HOME > ニュース > <サムスンプレスカンファレンス>ネット連携させた薄さ6.5mmのLED液晶テレビを参考出展/SSD搭載のビデオカメラなども発売

CES2009レポート

<サムスンプレスカンファレンス>ネット連携させた薄さ6.5mmのLED液晶テレビを参考出展/SSD搭載のビデオカメラなども発売

公開日 2009/01/09 09:00 ホームシアターファイル編集部・井田
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
現地時間1月7日に韓国サムスン電子は、プレスカンファレンスにおいて、新製品や目玉商品を発表した。

全世界でディスプレイの多くのシェアを占める同社。メディアの注目度も非常に高かった

カンファレンスでは、同社デジタルメディア事業の統括プレジデント Jongwoo Park氏らが登壇した。その中で同氏は「民生用の電化製品は、新しい体験を生み出すことが要求されるため、個々の製品のカテゴリーを越え進化している」と主張。その希求を満たすため同社は『SEAMLESS EXPERIENCE』と謳い、より強固な双方向通信、直感的な操作ができるユーザーインターフェイス、環境に配慮した新しい技術を、LED液晶テレビを代表としたオーディオビジュアル製品群に採用することにより、ユーザーにとって新しく価値のあるライフスタイルを提案していくとアピールした。その第1歩が今回の新製品だ。

サムスン電子 デジタルメディア事業の統括プレジデント Jongwoo Park氏

今回注目をあつめた製品は、厚さ6.5mmの世界最薄(1月4日現在)となる、LEDをバックライトに採用した液晶テレビ(以下LED液晶テレビ)だ。発売時期は未定。

LED液晶テレビは今回から「SUMSUNG LUXIA LED TV」と題しアピールしていく

LED液晶テレビは、昨年夏に独ベルリンで開催された「IFA2008」にて発表したLED液晶テレビの厚さ8.9mmを超える薄さを実現。240Hz駆動にも対応し、より滑らかな映像を映し出すという。画面サイズも40~55インチと豊富なバリエーションを揃える。また、先の『SEAMLESS EXPERIENCE』に基づき「ネットワーク対応」、「新しいデジタルライフスタイルのためのデザイン」、「統合化したユーザーインターフェイス」の3つを軸に開発が行われているという。

まず、「ネットワーク対応」とは同社とYahoo!の提携により、テレビウィジェットサービス「Internet@TV - Content Service」が受けられるようになったこと、ワイヤレス伝送が可能になったことを示す。「Yahoo! Widget Engine」を搭載し、様々なコンテンツを表示できるようになる。一例を上げると、天気、株式、ニュース、また「YouTube」はもちろん「Flickr」(写真を共有できるサービス)なども閲覧できる。ワイヤレス伝送は、テレビと周辺機器をつなげるだけでなく、いずれはすべての製品を無線でつなげあうライフスタイルを構築したいと説明。

「Yahoo! Widget Engine」を搭載する。日本でもアクトビラなどネットワーク対応のテレビが登場しているが、今後もこのようなネットワークコンテンツの拡充が続くかもしれない

ワイヤレスにすることでテレビの設置の自由度があがる。またDLNAにも対応する

次に、「デザイン」は、昨年に引き続き「Touch Of Color」を掲げ、カラーバリエーションを取り揃え、さらに同社独自の意匠性の高いデザインに仕上げている。特にベゼルのエッジの仕上げには半透明かつ滑らかになるようデザインされているのが印象的だ。

新しいLED液晶テレビ。その薄さは目を疑うほど。本当に壁に張り付いているかのようだ。また参考出展ではあるが、画質は発色のよいLEDらしい美しい映像が見られた

側面部。背面はフラットなデザインで、例えば壁掛けするにも非常にスマートに行えそうだ

最後に「ユーザーインターフェイス」は、テレビはメニュー画面などのデザインにこだわり、また使いやすさも向上した。さらに隣接機器であるビデオカメラやMP3プレーヤーなどは直感的な操作ができるようタッチパネルを搭載した。

MP3プレーヤーにはアプリケーションを追加でき、タッチパネルをつかった指での操作が可能になる

タッチパネルを搭載したMP3プレーヤー

LED液晶テレビ以外に発表された製品は、世界で初めてSSDを搭載したビデオカメラ「HMX-H106」やスリムな筐体デザインが魅力のブルーレイプレーヤー「BP-P4600」。ブルーレイプレーヤーが内蔵されているホームシアターシステム「HT-BD8200」など目新しいものが一度に発表された。詳細は後日のブースレポートにてお送りしたい。

SSD(Solid State Drive)を採用したビデオカメラ「HMX-H106」。SSDとはいわゆるフラッシュメモリーのことで、HDDよりも物理動作を伴わないため振動などに強く、安定した撮影ができるのがメリットのひとつだ

一見オーディオビジュアル機器には見えない洗練されたデザインのブルーレイプレーヤー「BP-P4600」


BP-P4600の側面部

ブルーレイプレーヤーを内蔵したホームシアターシステム「HT-BD8200」。これにサブウーファーが追加されるシステム構成

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE