ワイヤレスオーディオにも注力
<IFA>フィリップス、テレビ製品の8割以上を“スマート化”宣言 ー Fidelioのハイエンドヘッドホン「X1」発表
フィリップスはIFA2012会場にて8月30日にプレスカンファレンスを開催。今年のブースに出展する、薄型テレビやホームオーディオを含む最新商品をいち早く公開した。
オーディオ製品は“コネクティビティ”をさらに強化
はじめにPhilips Consumer Lifestyle社のCEO、Pieter Nota氏が登壇。「フィリップスはコンシューマーライフスタイルの変革をリードしてきた老舗ブランド。これからもイノベーションにより、豊かなライフスタイルを創造していく」とコメント。
オーディオ製品に関してNota氏は「魅力的なサウンドとデザインについてはさらに磨きをかけていく」とし、トップシリーズの“Fidelio”シリーズのワイヤレススピーカー「A9」や、ハイエンドヘッドホン「X1」を紹介した。Fidelioシリーズについては「フィリップスの“ゴールデンイヤー”と呼ばれる熟練のエンジニアが入念にサウンドをチェックしながら開発してきた商品。自信をもってマーケットに送り出したい」と胸を張った。
また1950年に発売したラジオ「Philetta」を62年ぶりにモデルチェンジ。デジタルラジオチューナーやiPhone/iPodドックを搭載し、生まれ変わった「Philips Original Radio」をお披露目した。
Fidelioシリーズは今後、ホームネットワークやワイヤレスなど「コネクティビティ」の機能強化をさらに加速させていく。「ネットワーク機能を取り込みながら、新しいユーザーベネフィットとオーディオの楽しみ方をコンシューマーに提案していく」とNota氏は語った。
FidelioシリーズからはWiFi対応のHiFiスピーカー「A9」を発表。クラスDのデジタルアンプを内蔵し、ホームネットワーク上のNASやPCに保存した音楽ファイルを高音質に再生できるほか、インターネットラジオも楽しめる。iOS/Android対応のコントローラーアプリ「Philips AirStudio」も提供する。1ペアの販売価格は549ユーロ。
「Fidelio Portable Speaker」はBluetooth内蔵のポータブルスピーカー。シルバー/ホワイト/ブラックの3色で展開され、リアルウッドとメタルの素材を組み合わせたエンクロージャーを採用。フル充電で8時間の連続再生に対応するバッテリーを内蔵。本体カバーの開閉で音楽再生のON/OFFがコントロールできる。
「Philips Original Radio」はDAB+方式のデジタルラジオチューナー、iPhone/iPodドックを全部乗せたORD7300から、それぞれを省略したモデルまで全3種類をラインナップ。ヨーロッパで10月から発売される。ビビッドなレッドのカラバリモデルが人気を集めそうだ。
ホームシアターもサラウンドスピーカーとブルーレイ3D対応プレーヤー、iPhone/iPodドックをセットにした5.1chシステムや、6つのドライバーユニットを内蔵したサウンドバースピーカーとサブウーファーの2ピース構成によるセットシステムもラインナップ。ネットワーク対応も実現しており、フィリップスの“SmartTV”機能を搭載しないテレビと組み合わせて、VODなどのサービスが楽しめるようになるアダプター機能も統合している。ユーザーには簡易セットアップ用アプリ「MySound」も提供する。
Fidelioシリーズのハイエンドヘッドホンに、オープン型ハウジングを採用する「X1」が10月から加わる。価格は249ユーロ。50mm口径のネオジウムマグネットドライバーを搭載し、密閉型のL1/M1とともにFidelioシリーズを構成する。イヤーパッドには低反発素材を用い、ヘッドバンドは柔軟性の高い孔子のレザー素材としている。ケーブルは片出しタイプ。
薄型テレビはラインナップの80%以上を“SmartTV”化 − 画面の大型化やデザインにも注力
続いてフィリップス・ブランドのテレビのデザインや製造、販売、マーケティングを、ワールドワイドで展開するTP Vision社のCEO、Maarten de Vries氏が登壇し、今年の秋以降にフィリップスが展開する薄型テレビの新製品を紹介した。
