テレビ売上は前年同期1割増
ソニー、'14年1Q決算発表 − ゲームや映画好調で増収もスマホ販売は苦戦
これを受け、同分野での中期経営計画の見通しに着手し、「今後は国ごとに戦略を考え、通信事業者と強固な関係を保ち、プレミアムサウンドの地位を強化・維持することで利益の出せる事業基盤を構築していきたい」(吉田氏)とコメント。
「この事業のリスクを低減するためには、規模を追うのではなく、収益を重視した今後の施策が重要だと認識している。商品ラインナップやモデル数の見直しについても具体的に検討を始めている」と語り、「現在は最上位モデルを年に2回出しているがそのサイクルをどうするのか。グローバルに広げていく方向もどうするのか。どちらかというと、その両方とも絞り込んでいく方向で考えている」とした。
ただし平井CEOがモバイルをエレクトロニクス分野のコア事業だと位置付けた点については、今後も当面は変更しない。「我々にとってモバイルは避けては通れない領域だ。デジカメ、ウォークマン、ゲームというプロダクトが集約されていきているので、正面から取り組まねばならないと思っている」と語った。
G&NS分野の売上高は、前年同期比95.7%増加し、2,575億円。これは、2013年11月に発売したPS4のハードウェアの貢献、ならびにPS4導入にともなうネットワークサービス収入の大幅な増加が主な要因。これにより、営業損益は前年同期の164億円の損失に対し、当四半期は43億円の利益を計上した。PS4購入者の半数がPS Plusにも加入しているとのことで「好調な要因はやはりPS4が順調に拡大していることが大きい。それとともにPSネットワークではPS Plusなど課金を伴うユーザーも増えている」(業務執行役員 svp 十時裕樹氏)という。
デジカメなどを含むイメージング・プロダクツ&ソリューション(IP&S)分野は、売上高は前年同期比9.0%減の1,646億円で、営業利益は、前年同期比83億円増の174億円。市場縮小の影響によるコンパクトデジタルカメラの大幅な販売台数の減少によって減収となったが、販売費および一般管理費の削減により分野全体で増益となった。