HOME > ニュース > 三洋、手ブレ補正や動画・静止画同時撮影を実現した「Xacti」新製品

三洋、手ブレ補正や動画・静止画同時撮影を実現した「Xacti」新製品

公開日 2004/08/23 15:40
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
●三洋電機(株)は、静止画撮影と動画撮影を同時に楽しめるSDデジタルムービー“Xacti”「DMX-C4」を9月10日より発売する。価格は75,600円(税込)。

本機は、昨年11月に発売した初代機「Xacti DMX-C1」の後継機にあたるモデル。「DMX-C1」の基本コンセプトを踏襲しながら、新たな機能を追加した。

カラーリングは3色を用意した

手に持つとかなり小さい

ほとんどの操作を親指1本で行える


クレードルに置いたところ

クレードルにはリモコン受光部も装備している

動画はMPEG-4方式、音声は48kHz/16bitのステレオAAC圧縮方式を採用。1GBのSDメモリーカードを使用すれば、VGAサイズ、30フレーム/秒の高画質ムービーを約1時間記録できる。

レンズは35mmフィルム換算38mm~220mmの光学5.8倍ズームを搭載。NDフィルターも装備している。CCDは1/2.7型 約423万画素の原色CCD。

新機能の一つは「ムービー手ぶれ補正機能」の搭載。手を伸ばして撮影することの多い本機では、通常のビデオカメラと比べ、低い周波数成分が中心の手ぶれ特性になる。この特性に合わせた独自の補正アルゴリズムを新開発し、手ブレを効果的に抑制することを実現した。

低周波成分の多い手ブレにも対応する

動画と静止画の同時期録を実現

また、補正する手ぶれ周波数帯をズーム倍率に応じて変化させることにより、広角から望遠までの全域にわたる最適な手ぶれ補正を実現した。

なお本機は、手ブレ補正機能を搭載したムービーカメラにおいて、世界最小となる体積152ccを実現している。

動画撮影をしながら、同時に静止画の記録が可能になったのも本機の特徴だ。同社独自のムービー・静止画の並列処理、及びインターリーブ記録技術などを搭載した新高速エンジンを開発し、VGA/30fpsの動画を撮影しながら、400万画素の写真撮影を可能にした。その際に、5点測距AFを行い、フォーカス精度の高い写真撮影が行える。

静止画記録では、画素補完により800万画素程度の記録が行える「ピクトライズ800」機能も装備している。

テレビへは、専用クレードルに用意されたSビデオ端子とビデオ端子で接続する。前述の新高速エンジンでは、最新の大型テレビに最適なビデオ出力特性が設定されており、テレビ出力時におけるムービーの画質を向上させている。

クレードルではこのほか、ACアダプターを利用した本体の充電、USBケーブルを介したPCへの映像転送なども行える。

液晶モニターもDMX-C1比1.4倍となる1.8型に大型化した。画素数は約13万で、半透過タイプのパネルを採用した。これにより、直射日光がモニターに当たっても、反射光を利用して視認性の高い映像を表示できる。

液晶モニターには半透過パネルを搭載し、屋外での見やすさが向上

また、マイクに風が当たった時に生じる風切音(低周波ノイズ)を軽減するフィルターを搭載し、風切音によって主音がかき消される現象を抑えた。

バッテリーの持続時間は、静止画撮影時で約130枚、ムービー撮影で約60分、ムービー再生で約170分の使用が可能となっている。

本日、東京・上野の同社東京ビルにおいて、本機の発表会が行われた。

挨拶に立った同社コンシューマ企業グループ DIソリューションズカンパニー DI企画部 部長の重田喜孝氏は、「デジカメは世帯普及率50%を超え、成熟期に入った。ビデオカメラ市場は2003年度に多少の伸張を見せたが、今後は170万台程度で横這いが続くと見ている。我々は、この2つの市場の間に新規市場を開拓する」と宣言。また同氏は、「昨年11月に発売された初代機C1のユーザー調査では、ムービーと写真撮影を場合に応じて使い分けているというユーザーが7割を超え、使用頻度も通常のビデオカメラに比べ非常に高い。我々のコンセプトが受け入れられたものと考えている」と自信を見せた。

DI企画部 部長の重田喜孝氏

現在のメモリービデオムービーの市場規模について尋ねられた同氏は、「新しいカテゴリーのため調べにくいが、我々は年間16万台ペースで販売が推移している。今回の新製品投入でこれを20万台に引き上げたい。また、海外でも積極的に展開を行っていく」と述べ、新市場開拓への強い意気込みを明らかにした。

【問い合わせ先】
三洋電機株式会社
お客さま相談係
TEL/072-870-4184

(Phile-web編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

製品スペックやデータを見る
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX

本ページからアフィリエイトプログラムによる収益を得ることがあります