【情報追加】LG、液晶テレビ “LG Smart TV” 5シリーズを発売 − 同社初のBDレコーダーやサウンドバーも

■発表会詳報 − 日本市場向けに徹底的ローカライゼーションを行った製品

LGエレクトロニクス ジャパンは、本日新製品発表会を開催。マーケティング統括 常務の李 起旭氏らが登壇し、新製品をアピールした。

まず登壇した李氏は「LGが考える“テレビのあるべき姿”とは、リラックスした姿勢でエンターテイメントを楽しめること、誰もが直感的に簡単操作ができること、沢山のコンテンツのなかから目的のコンテンツにすぐに辿り着けること、の3つ。今回発表したのは、これらを実現するための柱である製品だ。日本のユーザー向けコンテンツやアプリも充実させた。これら新製品を使って、新しいライフスタイルを楽しんでいただけるものと確信している」とコメント。

続いて登壇したLG Electronics ホームエンターテインメント事業本部のセールス＆マーケティング常務　ジョン・ウーソン氏は、「LGは世界各国でテレビ事業を展開しているが、なかでも日本市場は、市場規模や消費者ニーズなど、求められる技術水準が最も高いことから、重要な市場であると位置付けている」と、日本市場の重要性を強調。

「日本市場向けに徹底的ローカライゼーションを実施し、グローバルの最先端技術を日本のユーザーにも提供したい。また逆に、日本で培った技術やノウハウをグローバルモデルにも還元できるようなシナジーを狙いたい。世界中のどの市場でもユーザーに満足いただける製品やサービスを提供することが、真のグローバルトップ企業として有るべき姿だと思っているからだ。スマートTVを通してエンタテインメントの新時代を築き上げていきたい」とこれからの展望を語った。

以下に、会場で行われた質疑応答の主な内容を掲載する。

Q.グローバルでのシェアと比べると、LGの日本でのシェアは低いが、その理由は何だと考えているか？
A.日本に再参入してから今年で3年目。もともと日本市場で簡単にシェアがとれるとは考えていなかった。5年で5%くらいを獲得する、という当初の目標にむかって順調に進んでいると思う。

Q.LG製品に対する日本市場の反応はどうか。 また、CESに登場した55型の有機ELテレビの日本での発売時期は？
A.去年のシネマ3Dモデルは高い評価を得ており、この勢いを今回のスマートテレビで加速させたい。有機ELの発売については、本社と相談しながら検討していきたい。

Q.スマートテレビ市場を構築・拡大するための施策やマーケティング戦略について教えて欲しい。

A.スマートテレビはリラックスした視聴スタイル、直感的な操作感、インタラクティブなコミュニケーションの実現といったメリットを持っている。展示・広告・キャンペーンなども、ユーザーの反応を見つつインタラクティブにやっていきたい。

Q.スマートフォンとの連携機能などは搭載する予定なのか？
A.当然視野に入っている。アップデートなどで対応する考え。

Q.LGブランドが日本ユーザーにどのように浸透しつつあるのか教えて欲しい。また、今回発表された新モデルの価格はやや高い印象だが、この価格にした理由は？勝算はあるか？
A.LGブランドが受け入れられるかについて、最初はかなり心配していた。当初は「LGって何？」というものであったが、最近販売店に話を聞いたところ、この頃はLGの認知度も高まっているとのこと。ネットでもかなりいい反応をいただいており、安心している。LGはテレビだけでなくカメラやスマホなど様々な機器を作っているので、それらとの相乗効果も出ていくといいなと思っている。

テレビの価格設定については、機能を考えると決して高くない値段だと思っている。

Q.日本向けに画質をブラッシュアップしたということだが、具体的にどのような点を磨き上げたのか？
A.特に注力したのは沈み込む黒、目の覚めるような光の輝き、コントラストの階調性などだ。それと、高画質な日本の放送の繊細な映像をきちんと表示できるように、画質のチューニングを行った。