAC-HA300の発売とあわせて来春にリリース予定であることが明かされた。なお、本アプリについては、DAC-HA300とDAC-HA200の2機種のみが対応となり、その他のUSB-DACでは使用できない。
■あくまでもポタアン。しかし1台であらゆる音楽デバイスとつながる
既報の通り、DSDネイティブ再生に対応するUSB-DAC搭載ポタアン/プレーヤー「DAC-HA300」を2015年春に発売し(関連ニュース)、ハイレゾアプリ「HF Player」の大規模アップデートを同年1月に行うこと(関連ニュース)を発表したオンキヨー。本イベントの同社ブースでは、さっそくDAC-HA300の展示とHF Playerアプリの最新バージョンが体験できるデモを展開している。
ポタフェス1日目となる20日に開催された発表会では、DAC-HA300の開発を担当するオンキヨー商品企画本部 商品企画課 東志行氏と、HF Playerの開発を担当する同社 開発技術部 第4開発技術課 主幹技師 日月伸也氏が登場し、e☆イヤホン 岡田氏をゲストに迎えてトークセッション形式で新製品紹介が行われた。
DAC-HA300は、現在発売中の「DAC-HA200」の上位に位置づけるモデルで、DSD 5.6MHz音源や192kHz/24bit PCM音源に対応したUSB-DAC機能を搭載するポータブルヘッドホンアンプ。同社のヘッドホンアンプとして初めてDSDネイティブ再生に対応する。さらに、本体に備えるSDカードスロット内の音源を、本機単体で再生できるプレーヤー機能も新たに搭載した。
東氏はDAC-HA300の開発コンセプトについて「Any Where,Any Time。いつでもどこでもクオリティの高い音楽を楽しめるようにしました。そして、Any Device。つまり、あらゆる音楽デバイスに接続できるようにしています」と説明した。
本機は、単体でポタアン/USB-DAC/ハイレゾプレーヤーの各機能を網羅していることに加え、USB/光デジタル/同軸デジタル/ラインなど多彩な音声入力にも対応し、“1台であらゆる音源デバイスとの接続が可能で、あらゆる音源フォーマットに対応すること”が大きな特徴となる。
その説明を受けた岡田氏からは「DSDに対応するUSB-DAC搭載ヘッドホンアンプであり、さらにハイレゾ対応ポータブルプレーヤーという側面も持ち合わせている。本当にすごい製品だと思うのですが、あえてお聞きしたいのは、逆にどっちつかずな製品になってしまったりはしないのでしょうか?」と、辛口な質問が寄せられる一幕も。これに対しては東氏が「“どっちにつくか”ということでいえば、これはあくまでもヘッドホンアンプです」と回答した。
東氏は「ヘッドホンアンプにSDカードの再生機能が搭載されているというものに捉えて下さい」と述べ、「あくまでもベースとなっているのは“ヘッドホンアンプ”であり、そのアンプが様々な音楽デバイスと接続できる機能のうちのひとつとして、SDカードからの再生にも対応するということです」と語った。様々なデバイスに対応することで、同時に多くのユーザーに使用されることが期待される。
本機を再生専門のプレーヤーと比較した場合について東氏は「さすがに専門のプレーヤーと比べると、ディスプレイはシンプルなデザインで文字しか出ないので、そういったUIなどの面では劣ります。ただ、やはり“アンプ”がメインで作り込んでいますから、サウンドに関してはクオリティの高いものを提供できています」とアピールした。
なお、現時点では価格は未決定とのことだが、この発表会で東氏の口から「DSD再生をこのお値段で実現できたことは大きい」という旨の台詞も語られ、本機はDSDネイティブ再生対応のオーディオ機器としては比較的手の届きやすい価格帯になることが期待される。
■1月提供予定の最新HF Playerは「超進化版」
また、ハイレゾアプリHF Playerの開発者である日月氏は、1月に提供されるHF Player最新バージョンについて「超進化版です」と紹介した。
HF Playerのアップデートは大きく2つあり、1つはスマートフォン内のMP3/AACやWAV/FLACなどの音源を、DSD 2.8MHzまたは5.6MHzにリアルタイム変換してDoP出力する「リアルタイムDSD変換」機能に対応すること。もう1つは、Android向けのみの新機能として、OTGケーブルを介したUSBオーディオ出力でハイレゾ出力が行えるようになるドライバー機能が実装される。
リアルタイムDSD変換機能については、上述の同社初DSDネイティブ再生対応機DAC-HA300の発売にあわせて、本アプリと組み合わせることでDSDをより良く楽しめるように用意したものだ。上述の東氏が語った「いつでもどこでも色んなデバイスでクオリティの高い再生が行える」というDAC-HA300の特徴が、アプリと組み合わせることでより強化される形となる。
さらに、AndroidのUSBハイレゾ出力も大きなトピックだ。Android 5.0ではAndroid自体がUSB Audio Classをサポートし、OTGケーブルを使用することで外部USBオーディオインターフェースへオーディオ出力できるようになったものの、ハイレゾのネイティブ出力が実際にできているか疑う声も多かった。日月氏は「今回のアップデートで、この問題がクリアされます」とアピールした。
岡田氏は「Android端末の場合、これまでハイレゾ再生周りについてはその仕様が機種によって異なっていました。でも、外部DACへのUSB出力に関しては、HF Playerアプリを使うことでハード自体の仕様には縛られず実現できるというのはビックニュースですね。ユーザーの方にとっても嬉しいのでは」とコメントした。
なお、本機能の使用については、端末ごとのCPUのスペック等によっても実際に利用できるかは異なる可能性があるものの、日月氏は「Android 4.1以上の端末であれば対応するといって良い」と語っていた。
さらに、PC/Mac向けのHF Playerアプリも、DAC-HA300の発売とあわせて来春にリリース予定であることが明かされた。なお、本アプリについては、DAC-HA300とDAC-HA200の2機種のみが対応となり、その他のUSB-DACでは使用できない。