10型クラスで世界最薄・最軽量
<MWC>“ソニーらしさ”にこだわり抜いたタブレット − 開発者が語る「Xperia Z4 Tablet」の魅力
オプションとして発売されるBluetoothキーボードもXperia Z4 Tabletの魅力を拡大するための重要なキーアイテムだ。キーボードには0度から130度までチルトできる機構を設けて、トラックパッドも搭載した。遊びにも、仕事にもこだわり尽くすタブレットにしたかった」と伊藤氏は企画意図を語る。
本体にキーボードをドッキングしても、その質量は800g以下。まるでクラムシェル型のノートPCのように、ルックスも操作性まで違和感のないタブレットに仕上げている。
しかし、一方で気になるのは、筆者のまわりでもAndroidタブレットをビジネスシーンで活用しているという人が少ないということだ。OSそのものやアプリがビジネス用途にフィットしたものでなければ、入力デバイスがいかに進化したとしても、ユーザーが増える伸びしろは生まれないので、ソニーの思惑も空振りに終わってしまうのではないだろうか。記者からの質問に対して、伊藤氏はこう切り返す。
「キーボードはもともと『会社の仕事を本格的にこれでやる』という人向けに商品化したものではなく、ブラウザ検索やE-mailを使う人に、入力の便利さを実感してもらいたかった」と伊藤氏。MHL対応により、プレゼンテーションシートをスクリーンに投写したり、細かなビジネス向けの機能全体を訴求する。
ソニーとして、10型Androidタブレット市場の成長性をどうみているのだろうか。伊藤氏はこう語る。「今後急に落ちるということはないでしょうし、今後も伸びが期待できるしユーザーのレンジは広がっています。競争の中で、ソニーの端末は高いエンターテインメント性を訴求します。総体的に見れば“プレミアム10インチ”という位置づけにはまだポテンシャルがあるとみています」。