トーンアームの開発予定も発表
4,500万円超えの超弩級アナログプレーヤー、TechDAS「Air Force Zero」試聴会レポート
(株)ステラは、自社ブランドとなるTechDAS(テクダス)の最上位ターンテーブル「Air Force Zero」の試聴会を2019年10月5日(日)、東京・有楽町の国際フォーラムで開催した。
本機は、今年3月16日に正式発表された、世界でも最高級のアナログターンテーブル(関連ニュース)。本体質量だけでも350kgに及ぶなど、文字通り超弩級と呼ぶにふさわしいターンテーブルとなっている。
本体価格は、トッププラッターにチタンを採用したタイプが¥45,000,000(税抜)、トッププラッターにタングステンを採用したタイプが¥50,000,000(税抜)。この他、下記オプションをラインナップする。
・Air Force Zero本体専用ラックMaster Kio:¥5,000,000(税抜)
・Air Force Zeroポンプユニット/電源ユニット/3筐体専用ラックMaster Kio:¥3,500,000(税抜)
・Air Force Zero専用ラック2台フルセットMaster Kio:¥8,500,000(税抜)
※Air Force Zero本体専用ラックとポンプユニット/電源ユニット/3筐体用専用ラックのセット
・Air Force Zero専用プラットホームベース:¥950,000(税抜)
※外形寸法910W×678D×55Hmm
・タングステン製交換用アッパープラッター:¥5,500,000(税抜)
・追加用トーンアームベース(チタン製):¥600,000(税抜)
※使用するトーンアームによっては別途加工賃がかかる場合あり
・ディスクスタビライザー・アルティメイト(タングステン製):¥400,000(税抜
本試聴会の冒頭ではこのAir Force Zeroの開発背景について、同社代表取締役会長の西川英章氏による解説からスタートした。
■最も長い期間をかけて開発されたモーター
同社はAir Force Zeroの正式発表以来、「ワールドツアー」として各国で試聴会を開催。アメリカ・サンタモニカやミュンヘンのHIGH END、香港のAVショウなどに訪れた世界中のオーディオ評論家やオーディオファイルから非常に大きな驚きと評価を受けてきたと話す。
特にアナログオーディオの分野で世界的な権威を持つMichael Fremer氏(Analog Planet)やJacob Heilbrunn氏(Absolute Sound)の両名は、それぞれのレビューでAir Force Zeroのサウンドを絶賛。「いずれも世界で最高のアナログプレーヤーのランクが変わったというコメントをいただいた」と西川氏は紹介した。さらにサンタモニカでの試聴会では、その場で2台のオーダーが入ったという。
Air Force Zeroの開発自体は、2015年の段階ですでに発表されていたが(関連ニュース)、続報として基幹パーツとなるモーター部が先行発表されたのは、2017年のミュンヘン HIGH ENDにおいてのこと。モーター部だけで設計に2年がかかっていることになるが、これは「予算的にも技術的にも、何の制約も受けない製品」を目指したAir Force Zeroに見合うドライブモーターそのものを見つけ出すために、計り知れない困難があったことを意味する。
最終的に採用されたのは、独Papst社がかつてテープレコーダー用として開発していた最高級の3相12極シンクロナスACモーター。3月の発表会では、Air Force Zeroの生産台数は50台に満たないことが発表されているが、それはシンクロナスACモーターの入手の難しさと数量が関係している。
このシンクロナスACモーターを基礎として開発されたのが、フライホイール式エアーベアリングモーターだ。高精度メタルベアリングとエアーベアリングによる面振れが数ミクロン以内という高精密な回転、エアーベアリング効果による高S/Nのプラッター駆動など数多くの利点を備え、これまでのアナログプレーヤーの常識を大きく超えた性能を実現するに至った大きなポイントにもなっている。
そして、ドライブモーターの開発にあたって「特に大変だった」と西川氏が振り返るのが制御回路だ。
本機は、今年3月16日に正式発表された、世界でも最高級のアナログターンテーブル(関連ニュース)。本体質量だけでも350kgに及ぶなど、文字通り超弩級と呼ぶにふさわしいターンテーブルとなっている。
本体価格は、トッププラッターにチタンを採用したタイプが¥45,000,000(税抜)、トッププラッターにタングステンを採用したタイプが¥50,000,000(税抜)。この他、下記オプションをラインナップする。
・Air Force Zero本体専用ラックMaster Kio:¥5,000,000(税抜)
・Air Force Zeroポンプユニット/電源ユニット/3筐体専用ラックMaster Kio:¥3,500,000(税抜)
・Air Force Zero専用ラック2台フルセットMaster Kio:¥8,500,000(税抜)
※Air Force Zero本体専用ラックとポンプユニット/電源ユニット/3筐体用専用ラックのセット
・Air Force Zero専用プラットホームベース:¥950,000(税抜)
※外形寸法910W×678D×55Hmm
・タングステン製交換用アッパープラッター:¥5,500,000(税抜)
・追加用トーンアームベース(チタン製):¥600,000(税抜)
※使用するトーンアームによっては別途加工賃がかかる場合あり
・ディスクスタビライザー・アルティメイト(タングステン製):¥400,000(税抜
本試聴会の冒頭ではこのAir Force Zeroの開発背景について、同社代表取締役会長の西川英章氏による解説からスタートした。
■最も長い期間をかけて開発されたモーター
同社はAir Force Zeroの正式発表以来、「ワールドツアー」として各国で試聴会を開催。アメリカ・サンタモニカやミュンヘンのHIGH END、香港のAVショウなどに訪れた世界中のオーディオ評論家やオーディオファイルから非常に大きな驚きと評価を受けてきたと話す。
特にアナログオーディオの分野で世界的な権威を持つMichael Fremer氏(Analog Planet)やJacob Heilbrunn氏(Absolute Sound)の両名は、それぞれのレビューでAir Force Zeroのサウンドを絶賛。「いずれも世界で最高のアナログプレーヤーのランクが変わったというコメントをいただいた」と西川氏は紹介した。さらにサンタモニカでの試聴会では、その場で2台のオーダーが入ったという。
Air Force Zeroの開発自体は、2015年の段階ですでに発表されていたが(関連ニュース)、続報として基幹パーツとなるモーター部が先行発表されたのは、2017年のミュンヘン HIGH ENDにおいてのこと。モーター部だけで設計に2年がかかっていることになるが、これは「予算的にも技術的にも、何の制約も受けない製品」を目指したAir Force Zeroに見合うドライブモーターそのものを見つけ出すために、計り知れない困難があったことを意味する。
最終的に採用されたのは、独Papst社がかつてテープレコーダー用として開発していた最高級の3相12極シンクロナスACモーター。3月の発表会では、Air Force Zeroの生産台数は50台に満たないことが発表されているが、それはシンクロナスACモーターの入手の難しさと数量が関係している。
このシンクロナスACモーターを基礎として開発されたのが、フライホイール式エアーベアリングモーターだ。高精度メタルベアリングとエアーベアリングによる面振れが数ミクロン以内という高精密な回転、エアーベアリング効果による高S/Nのプラッター駆動など数多くの利点を備え、これまでのアナログプレーヤーの常識を大きく超えた性能を実現するに至った大きなポイントにもなっている。
そして、ドライブモーターの開発にあたって「特に大変だった」と西川氏が振り返るのが制御回路だ。
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