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やはり大きかった音質差

最新スマートフォン/iPod 7機種の音質を徹底比較! − 編集部員がガチンコ・クロスレビュー

公開日 2011/04/19 10:00 ファイル・ウェブ編集部
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■サムスン「Nexus S」
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日本では未発売の、グーグル公式Androidスマートフォン。製造はサムスン電子が行っています。デフォルト状態では余計なアプリや機能が入っていないため、「Pure Google」とも形容されるモデルです。

サムスン「Nexus S」

「Nexus S」の音質レビュー
杉浦
7

ビジュアルイメージで例えるなら、ざっくりと輪郭線が太い『For Anyone』になった。今回聴いた楽曲との相性面に限っていえば、線の太い雰囲気は個人的な好みではなかったので7点とした。しかし低域は空気を内包したような太さが感じられ、全体に「派手さ」があり、曲によっては良い影響を及ぼす傾向だと思う。逆に、やや雑で大味な雰囲気に聴こえてしまう曲もあるかと思うが。

小野
8

ディストーションが刺さるような、鋭いギターの音。一部にもう少しハッキリ聴こえて欲しい部分もあったが、バスドラムの響きも押し出され重低音もよく感じられる。参考までにプレーヤーを「POWER AMP」へと変更してみると、リバーブを抑えたタイトな印象に。ライブハウスではなくスタジオでしっかり聴いているような感じになり、これはこれでアリかもしれないとも思った。

小澤
9
印象的なのは音の鮮やかさ。生き生きと鮮度の良い音、という表現がしっくりくる。シェーンベルクではバイオリンの高域が綺麗に伸びる。解像感も良く、複雑に重なりあう楽器のメロディーそれぞれがクッキリと見える感じ。低音も、バスクラリネットのグイグイくるパワー感を聴かせてくれた。ただ、良くも悪くもキャラが濃い音なので長時間聴いたら少し聴き疲れするかも。
風間
7

Power Ampで聴くと、全体的に平板な音で、ダイナミックレンジが明らかに狭い。デイテールもかなり損なわれる。そこで「音楽」アプリに変えたら大きく変化。低域がかなり前面に出てきてグイグイとドライブし、量感もたっぷりと出てくる。絶対的な低音の量感は、今回のモデル中ではトップレベル。ただし最低域近辺の音の描き分けは今ひとつ。高域のトライアングルの音も若干平板な印象で、繊細な音の強弱を伝える能力までは期待できない。全体的にマッチョで腰が据わった音という印象。こういう音が好きなら「アリ」。



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