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22.2chを疑似体験できるスマホアプリなど変わり種展示も

NHK技研公開(2)8K スーパーハイビジョン実用化に向け進む技術開発

公開日 2013/05/28 20:02 ファイル・ウェブ編集部
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さらに、「広色域スーパーハイビジョンシステム」も展示。SHVが採用する広色域表色系に準拠したカメラとプロジェクターを用い、現行の色域と広色域での色の違いを実際に確認できるようデモを行っている。カメラは、プリズム部分を新規開発。これによりセンサーを変えることなく広色域を実現した。プロジェクターはレーザー光源を用い、キセノンランプなどに比べて色域を広げた。

そして、アストロデザインと共同開発したキューブ型SHVカメラヘッド(関連ニュース)など、小型化を実現した機器も展示。さらに単板カラー撮像方式による小型SHVカメラシステムも開発したほか、映像伝送インターフェースも従来より大幅に簡素化を実現。こうした機器の小型化によって、より機動的なSHV番組制作を行える環境作りも進めていると紹介している。

単板カラー撮像方式による小型SHVカメラシステム

キューブ型SHVカメラヘッド

また、SHV用の記録装置も小型化。イメージセンサーの信号を圧縮するコンパクトな信号処理ボードを開発し、記録に必要なメモリーチップを削減することで装置の小型化を実現した。なお、個体メモリーの書き込み待ち時間を選らした並列書き込みアルゴリズムも開発しており、現行比で2倍以上の高速記録も可能にしている。

SHV用の小型記録装置も披露

そのほか変わったところでは、SHVでの22.2chマルチチャンネル音響を通常のヘッドホンで楽しめるようにするスマートフォンアプリもデモ。擬似的に22.2chサラウンドを味わえるというもので、将来的には一般ユーザーへのアプリ配布も視野に入れているという。

アプリの概要

少し大がかりなデモシステムも

また、SHVからの応用として、SHV映像からそれぞれ右眼用と左目用の映像を切り出して3D映像を作り出す双眼鏡のデモも実施。ズームなどにもリアルタイムで追随するというもので、観光地や防災監視への導入を想定しているとのことだった。

SHV映像の一部を切り出して3D映像に

右側ハンドル部のそばにあるツマミでズームが可能

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