【更新/動画付き】東芝が55V型“CELL REGZA”「55X1」を12月上旬に発売 - 価格は100万円前後
“ハイエンド・オーディオクラスの高品位スピーカー”を搭載
音質面でも「55X1」専用に高品位スピーカーシステムが新規開発されるとともに、“CELLプラットフォーム”による高性能を活かしたサウンドコントロール機能も搭載する。
パネル本体から独立して搭載する専用スピーカーには、フォスター電機との共同開発によるアルミニウム引き抜き材を用いた高剛性エンクロージャーと新開発7スピーカーユニットを採用。8cm口径のダブルウーファーには、ネオジウムマグネットを使った反発型磁気回路や、2種類の音速が異なる素材を組み合わせた多重抄紙コーンを搭載する。高い減衰特性を備える高比重ゴムエッジや大口径ボイスコイル、天然綿素材ダンパーも合わせて用いることで、豊かな低域と引き締まった中高域再生を可能にした。
3cm口径のソフトドーム・トゥイーターは、合計3基を搭載。5.1chサラウンド環境のセンタースピーカーとして、本機のスピーカーシステムが使用できるよう、センターに1基のトゥイーターを配置している。ネオジウムマグネットを使った強力な磁気回路や、テトロン素材によるソフトドーム・ダイヤフラムの採用を特徴としている。30mmの大口径設計により低域再生限界も向上させ、さらに磁性流体による優れた冷却効果によりウーファーとの質感を均一化している。テーパープレートと磁気回路を中心に吸音材を配置することにより、歪みを抑え、透明感のある高域再生を実現している。
スピーカー本体には2つのバスレフポートを設けて、最適な低域再生をチューニング。バッフル面積も最小化して、優れた音離れと自然な音場感を両立させている。外装は高級感のあるヘアライン仕上げとしている。
また本体にはウーファー用に20W×2、トゥイーター用に10W×2の最大出力を持つ専用デジタルアンプを搭載。総合出力は60W。ウーファーとトゥイーターを個別に駆動可能なマルチアンプシステム構成としたほか、高精度DSPによるタイムアラインメント機能を装備したチャンネルデバイダーを採用する。全入力信号は192kHz/24bitにアップサンプリング処理を行い、高品位な再生を実現。またジッターリダクション回路も備え、マスタークロックジッターの改善も図っている。
さらに“CELLプラットフォーム”のパフォーマンスを活かした「リアルタイム検出エンジン」「リアルタイムCM検出エンジン」などの「コンテンツ適応音質制御」の機能を搭載。本機能は同社が独自に開発した技術をベースにしており、ユーザーが任意にON/OFFを切り換えることができる。なお「コンテンツ適応音質制御」の機能は放送波のコンテンツのみに対応しており、外部入力のソースには対応していない。
「リアルタイム検出エンジン」は視聴中のコンテンツをテレビがリアルタイムに検出し、音楽コンテンツやナレーションの声などを、それぞれ最も聴きやすい音声で再現する機能。左右の音声信号の違いや、スペクトル分布・変動など音響特性をテレビが自動解析し、音楽と音声とを高精度に分離することで、ZX9000シリーズなどにも搭載されている「おまかせドンピシャ高音質」の機能とも連携をはかり、本体に搭載する幾つかの音声モードのプリセットの設定やドルビーボリュームの機能とも合わせて、それぞれ最適な音声設定をテレビがオートでコントロールしてくれるという機能だ。
「リアルタイムCM検出エンジン」は番組視聴中、CMに切り替わる際のボリュームコントロール機能をより高精度化した機能だ。こちらはCMの音声信号の特徴をテレビ本体に備えるCMデータベースに記憶し、視聴中、リアルタイムにCM部を検出して音量差を解消する機能となる。番組本編とCMとの間に挟まれる「無音信号」を自動検出し、無音信号の間隔が15秒単位だった場合はコンテンツをCMと判断し、冒頭のオーディオ信号が持つ“特徴量”をテレビが記憶する。CMの信号パターンは最大4,000通りまで本体に登録できる。次回視聴時に同一のパターンを持つコンテンツが放送された場合には、CMであることを瞬時に判断し音質コントロールが行われる。
レグザリンクやHDMI CECによるコントロール機能を用いてヤマハのYSPシリーズなどAVシステムと連携して、EPGの番組情報を参照してジャンルことに最適な音声モードに自動で切換える機能もZX9000シリーズ同様に搭載されている。
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