やはり大きかった音質差
最新スマートフォン/iPod 7機種の音質を徹底比較! − 編集部員がガチンコ・クロスレビュー
■シャープ「IS03」
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昨秋発売された、KDDI「Android au」ラインナップの中心に位置づけられる人気モデル。おサイフケータイ機能やワンセグなど、いわゆるガラケー機能をしっかり搭載したモデルとしても有名です。本機にはLISMOなど、KDDI独自の音楽アプリもプリインストールされていますが、今回は「音楽」アプリを使用しました。
中域をしっかり押さえているイメージで、中〜低域にかけてそれなりにバランスが取れている。出だしのギターは程良く湿り気のある疾走感を持っており、間奏もちゃんと実が詰まった感じで中域の「手応え」が表現されている。ただ、後半の手拍子の微妙な強弱や位置の移動、立体感はそこまで高くない。今回試聴した曲との相性は、最高とまではいかないがそれなりに好みだったので8点をつけた。 | ||
いわゆるドンシャリ系の音作りをしている印象で、「シャーン」と打ち鳴らされたシンバルのサスティーンなどが心地よい。ギターの歪みもシャープで鋭さや激しさが押し出す。ミュートをかけたギターの音色も気持ちよい。その反面、バスドラムの「ドッドッ」という感じやタム回しなど、特にサビについてはもう少し重厚感を演出してもよいのではないかと感じる部分もあった。 | ||
シェーンベルクでは音場に奥行き方向の広がりがでる印象。複雑なtuttiのフレーズでも各楽器が団子にならない。低音は他のプレーヤーに比べるとやや弱めか。You look good to meのピアノとベースの音量バランスが、ベースの方が小さいように感じられた。 | ||
グーグル純正のものがベースの「音楽」アプリでチェック。低域から高域まで、帯域バランスが整っている、というのが第一印象。ピアノの音色はまろやかでコクがある。低域は落ち切らないが、ベースラインの音階はしっかり描き分ける能力を備えている。高域のブラシの実在感も豊かで、繊細な描写もしっかりできている。ダイナミックレンジも広い。S/Nよりは解像感を優先しているようで、生々しい音だ。 |