三菱電機、独自の超解像技術「DIAMOND HD」搭載の液晶テレビ“REAL MZW”を発売

薄型テレビの高音質化を実現すべく、本体には5.9リットルの大容量を持つ「DIATONEスピーカー」を内蔵。2本の7cm口径ウーファー、4本の4cm口径トゥイーターを搭載したことにより、高域から低域まで豊かな再現力を持たせている。

また音声補間技術「DIATONE HD」をはじめとする高音質化機能も新たに採用されている。「DIATONE HD」では、デジタル放送送信時など、データ圧縮時に失われた音声データを予測補間し、オリジナルの音声が持つ立体感・奥行き感の再現を可能にしている。「DIATONE サラウンド5.1」では、独自のサラウンド回路により、本体内蔵の左右フロントスピーカーだけで5.1chサラウンドを実現。「ドルビーデジタル5.1chデコーダー」も内蔵する。「DIATONE サラウンド2.0」では、通常のステレオ音声をよりワイドな広がり感のある音場で再現する。ステレオヘッドホンで5.1chのサラウンド再生が楽しめる「DIATONE サラウンドHEADPHONE」も搭載。また迫力ある低音再生をサポートする「DIATONE BASS」や、音場補正機能「DIATONE リニアフェイズ」回路も採用されている。

その他、機能面では同社製BD/DVDレコーダーとの連動操作を実現する「REALINK」機能にも対応。「デジタル2画面機能」ではテレビの2画面機能利用時に、テレビのリモコンでレコーダーのデジタルチューナーを選局し、デジタル放送の2番組同時視聴も楽しめる。「一発録画」や「レコーダーの状態お知らせ」機能も実現している。

EPG表示時に自動音声で番組タイトルや内容、予約状況などを読み上げる「しゃべるテレビ」機能も搭載。「おすすめ音量」機能では番組やソフトなどコンテンツ再生時に、音量感が常に一定の範囲になるように音量を自動調整する。

エコ機能も充実させ、画面上に現在の概算消費電力や省エネ度を用事する「ECOメーター」機能が設けられた。「ECOモニター」では、現在の省エネ設定と省エネ設定を行わない場合とを比較して、電気代やCO2排出量の概算累積削量が表示できる。「ECO画質モード」では明るさセンサーの働きにより、視聴環境に合わせて画面の輝度やコントラストを自動設定できる。また視聴者設定では、ユーザーの年代に合わせて自動的に明るさの調整が行え、見やすく目に優しい画質を実現している。

ふだんよく使うチャンネルボタンなどを大きく、見やすくレイアウトした「かんたんリモコン」を付属。リバーシブルカバーを採用し「簡単スタイル」と、さまざまな機能がダイレクトにアクセスできる「フルキースタイル」が選べる操作性を実現している。

本日の発表会に登壇した三菱電機（株）京都製作所 所長の阿部正治氏は、液晶テレビ“REALシリーズ”の戦略を説明。今回発表のMZW/BHR各シリーズでも「省エネと使いやすさの両方を“当たり前”のものとして追求しつつ、高画質・高音質・高機能も両立させた」という。

液晶テレビ、レコーダー製品群のコンセプトに「ユニ＆エコ」を位置づける同社だが、「昨今のAV商品はデジタル化にともなって便利な機能が多数追加されているが、残念なのは、便利機能の数々がお客様にとって使いこなせないものになっていること。三菱はここに注目して、高画質＆高音質に加えて、高性能を誰にでも使ってもらえるような便利さを新モデルでは追求した」と阿部氏は語る。またエコ性能についても注力すべき対象になったという。MZWシリーズに採用された「ECOメーター」も省エネを実現するための機能の一つ。「今後も三菱として、AVマニア以外の一般ユーザー層にもアプローチを強化しつつ、他社とは違う価値を持った商品を提案していきたい」と意気込みを語った。

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