同社ではヨーロッパの薄型テレビ市場が今後も堅調に伸長すると予測を立てている。de Vries氏はトレンドのコアである“SmartTV”がその成長を牽引するだろうとしながら、フィリップスブランドの薄型テレビについて「今後ラインナップの80%以上を積極的にSmartTV対応にしていく」と宣言した。
また魅力的なデザイン、大画面化も重要なキーファクターとして上げつつ、「ナローベゼル化を図りながら、今後ヨーロッパのメインストリームになるであろう“46インチ”のテレビサイズを軸に、50インチを超えるサイズを含めた大画面化も加速させる」との戦略を示した。
今回のイベントでは液晶テレビの新しいフラグシップモデル「9000」シリーズが発表された。60V型と46V型の2モデルで展開され、46V型が2,500ユーロ前後で販売される。エリアコントロールに対応した直下型LEDバックライトを搭載し、倍速駆動パネルに、独自のバックライトスキャニング技術を掛け合わせて1,200Hz駆動相当の動画表示を実現したという。アクティブシャッター方式の3D表示にも対応。映像エンジンには“3Dも2Dも高画質映像を実現する”という「Perfect Pixel HD Engine」を採用。もちろん同社の“SmartTV”サービスにも対応する。
本体フレームの上左右に配置されたランプの色と明るさを調節し、映像のコントラストを高める独自の「Ambilight」システムは「Ambilight Spetra XL」に進化。視覚効果によりスクリーンサイズを擬似的に拡大する技術を搭載しているという。
「6900」シリーズは“フレームレス”をコンセプトにうたうデザインモデル。47V型、42V型の2サイズで展開する。パッシブ方式の3D表示に対応するほか、同社の“SmartTV”サービスもサポートしている。
また薄型テレビの「6000」シリーズ以上のモデルには新しいRFリモコンが同梱される。表側にチャンネルや本体設定系など従来の操作キーを配置しながら、裏側にアルファベット文字入力用のキーを配置。“SmartTV”サービスの番組検索や、Twitter/Facebookへの投稿を入力する際の使い勝手を高めている。
オーディオ製品は“コネクティビティ”をさらに強化
はじめにPhilips Consumer Lifestyle社のCEO、Pieter Nota氏が登壇。「フィリップスはコンシューマーライフスタイルの変革をリードしてきた老舗ブランド。これからもイノベーションにより、豊かなライフスタイルを創造していく」とコメント。
オーディオ製品に関してNota氏は「魅力的なサウンドとデザインについてはさらに磨きをかけていく」とし、トップシリーズの“Fidelio”シリーズのワイヤレススピーカー「A9」や、ハイエンドヘッドホン「X1」を紹介した。Fidelioシリーズについては「フィリップスの“ゴールデンイヤー”と呼ばれる熟練のエンジニアが入念にサウンドをチェックしながら開発してきた商品。自信をもってマーケットに送り出したい」と胸を張った。
また1950年に発売したラジオ「Philetta」を62年ぶりにモデルチェンジ。デジタルラジオチューナーやiPhone/iPodドックを搭載し、生まれ変わった「Philips Original Radio」をお披露目した。
Fidelioシリーズは今後、ホームネットワークやワイヤレスなど「コネクティビティ」の機能強化をさらに加速させていく。「ネットワーク機能を取り込みながら、新しいユーザーベネフィットとオーディオの楽しみ方をコンシューマーに提案していく」とNota氏は語った。
FidelioシリーズからはWiFi対応のHiFiスピーカー「A9」を発表。クラスDのデジタルアンプを内蔵し、ホームネットワーク上のNASやPCに保存した音楽ファイルを高音質に再生できるほか、インターネットラジオも楽しめる。iOS/Android対応のコントローラーアプリ「Philips AirStudio」も提供する。1ペアの販売価格は549ユーロ。
