デノン、音質を追求したAVアンプ「AVR-X2300W／X1300W」。アトモス/DTS:Xに対応

■5.6MHz DSD再生に対応。大幅な機能改善を果たした新・操作アプリが登場

ハイレゾ再生機能については、本機では従来の2.8MHz DSDに加えて、新たに5.6MHz DSDのネットワーク再生およびUSBメモリー再生に対応した。

DSD以外の再生フォーマットは従来機を踏襲。具体的な対応フォーマットについては、192kHz/24bitのWAV・AIFF・FLAC、96kHz/24bitまでのALACの再生に対応。ロッシー圧縮音源についても、AAC、MP3、WMAの再生が可能だ。なお、いずれもネットワーク／USBメモリーの両方で再生可能。USBメモリーの対応容量は、FAT16で2GB、FAT32で2TBまでの対応となる。AirPlay、インターネットラジオの再生にも引き続き対応する。

本機に合わせて、iOS／Android／Kindle Fire向けに新アプリ「Denon 2016 AVR Remote」を提供。インターフェースは同社のHi-Fi向けコントロールアプリ「Denon Hi-Fi Remote」をベースに、従来の「Denon Remote」から大幅刷新された。AVアンプの操作や設定に加えて、ネットワーク再生の操作については「Hi-Fi Remote」から3カラム方式の再生操作画面を継承。再生キュー作成やプレイリスト保存、サーバー内のコンテンツ検索などにも対応する。

本アプリからの操作が可能なのは本機を含む2015年以降のデノンのAVアンプ（現時点ではAVR-X7200W／WAを除く）となる。なお、AVアンプの操作については現時点ではスタンダードな操作をカバーしているのみだが、2016年秋のアップデートでは「さらに踏み込んだ機能追加を行う」とのことだった。

■Wi-Fi＆Bluetoothを内蔵。ユーザビリティー強化も継承

Wi-FiおよびBluetoothの内蔵は一昨年の「AVR-X2100W／X1100W」より続くが、本機ではWi-Fiが2.4GHz／5GHz デュアルバンド（IEEE 802.11 a/b/g/n）に対応。より安定した通信が可能となった。対応ルーターとワンボタンで接続できる「WPS」や、iOS機器のWi-Fi設定をコピーできる「WAC」、「Wi-Fi Sharng」に対応するなど使い勝手にも配慮されている。Bluetoothについては、スマホやタブレット側で本機を選択すると、自動的に電源がオンになり、入力ソースにBluetoothが選択される仕様となっている。

FM/AMラジオチューナーも搭載。95HzまでのFMラジオ受信に対応しており、FM補完放送「ワイドFM」の聴取も可能だ。最大40局の放送局がプリセットできる。