フラグシップ「Z8000系」は3ライン展開
【詳報】東芝、LEDバックライト搭載機など薄型テレビ“REGZA Zシリーズ”を発売
デジタル放送の2番組同時録画を実現
デジタル放送の2番組同時録画に対応した点も新しいZシリーズの特徴だ。東芝では本機能を「おでかけW録」と呼んでいる。今回のZシリーズ全モデルは地上デジタル×2/BS・110度CSデジタル×2/アナログ×1のチューナー構成になり、それぞれのチューナーをフルに活用して2番組同時録画を実現している。録画番組の組み合わせは「地デジ×2」「地デジ+BS/CS」「BS/CS×2」が可能。なお、ワンセグ放送の同時録画中には“W録”が行えない。“W録”は内蔵HDD、USB HDDに行えるが、LAN HDDへの録画には対応していない。録画中の番組は“追っかけ再生”もできるが、2つの番組のデジタル放送を録画している最中は、他のデジタル放送局の番組は視聴できない仕様となっている。なお、ZH8000シリーズは交換可能な2.5型の300GB HDDユニットを搭載している。
録画した内容はリモコンの「録画リスト」ボタンで素速くリスト表示でき、手軽に視聴が楽しめる。録画内容を1.5倍速で早見早聞再生する機能も搭載している。
「レグザリンク・ダビング」機能も前シリーズ同様に設けられ、ローカル暗号を用いて内蔵/外付HDDに録画したデジタル放送の番組をDTCP-IP方式で著作権保護し、東芝のレコーダー“VARDIA”シリーズや市販のDTCP-IP対応のサーバーに無劣化でダビングできる。ダビングされた番組はDTCP-IP対応のREGZAなどで共有して視聴することも可能だ。また“VARDIA”に録画した内容をDVDへムーブすることもできる。その他、デジタル放送録画出力端子も設けられており、テレビで録画したコンテンツを480iに変換したアナログSD画質の映像でDVDレコーダーにダビングすることも可能だ。
なお、「レグザリンク」への対応により、東芝のAVノートPC“Qosmio”やHDMI CECに対応するオーディオシステムをテレビのリモコンから操作できる連携機能なども実現している。
テレビ版Yahoo! JAPANにも対応
新しいZシリーズの全モデルが「アクトビラビデオ・フル」、「ひかりTV」のハイビジョン映像配信サービスに対応するほか、新たにスタートする「テレビ版Yahoo! JAPAN」のサービスにも対応している(関連ニュース)。テレビのリモコンに新しく配置された「ブロードバンドボタン」を押すと「テレビ版Yahoo! JAPAN」のほか、「アクトビラ」「ひかりTV」「インターネット」のアクセスメニューが立ち上がる。同ポータルサイトでは、Yahoo! JAPANが提供する「ニュース」や「天気」「スポーツ」などの情報をインターネット経由で、テレビのリモコンを使って気軽に楽しむことができる。Yahoo! JAPANでは、本サービス専用にTV版ポータル用の検索システムを導入。リモコンの文字入力やUSBキーボードをつないで、テレビでインターネットの情報が手軽に検索して閲覧できるインターフェースも実現している。
使い勝手の面では、先に発表されたC8000シリーズ(関連ニュース)にも搭載された、HDMIの入力切り換えを高速化する機能である「インスタポート」が搭載されている。
ZX/ZHの全機種と47Z8000までの全機種にテレビのフレーム前面からスピーカーを隠し、シンプルデザインと高音質を実現した「インビジブルスピーカー」を採用。トゥイーター2基とフルレンジ2基の構成。「AUDYSSEY EQ」の搭載と合わせて、コンパクトでスリムなスピーカー構成ながら、ひずみを抑えたにごりのないサウンドと、バランス良く豊かなサウンドを再現する。他にも「ドルビーボリューム」や5バンドに区切られた音の範囲を独立して調整できる「グラフィックイコライザー」機能、Class-Dデジタルアンプも採用されている
ZX/ZHシリーズはフロントパネルにアクリルパネルを配置し、クリアなデザインとしている。またZXシリーズは新しいリーフタイプのデザインによるスタンドを採用している。ZH/Zシリーズはブーメランタイプとなる。
環境への配慮については、「37Z8000」では昨年の春夏モデル「37ZV500」と比べて年間消費電力量を9%削減しているほか、質量も4.2kgと19%の削減を実現するなど、省資源への取り組みも図っている。
【問い合わせ先】
東芝 レグザ サポートセンター
TEL 0120-97-9674