黒字化達成は『事業存続への入場券』
ソニー、テレビほぼ全機種でAndroid搭載へ − “ヒットモデル作戦”でモデル数絞込み
プロジェクターに関しては、ビジネスプロジェクターにおいて他者に先駆けて投入した蛍光体レーザー光源モデルがヒットしたことを紹介。ホームプロジェクターにおいても、4K SXRDパネル採用のハイエンドモデルがシェアを伸ばしていること、業務用においてはキーデバイスを内製できる垂直統合の強みがあることなどを紹介する。
そのほかメディカル分野では、超音波・外科用プリンターで世界シェアナンバーワンであることを紹介。内視鏡分野でヘッドマウントモニターの有用性が認知され始めるなど、同社技術がこの分野においても広がりつつあるとした。
■「スマホで1,000fps動画撮影」も
デバイス分野では2017年度に売上高1兆3,000〜5,000億円、営業利益率10〜12%を目指す。イメージセンサーではスマートフォンに加えウェアラブルと車載向けに、エナジーはスマートフォン/ウェアラブル、パワーツール、ESS(蓄電)に注力していくという。
なお、本分野の2013年度の売上は7,423億円。イメージセンサーで3,200億円、カメラモジュールが500億円、LSIが1,200億円、エナジーで1,200億円、ストレージメディアが900億円という内訳だった。2014年度は、スマートフォン市場の好調などを受けて、前年比15%の増収と799億円の増益が見込まれるという。
中期方針として、事業の選択と集中などによる高収益体質の強化を図ること、市場の先駆者であり続けるために技術の差異化を進めること、戦略パートナーや顧客との連携を強化していくとなどを紹介。
そして、将来への“勝ち筋”として「Imagingの深化」と「Sensingへの進化」という2点に言及。4Kカムコーダー「CineAlta PMW-F55」やデジタルカメラで培ったイメージングセンサー技術をさらに“深化”させ、人間の目の限界を超えるとする。
この点については、1,000fpsでの動画撮影機能を実現させるべく動いていることを紹介。「スマートフォンで1,000fps撮影を実現できる日もそう遠くないよう開発を進めている」(ソニー 執行役EVPデバイスソリューション事業本部長 鈴木智行氏)とした。