3D/2D画質や機能が大きく向上
さらなる進化を遂げた“モンスター” − 折原一也の新「CELL REGZA」ファーストインプレッション
東芝から3D対応の第2世代“CELL REGZA”として、フラグシップの「55X2」、薄型モデルの「55XE2」「46XE2」が発表された(関連ニュース)。
昨年10月の発表以来、100万円という価格と、最高峰のスペックを備えたテレビとしてファンやメディアの注目を集めたCELL REGZA。何を隠そう筆者自身、取材目的で長期使用しているユーザーの一人でもある。発表会会場に併設されたデモブースでの取材からファーストインプレッションをお届けする。
■「CELLレグザエンジン」による高画質3Dシステム
CELL REGZA第2世代モデルの目玉は、今年のAVの最大のトレンドでもある”3D”対応だ。これは今年1月のInternational CESで、今秋発売の北米向けCELL REGZAが3D対応とアナウンスされていたので、既定路線と言えるだろう。
液晶パネルには、3D表示に必須とも言える240Hz駆動のVAパネルを採用。最上位の「55X2」はダイナミックコントラスト900万対1で、LEDブロック512分割の”3DメガLEDバックライトコントロールシステム”を搭載。またクロストークの軽減には16分割のバックライト分割スキャニングを導入と、55X2は前モデルの55X1に3D技術を追加した仕様だ。
会場のデモブースで、風景を撮影した3Dのデモ映像や、ゲーム『ファイナルファンタジーXIII』を題材にした3Dムービーを視聴してみる。クリアパネルが映し出す漆黒からの立体感のある映像の飛び出しが良く、会場内に設置された100ルクス程度の薄暗い照明下では、ハイライトが伸びて明るく鮮やか。しかも階調も出ており、2重像も抑えた、クセのない3D映像が実現できていた。
もっとも、僚誌「AVレビュー」では他社の3Dテレビを同一環境・ソースでクオリティをチェックしているだけに、本格的な画質レポートは今後の3Dテレビ一斉視聴の機会を待ちたい。
なお、CELL REGZA付属のアクティブシャッターメガネ「レグザ3Dグラス」は61gと軽量。筆者は普段からメガネを着用しているが、メガネの上からも掛けやすいデザインだったことも付け加えておきたい。
■非常に効果が高い「3D超解像」
第2世代CELL REGZAの3D技術の特徴に、「3D超解像技術」の搭載がある。BS11、スカパー!HDでは、3Dを「サイドバイサイド」という方式で放送しているのはご存じの通り。画面を左右に2分割して送信し、表示する際に左右の映像を引き延ばすために解像度が落ち「眠い」画質と言われる事が多かった。これを高精細化するのが「3D超解像」だ。
今回のCELL REGZAの3D超解像のデモを見ると、2Dの超解像と同様に、木の葉のディテールのような情報の密度感が向上するのがハッキリと分かる。それだけではなく、3D超解像をオンにすると、被写体がより立体的に浮き上がる効果も実感できる。
会場では、スカパー!HDのサイドバイサイド映像を、3D超解像で高精細化するデモも行われていたが、サッカーや格闘技のデモコンテンツは、以前他社の3Dテレビで視聴したものとは比較にならないほどの鮮明さが感じられた。デモ映像だけでなく、実際にオンタイムで放送されていたスカパー!HDの3D番組でも効果を確認してみたが、情報量の向上をしっかりと確認することができ、これは大きな差別化ポイントになりそうだ。
■CELL REGZAの2D-3D変換は「3刀流」
「CELLレグザ 2D3D変換」機能も搭載された。CELL REGZAの2D-3D変換で用いられている主な技術、、カメラをパンした際、被写体が動いた距離などをもとに前後関係を把握する「モーション3D」、約1,400枚の構図パターンマッチングを用いる「ベースライン3D」、顔認識で奥行きを当てはめる「フェイス3D」の3つ。これらをリアルタイムで解析し、使用可能なすべての材料を用いて奥行き感を作り出す、いわば「3刀流」の設計だ。