「Fidelio Portable Speaker」はBluetooth内蔵のポータブルスピーカー。シルバー/ホワイト/ブラックの3色で展開され、リアルウッドとメタルの素材を組み合わせたエンクロージャーを採用。フル充電で8時間の連続再生に対応するバッテリーを内蔵。本体カバーの開閉で音楽再生のON/OFFがコントロールできる。
「Philips Original Radio」はDAB+方式のデジタルラジオチューナー、iPhone/iPodドックを全部乗せたORD7300から、それぞれを省略したモデルまで全3種類をラインナップ。ヨーロッパで10月から発売される。ビビッドなレッドのカラバリモデルが人気を集めそうだ。
ホームシアターもサラウンドスピーカーとブルーレイ3D対応プレーヤー、iPhone/iPodドックをセットにした5.1chシステムや、6つのドライバーユニットを内蔵したサウンドバースピーカーとサブウーファーの2ピース構成によるセットシステムもラインナップ。ネットワーク対応も実現しており、フィリップスの“SmartTV”機能を搭載しないテレビと組み合わせて、VODなどのサービスが楽しめるようになるアダプター機能も統合している。ユーザーには簡易セットアップ用アプリ「MySound」も提供する。
Fidelioシリーズのハイエンドヘッドホンに、オープン型ハウジングを採用する「X1」が10月から加わる。価格は249ユーロ。50mm口径のネオジウムマグネットドライバーを搭載し、密閉型のL1/M1とともにFidelioシリーズを構成する。イヤーパッドには低反発素材を用い、ヘッドバンドは柔軟性の高い孔子のレザー素材としている。ケーブルは片出しタイプ。
薄型テレビはラインナップの80%以上を“SmartTV”化 − 画面の大型化やデザインにも注力
続いてフィリップス・ブランドのテレビのデザインや製造、販売、マーケティングを、ワールドワイドで展開するTP Vision社のCEO、Maarten de Vries氏が登壇し、今年の秋以降にフィリップスが展開する薄型テレビの新製品を紹介した。
同社ではヨーロッパの薄型テレビ市場が今後も堅調に伸長すると予測を立てている。de Vries氏はトレンドのコアである“SmartTV”がその成長を牽引するだろうとしながら、フィリップスブランドの薄型テレビについて「今後ラインナップの80%以上を積極的にSmartTV対応にしていく」と宣言した。
また魅力的なデザイン、大画面化も重要なキーファクターとして上げつつ、「ナローベゼル化を図りながら、今後ヨーロッパのメインストリームになるであろう“46インチ”のテレビサイズを軸に、50インチを超えるサイズを含めた大画面化も加速させる」との戦略を示した。
今回のイベントでは液晶テレビの新しいフラグシップモデル「9000」シリーズが発表された。60V型と46V型の2モデルで展開され、46V型が2,500ユーロ前後で販売される。エリアコントロールに対応した直下型LEDバックライトを搭載し、倍速駆動パネルに、独自のバックライトスキャニング技術を掛け合わせて1,200Hz駆動相当の動画表示を実現したという。アクティブシャッター方式の3D表示にも対応。映像エンジンには“3Dも2Dも高画質映像を実現する”という「Perfect Pixel HD Engine」を採用。もちろん同社の“SmartTV”サービスにも対応する。
本体フレームの上左右に配置されたランプの色と明るさを調節し、映像のコントラストを高める独自の「Ambilight」システムは「Ambilight Spetra XL」に進化。視覚効果によりスクリーンサイズを擬似的に拡大する技術を搭載しているという。
「6900」シリーズは“フレームレス”をコンセプトにうたうデザインモデル。47V型、42V型の2サイズで展開する。パッシブ方式の3D表示に対応するほか、同社の“SmartTV”サービスもサポートしている。
また薄型テレビの「6000」シリーズ以上のモデルには新しいRFリモコンが同梱される。表側にチャンネルや本体設定系など従来の操作キーを配置しながら、裏側にアルファベット文字入力用のキーを配置。“SmartTV”サービスの番組検索や、Twitter/Facebookへの投稿を入力する際の使い勝手を高めている。