関係者が現状と今後を語る/桃井はるこさんも来場
4K対応iVDRプレーヤー参考出展/4K対応規格が具体化 − iVDR EXPO 開催
「規格化を進めるなかでコンテンツ制作者やアーティストに会うことがあったが、『コンテンツのなかでオーディオは割を食っている。容量制限の問題で画質と音質どちらを削るかというときにオーディオが削られる』という不満をおっしゃる方もいた」とコメント。光ディスクと異なり大容量を実現可能なiVDRであれば「消費者と制作者がWin-Winになれる可能性がある」とした。
なお、今後は4K放送の録画ニーズも生まれてくることが予想されるが、この点については「コンテンツホルダーがどのレベルでの著作権保護を求めてくるかにもよるが、我々としては(現在のiVDRが採用する著作権保護技術の)SAFIAだけにこだわっていない」とコメント。「例えばSeeQVault(シー・キュー・ボルト)を採用したiVDRになるといった可能性も考える」と言葉を続けた。
4KとiVDRメディアとの関係性については、iVDRコンソーシアムの日置氏も言及。「仮に放送を録画することを考えた場合、現状、TS録画だと1時間で10GBくらいの容量が必要で、単純に計算すると4Kでは40GB、8Kで160GBということになる。ここで、1TBのiVDRであれば、8Kがきても6時間くらいは記録できる計算になる。それなりに使えるメディアとして存在しているのではないか」と述べた。
そしてiVDRの特徴を「とにかく大容量で転送速度が速いという2点につきる」と紹介する日置氏は、「iVDRは容量もスピードも4K、8K時代に対応した能力を持っている」とコメント。「これからの時代に合わせたメディアとして皆様のお役に立てるのではないかと思っている」と語った。
■「4Kコンテンツはメディアのブレイクスルーを待っている」
NHKエンタープライズ執行役員の長谷川孝氏は、4Kを取り巻く状況について「VODはNTTぷらら(ひかりTV)がトライアル配信を開始し、放送では試験放送が始まる。では、パッケージはどうなるのか」とコメント。「ビジネスに直結する部分でもあるため、我々からすれば記録メディアの動向が非常に気になっている」と続ける。