ファームウェアアップデートで対応

SOULNOTE「D-1」のUSBオーディオ伝送、バルク転送方式による「Bulk Pet」に対応

公開日 2017/08/09 15:55 編集部:小澤貴信
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
(株)CSRは、同社が手がけるSOULNOTEブランドのD/Aコンバーター「D-1」(関連ニュース)のUSBデータ伝送が「Bulk Pet」方式に対応したと発表した。

SOULNOTE「D-1」

USBオーディオでは、一般的にアイソクロナス転送方式によってデータを転送しているが、「D-1」はバルク(Bulk)転送方式を採用。インターフェイス社が新たに開発した、バルク転送方式による「Bulk Pet」技術が用いられた。バルク転送方式とすることで、パソコンおよびD/A コンバーターの負荷の軽減が実現でき、さらなる音質向上が望めるという。

USBオーディオで一般的に使用されているアイソクロナス転送方式は、リアルタイム性を重視し、周期的に決まった量のデータを転送する方式。間欠的にデータを最速で転送するため、その際にパソコンとD/Aコンバーターに大きな処理負荷がかかる。この処理負荷がある場合、使用する機器のパフォーマンスによっては、受け取ったデータをオーディオ信号に置き換えた際に無視できない音質への影響があるとのこと。

一方でバルク転送方式は、大規模なデータをデータ欠落のないように正確に転送する方式。この方式は転送するデータの量と転送サイクルをコントロールできる利点がある。転送するデータをできるだけ少なくして連続的なデータ転送にすることで、パソコンやD/A コンバーターの処理負荷そのものを下げることができるとする。

アイソクロナス転送とBulk Pet転送の伝送イメージ

このバルク転送方式の特徴が、アイソクロナス転送方式の弱点だったパソコンやD/Aコンバーターの接続環境の影響を補えるという。D-1専用のドライバーでは、バルク転送のバランスを4モードから選択することができ、ユーザーのパソコンや好みに合致させた最適な音質を選ぶことができる、プレスリリースは紹介している。

Bulk Pet(Bulk Pure Enhanced Technology)は、バルク転送方式を用いた、独自の音声伝送技術。パソコンおよびD/Aコンバーターの負荷の軽減しつつ、ビットパーフェクトなデータ伝送が可能となる。Windows/Macの両方で使用でき、一般的な再生ソフトで再生することができるという。

専用のドライバーをパソコンとD-1にインストールするだけで使用が可能。また、既存のUSB Audio Classの再生環境との共存できる。すでにD-1を使用しているユーザーについては、(SOULNOTEのホームページ)から最新ファームウェアをダウンロードしてインストールすることで、Bulk Pet伝送に対応できる。

詳細な設定方法はリンク先(PDF)で案内されている。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック