22.2chを疑似体験できるスマホアプリなど変わり種展示も
NHK技研公開(2)8K スーパーハイビジョン実用化に向け進む技術開発
同方法では圧縮時の情報を補助情報として伝達して復元時に利用。これにより高画質化を図る。以前の技研公開ではソフトウェアで処理を行っていたが、今回は新たに各処理をハードウェア化し、4K解像度までの実時間処理を可能にした。将来的にはSHVの8Kを4Kに縮小した処理へと発展させていくという。
地上デジタルテレビ放送の1つのチャンネル(帯域幅6MHz)でSHVを伝送するための技術展示も実施。「時空間符号化」技術を用いた、単一周波数ネットワーク(SFN)によるSHV映像伝送(関連ニュース)を紹介している。
また、SHV信号の伝送については、12GHz帯衛星放送によるSHV伝送技術も紹介。現在の衛星放送で使用されている12GHz帯を利用することを想定したもので、変調方式に16APSK(3/4)を用いることによって衛星中継器1chでの伝送を可能にした。
■さらなる高画質化と機器の小型化も進む
加えて、SHVのさらなる高画質化も推進。フレームレートが120HzのSHVイメージセンサーを用いて試作した3板カラーカメラと表示装置を展示している。イメージセンサーは約3,300万画素、120Hz、12ビットというスペック。新たなA/D変換回路を開発したことで、フレーレートを高くすることによる消費電力増に対応している。