ソニー、新ハイブリッドイヤホン「XBA-A3/A2/A1」− リニアドライブBAドライバ搭載

ハウジングには、制振性に優れるという樹脂素材を採用。また、ハウジング上に設けたポート（通気孔）により低域における通気抵抗をコントロールする「ビートレスポンスコントロール」も採用。振動板の動作を最適化することで低域の過渡特性を秋全市、リズムを正確に再現できるよう配慮した。

ケーブルには銀コートOFC線を採用。OFC（銅）線を銀でコーティングすることで、信号伝送ロスを最小限に抑えて音の劣化を少なくし、なめらかな高音域の再生を実現したという。コード長は1.2mでL型プラグを採用している。

さらに、独立グランドケーブル構造も採用。グラウンドを分けた4芯構成により左右の分離を改善し、音の広がりと引き締まった低音を実現したとする。従来の3芯構造では左右それぞれのヘッドホンからの電流のグラウンド（帰り道）が1芯しかないため、ここでノイズが発生しやすくなっていたが、この左右の帰り道を分離することで音質に配慮した。

■XBA-A3/A2はハイレゾ再生やバランス接続に対応

XBA-A3とXBA-A2の2モデルは、フルレンジのBDドライバーに加えて、振動板に軽量さと剛性の高さを兼ね備えるというアルミ系合金を使用した「HDスーパートゥイーター」を新開発して採用。昨年のXBA-Hシリーズでは最上位のXBA-H3のみハイレゾ対応をうたっていたが、今回は新たに真ん中のモデルであるXBA-A2もハイレゾ対応となった。

振動板についてはさらに、コルゲーションの数を増やしたハイコンプライアンス振動板を採用。振動板の可動性を高めることでより大きな振幅を歪みなく駆動することを可能にし、これにより超低音域の再現性を高めたとしている。

そしてダイナミックドライバーには、高剛性と広帯域に渡る高い内部損失を両立するという液晶ポリマーフィルム振動板もあわせて採用。これにより高い中域・高域の解像度を実現したという。

また、この2モデルは同時発表されたポータブルヘッドホンアンプ「PHA-3」とのバランス接続にも対応。バランス接続時は、前述の独立グランドケーブル構造による電流の帰り道を完全に最後まで分離した状態にできるため、さらに低歪みで繊細な音を再現するとしている。

ケーブルは脱着式で、通常のステレオミニケーブルに加えて4極ミニプラグのケーブルも付属する。

このバランス接続用など、別売のリケーブルも同時発売。2.0mでバランス接続用の「MUC-M20BL1」（予想実売価格11,000円前後）、1.2mでステレオミニプラグの「MUC-M12M1」（予想実売価格8,000円前後）を用意している。

加えて、リケーブルすることでXBA-A3またはXBA-A2をBluetoothイヤホンとして利用できるようにする「MUC-M1BT1」（予想実売価格19,000円）も用意している。