Harman/kardonスピーカー搭載。プレミアムモデル「X」も
ソフトバンク、米スプリントと共同開発の“フレームレス”スマホ「AQUOS CRYSTAL」
そして発表会には、端末を製造したシャープから代表取締役社長の高橋興三氏もゲストとして登壇。「シャープの要素技術を結集したモデル。今までにない視覚体験を提供するとともに、高音質を楽しんでもらえる」とAQUOS CRYSTALをアピールする。
また「シャープはスマートフォン事業、そして、その核となる通信事業を非常に重要だと位置付けている」とコメント。「この通信分野で地位を築くためには日本だけでなく、一番進んでいるアメリカで挑戦していかなければならないと考えている。その意味で、今回一緒に米国市場で戦うチャンスをもらったことを嬉しく思っている」と述べた。
■今後の展開は?
以下、質疑応答の模様をお届けする。
Q.消費税増税の直後、iPhoneも新モデル発表の噂があるというタイミングだが、新商品の位置づけをどう考えているのか。
A.準備ができたので投入したということ。iPhoneとの関係は、お客様のニーズにあわせて提供していくので、iPhoneもAndroidもどちらもラインナップを用意していくという意図だ。
Q.AndroidはAQUOS CRYSTAL、iOSはiPhoneで、という展開になるのか。
A.競合を考えると、独自製品が引きが強いだろうと考えている。今回のモデルが戦略商材だと思っていただいて構わない。
Q.おサイフケータイなどへの対応がない点は共同開発のデメリットと言えるかと思うのだが、この点はどう考えるか。
A.日本仕様が必ずしも必要でないという人も結構いる。調達スケールを鑑みたときに効果を最大化するためにこの端末を投入するべきだと考えた。
Q.今回以外のモデルで今後も共同開発の可能性はあるのか。
A.まだ未定だ。将来のことはコメントできない。
Q.共同開発プラットフォーム。これはシャープのためのものなのか。他社もこれから使うのか。
A.あまりに独自性の強い端末は難しいが、共同開発できるベンダーとはこのプラットフォームを使っていきたい。個別に開発するものもあるかとは思うが、今後はケースバイケースだろう。
Q.米国市場を狙うメーカーは他にもあると思うが、今回シャープと共同開発した理由を聞きたい。
A.スプリントと協議した上で、このタイミングでは3社でやっていこうと決めた。まずはグループとしてシャープと組むと決めた。液晶を米国でも販売していくことを考えた。他社ともいろんな提案をもらっているので検討していくが、現時点で決まっていることはない。
Q.米国の2.5GHz帯に対応していないようだが、その理由を聞きたい。
A.今回の端末では2.5GHzのローミングには対応していないが、今後の端末で対応していく可能性はある。
Q.米国市場では具体的にどんな施策を行っていくのか。
A.日米でニーズが異なる部分もあるが、共通化できるところを共通化しつつ展開していく。AQUOS CRYSTAL Xを日本向けに投入するように、米国でも将来的にカスタマイズしたモデルを出す可能性もある。