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22.2chを疑似体験できるスマホアプリなど変わり種展示も

NHK技研公開(2)8K スーパーハイビジョン実用化に向け進む技術開発

公開日 2013/05/28 20:02 ファイル・ウェブ編集部
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NHK放送技術研究所がテレビ放送などに関する様々な技術展示を行う「NHK技研公開2013」が本日より開幕した。5月30日から6月2日には一般公開も行われる。本項では、「スーパーハイビジョン」に関する展示について紹介する。

キャッチフレーズは「期待、見たい、感じたい」

大きな「8K」文字をあしらったスーパーハイビジョンの新しいロゴマーク

■バーチャルサラウンドの音響一体型145インチSHVディスプレイ

2016年には「関心を持つユーザーが8Kを体験できる環境」を整備し、2020年に本放送を開始する方針が示された(関連ニュース)8K放送のスーパーハイビジョン(SHV)。今回の技研公開では、講堂のスーパーハイビジョンシアターにてロンドン五輪のダイジェストとリオのカーニバル映像を体験できるほか、多くの技術展示が披露されている。

エンドユーザーに関わりの深いところでは、音響一体型の145インチSHVディスプレイを披露。画面の周囲に埋め込んだスピーカーアレーのみで22.2chのマルチチャンネルと同等の音響を再現できるようにしたもので、これにより実際に24個のスピーカーを設置せずともSHVの22.2chマルチチャンネルを楽しめるようにした。

音響一体型145インチSHVディスプレイ

ディスプレイ周囲にスピーカーが並ぶ


バーチャル22.2chサラウンドの原理解説

SHV映像の圧縮・伝送については、三菱電機と共同開発したHEVC(H.265)エンコード装置(関連ニュース)を展示し、85Mbpsで、SHV映像をHEVCでリアルタイムエンコードした。また「超解像技術を用いたリアルタイム映像符号化システム」と題したデモも披露した。4K映像を2Kに縮小してから縮小してから圧縮符号化することにより、4K解像度の画像を直接圧縮するより圧縮率を緩和し、これによりブロック状の歪みを抑える。そして復号後に超解像処理を行い精細感のある高解像度映像を復元するというものだ。

フルHDに縮小してから符号化。超解像で4Kへ復元

映像信号を17分割して並列に符号化処理

次ページさらなる高画質化も推進

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