CELL REGZAの2D-3D変換は、ほかの3Dテレビで一般的な色認識の2D-3D変換と比べ、オブジェクトの前後関係や構図を正しく認識できた際の立体感は非常に大きく、より3D的な表現を可能にしている。まだ3Dのコンテンツは少ないが、2D映像でも3Dらしさを体感しやすいシステムとなりそうだ。
昨年10月の発表以来、100万円という価格と、最高峰のスペックを備えたテレビとしてファンやメディアの注目を集めたCELL REGZA。何を隠そう筆者自身、取材目的で長期使用しているユーザーの一人でもある。発表会会場に併設されたデモブースでの取材からファーストインプレッションをお届けする。
■「CELLレグザエンジン」による高画質3Dシステム
CELL REGZA第2世代モデルの目玉は、今年のAVの最大のトレンドでもある”3D”対応だ。これは今年1月のInternational CESで、今秋発売の北米向けCELL REGZAが3D対応とアナウンスされていたので、既定路線と言えるだろう。
液晶パネルには、3D表示に必須とも言える240Hz駆動のVAパネルを採用。最上位の「55X2」はダイナミックコントラスト900万対1で、LEDブロック512分割の”3DメガLEDバックライトコントロールシステム”を搭載。またクロストークの軽減には16分割のバックライト分割スキャニングを導入と、55X2は前モデルの55X1に3D技術を追加した仕様だ。
会場のデモブースで、風景を撮影した3Dのデモ映像や、ゲーム『ファイナルファンタジーXIII』を題材にした3Dムービーを視聴してみる。クリアパネルが映し出す漆黒からの立体感のある映像の飛び出しが良く、会場内に設置された100ルクス程度の薄暗い照明下では、ハイライトが伸びて明るく鮮やか。しかも階調も出ており、2重像も抑えた、クセのない3D映像が実現できていた。
もっとも、僚誌「AVレビュー」では他社の3Dテレビを同一環境・ソースでクオリティをチェックしているだけに、本格的な画質レポートは今後の3Dテレビ一斉視聴の機会を待ちたい。
なお、CELL REGZA付属のアクティブシャッターメガネ「レグザ3Dグラス」は61gと軽量。筆者は普段からメガネを着用しているが、メガネの上からも掛けやすいデザインだったことも付け加えておきたい。
■非常に効果が高い「3D超解像」
第2世代CELL REGZAの3D技術の特徴に、「3D超解像技術」の搭載がある。BS11、スカパー!HDでは、3Dを「サイドバイサイド」という方式で放送しているのはご存じの通り。画面を左右に2分割して送信し、表示する際に左右の映像を引き延ばすために解像度が落ち「眠い」画質と言われる事が多かった。これを高精細化するのが「3D超解像」だ。
今回のCELL REGZAの3D超解像のデモを見ると、2Dの超解像と同様に、木の葉のディテールのような情報の密度感が向上するのがハッキリと分かる。それだけではなく、3D超解像をオンにすると、被写体がより立体的に浮き上がる効果も実感できる。
会場では、スカパー!HDのサイドバイサイド映像を、3D超解像で高精細化するデモも行われていたが、サッカーや格闘技のデモコンテンツは、以前他社の3Dテレビで視聴したものとは比較にならないほどの鮮明さが感じられた。デモ映像だけでなく、実際にオンタイムで放送されていたスカパー!HDの3D番組でも効果を確認してみたが、情報量の向上をしっかりと確認することができ、これは大きな差別化ポイントになりそうだ。
■CELL REGZAの2D-3D変換は「3刀流」
「CELLレグザ 2D3D変換」機能も搭載された。CELL REGZAの2D-3D変換で用いられている主な技術、、カメラをパンした際、被写体が動いた距離などをもとに前後関係を把握する「モーション3D」、約1,400枚の構図パターンマッチングを用いる「ベースライン3D」、顔認識で奥行きを当てはめる「フェイス3D」の3つ。これらをリアルタイムで解析し、使用可能なすべての材料を用いて奥行き感を作り出す、いわば「3刀流」の設計だ。
CELL REGZAの2D-3D変換は、ほかの3Dテレビで一般的な色認識の2D-3D変換と比べ、オブジェクトの前後関係や構図を正しく認識できた際の立体感は非常に大きく、より3D的な表現を可能にしている。まだ3Dのコンテンツは少ないが、2D映像でも3Dらしさを体感しやすいシステムとなりそうだ。