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音声信号の相互送信対応、マイクロコネクタも登場

HDMI 1.4の詳細が明らかに − イーサネットを統合、3D/4K2Kもサポート

公開日 2009/05/28 18:45 Phile-web編集部
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■シリコンイメージが開発中の高度なコンテンツ共有技術「LiquidHD」


シリコンイメージ社 ワヒード・ラシード氏
HDMI Licensingの設立メンバーの一つで、対応半導体を販売しているシリコンイメージ社のマーケティングディレクター、ワヒード・ラシード氏は、HDMI 1.4にイーサネット機能が追加されることによってどのようなユーザーベネフィットが生まれるかについて、具体例を挙げながら説明を行った。

ラシード氏は「現在の家電製品の接続例を見てみると、寝室、リビングルームなどで、それぞれ同じような接続が行われている。しかも、これまではソース機器から伝送するというのがHDMIの役割だが、現在はインターネットへの接続が可能な機器が増え、2009年度には家電製品の24%にイーサネットが搭載されると予想している」と説明。「これに対応するためネットワークにHDMIケーブルとイーサネットケーブルを別々に接続している。HDMI 1.4のイーサネットチャンネルではこれを統合することで接続を簡素化できる」とメリットを強調した。

「現在テレビがAV機器が接続の中心にあるが、今後イーサネット機能がHDMIに統合され、テレビをインターネットに接続することで、ネットワークの中心にもなる」と予想。さらに「AVアンプのイーサネット端子を使い、AVアンプ内でイーサネットのスイッチングを行うことで、AVアンプが家庭内のネットワークの中心になることもあるだろう」と述べた。

なお会場には、シリコンイメージ社が開発した「LiquidHD」テクノロジーのデモも行われていた。現在はSTBの形状をしているが、将来的には小型化してポートプロセッサーなどに統合し、テレビやプレーヤーなどの内部に組み込むことも想定しているという。

「LiquidHD」では専用のプロトコルを用い、HDMI 1.4ケーブルで接続した機器間で映像や音声を共有、再生することができる。たとえばリビングのテレビにHDMI 1.4で接続したレコーダー内のコンテンツを、寝室にあるテレビで再生することなどが可能になる。さらに、寝室で再生していたコンテンツを途中で停止するとレジューム機能が働き、続きをリビングで再生する、などという使い方もできる。なお、映像の伝送は「Liquid Pixel」という技術により、非圧縮で伝送される。

LiquidHDのSTB(左下)

同じような使い方はDLNAなどでも可能だが、ラシード氏は「DLNAが既存のプロトコルなどを使ったものであるのに対し、LiquidHDは専用ハードウェアなので簡単に接続し、認証することができる。また、独自の暗号化技術により、著作権保護がかかったコンテンツもネットワーク内で共有することが可能だ」と話した。

なお「LiquidHD」はHDMI 1.4対応が前提となっている技術なので、対応機器の実際の販売は少なくとも来年以降になる見込みだ。

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