7,000nitの試作機も開発、HDRも「とことんやる」
REGZA新最上位機は「史上最高画質」へ。1,000nit HDR/新LED駆動/新エンジンなど搭載【動画追加】
同技術では、レグザサウンドシステムのスピーカーとテレビのスピーカーとをシンクロ動作。テレビとレグザサウンドシステムの両方のスピーカーを利用することで、迫力と繊細感のある音の再現を狙った。
次期ハイエンドモデルには、ステレオスピーカーに加えてスリットトゥイーターを内蔵。このトゥイーターとレグザサウンドシステムを同時に駆動することで音質を向上させるというものだ。
テレビ側か外部サウンドシステムかという従来通りの二者択一ではなく、両者を一度に使うという「コペルニクス的発想の転換」(近江氏)なわけだが、近江氏はまた「単純に2つ同時に鳴らせばいいというものではなく、音量同期制御などの技術を詰めながらシステムを作っている」とも言葉を添える。
この連携を実現するためには「音量同期制御」「リップシンク制御」「タイムアライメント整合」という3つの観点からの技術が必要だと桑原氏は説明。この3つの技術を新たに開発したことによって、テレビ内蔵スピーカーと外部スピーカー(レグザサウンドシステム)との連携を実現させたと説明した。
なお、本技術は機器のUI上では「シンクロドライブ」と表現。もちろん各種音場モードやイコライザーも利用できる。
■番組レコメンド精度向上など使い勝手も進化
ここまで見てきたような高画質と高音質だけでなく、使い勝手の面でも次期ハイエンドモデルは進化すると同社は説明。新高画質エンジンの性能を活かし、スマートテレビ技術も強化される。
その一例がクラウドの活用。同社がタイムシフトマシンと呼ぶ全録機能を核としたコンテンツデータベースに対してクラウドを活用し、これによって見たいコンテンツに素早くリーチできるシステムを開発したという。
同システムでは、ユーザーの視聴履歴や嗜好をビッグデータ化。例えば「Aという役者が出ているドラマを見ている人はBという役者が出ている番組を見る傾向にある」などといった相関性や視聴スタイルを分析することで、番組レコメンドの精度を向上させる。
そして同社は、ここまで見たきた「ディスプレイ技術」「映像エンジン」「映像のためのスマート技術」といったコアコンピタンスを核に、テレビの本質を追求していくとした。